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議事録

2015年度(平成27年度)第2 回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2 0 1 5年度第2回理事会議事録
日 時 :2015年9月10日(木)13:00-17:00
会 場 :大宮ソニックシティ 5階 501会議室

出席者: 今泉和則(理事長),白尾智明(副理事長・脳研究推進委員会委員長・第58回大会長),島田昌一(庶務担当),馬場広子(会計担当), 澤本和延(出版・広報担当),竹林浩秀(シンポジウム企画委員会委員長),久永眞市(国際対応委員会委員長),和田圭司(将来計画委員会委員長,第59回大会長),塩坂貞夫,橋本均,和中明生(以上理事),仲嶋一範(利益相反委員会委員長),木山博資(連合大会委員会委員長),野田百美(ダイバーシティ推進委員会),佐藤薫(研究助成金等候補者選考委員会委員長),福永浩司(第60回大会長)

委任状: 加藤忠史(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),岡野栄之,道川誠,南雅文,森則夫(以上理事),熊倉鴻之助,御子柴克彦(以上監事)

悪天候により出席者の到着を待ち,定刻より10 分遅れての開始となった。

議題
【報告事項】
1. 2015 年度第1 回理事会議事録承認について
今泉和則理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2. 理事長報告
今大会開催に際し,白尾智明第58 回大会長に謝辞を述べた。
本年4 月から新しい理事会が立ち上がり,執行部,各種委員長ならびに委員の陣容が決まった旨報告があった。新理事会での重要課題のひとつに会員数減少問題があり,その歯止めをする仕組み作りに取り組みたい旨発言があった。

3. 庶務報告
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向を確認し,会員数は減少傾向にある。

なお,会員数動向確認ののち,本年5 月にご逝去された初代理事長故塚田裕三氏と,物故会員2 名(奥山典生氏,濱田潤一氏)に対し黙祷が捧げられた。

◆評議員の退会について
退会を希望している4 名の評議員について,うち3 名は度重なる慰留にも関わらず退会の意思が固く退会処理を行なったが,残り1 名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。

4. 会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆2015年度中間決算について
・収入の部における「一般会費」回収率については,中間決算時点では約74%であるが,会費の再請求を行い,引き続き回収に努めることとする。
・支払の部においては,中間決算時点では予算外支出等は特になく順調に推移している。なお,下期には,国際対応委員会より今年度若手海外派遣補助費対象者が5 名(1 名につき10 万円)決定したとの結果を受け,予算額30 万円で計上していた同補助費であるがその金額を上回ることとなった。但し,同補助費については,既に前理事会予算審議の際に,決算時金額が予算額より増額となる可能性がある旨白尾智明前国際対応委員長より指摘があり,その旨議場に諮り承認されている。

上記報告を受け,和田圭司将来計画委員会委員長より,同補助費申請者の審査基準設置の有無について確認があった。

久永眞市国際対応委員長より,現在は明確な基準がない為,同委員会内にて今後検討したいと述べた。

◆年会費未納者数について
2012 年からの長期未納者については本年度末日付で除名処分となる為,理事会メンバーの中で連絡可能な該当者がいる場合は,本人へ連絡し納入喚起の声掛けをお願いする。なお,年会費滞納者や退会者を減らすための具体策について,後ほど審議議題第5 項および7 項にて提議をする予定である。

◆第57 回大会会計監査について
塩坂貞夫第57 回大会長より,同大会内にて実施した公認会計士による監査の結果について,特に問題なしとの旨報告があった。なお,これにより, 平成26 年度学会会計報告は修正を行わない旨,事務局より学会顧問税理士へ確認した旨も併せて報告した。

5. 出版・広報報告
澤本和延委員長より,以下の通り報告があった。

・本年度の機関誌『神経化学』は,1 号が3 月に発刊され,2 号が今年度大会プログラム号として8 月に発刊された。なお,大会抄録については昨年度同様電子体のみとなったが,大会会期中は大会ホームページより閲覧ができ,また大会終了後は学会ホームページに掲載予定である。また,今後の予定として3 号の発刊を12 月に予定しているが,通常の記事とは別に初代理事長である故塚田裕三氏の追悼特集の掲載を予定している。

・本年度の機関誌『神経化学』1 号で,ISN とJournal of Neurochemistry との過去の経緯について鈴木邦彦氏にご執筆いただき好評であった為,同氏に続編の執筆を依頼し,定期または不定期にて連載いただくこととなった。

6. 委員会報告
(1) 将来計画委員会
和田圭司委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

・ 同委員会開催前に,委員会メンバーへアンケートを実施し,本学会において同委員会にて議論すべき事柄を募ったところ,会員減少について,理事選挙のあり方,若手会員制度,休会制度について等の意見が挙がった。
・前項より,若手会員制度については,前期委員会時より大よその案は完成しているところであるが,具体的な運用内容については,可能であれば本理事会で後ほど審議いたしたい。
・休会制度については,その内容を拡充する方向で検討している。
・理事選挙のあり方については,今後立候補制の導入を検討したい。

上記報告より,将来的に,理事選挙についてはオンライン選挙の導入を予定している旨,今泉和則理事長より,補足があった。

(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

◆HP 掲載状況について
現在,神経化学トピックスの新しい記事を選定中である。また,これまでと同様,掲載依頼のあった公募や学術集会,人材募集などの新着状況を一ヶ月に1,2 回掲載を行っている。
◆メール配信について
以前は定期的に事務局より会員へ重要な情報をメール配信していたが,極一部の会員より学会からの配信数が多い旨苦情があった為,現在は配信回数を抑えている。

なお,同委員会にて検討事項となっているFacebook の立ち上げとバナー広告掲載については,後ほど審議議題第9 項および12 項にて提議をする予定である。

上記報告を受け,白尾智明副理事長より,本年度大会長として大会に関する情報発信の手段としてメール配信を利用したが,あまり目立たなかった印象の為,配信タイトルに工夫を凝らすよう提案があった。
また,今泉和則理事長より,学会活動に関する有益な情報は積極的に配信すべきとの旨意見があった。

(3) シンポジウム企画委員会
竹林浩秀委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

・明日9 月11 日(金)に,理事会企画シンポジウム「生物の適応能を飛躍的に高めたリズム制御分子と高次中枢システムの世界」をメインホールで開催予定である。

・今大会会期中に本委員会を開き,和田圭司第59 回大会長をオブザーバーとして,来年度大会での理事会企画シンポジウムの内容を検討する予定である。また,企画したいテーマについて提案を議場へ募った。

(4) 国際対応委員会
久永眞市委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

◆ISN の活動について
・8 月末にISN 理事会にて理事の改選が行われた。当学会からは,財務担当理事に池中一裕氏,理事に久永眞市国際対応委員長,馬場広子理事が選出された。
・ISN 内にて若手の取り扱いについて検討するYoung Steering Committee が開かれ,今年から石塚佑太氏(群馬大学)が加わった。
・ISN では入会後2 年間の会費を無料とすることにした結果,会員の人数が1,900 名まで増加した。日本人会員は200 名弱程度と予想するが,当学会からのISN 会員が少ないと懸念されるため,本委員会より入会を励行したい。
・Journal of Neurochemistry への日本からの投稿が減っている為,積極的に投稿してほしい。なお,同誌主催によるMark A Smith Prize 賞については,2013 年に澤本和延出版・広報担当理事が受賞している。
・今年8 月にケアンズにてISN 大会が開催され,参加者は1,200 名となった。日本からの参加は約90 名で,国別参加では3番目となる。プレナリーレクチャーでは大隅典子氏が発表し,高く評価された。今後もワークショップやシンポジウムでより多くの日本人による発表を期待する。なお,ISN 大会は隔年で開催されるが,次回開催地はフランスのパリ,次々回はブラジルのリオデジャネイロで予定している。

上記報告を受け,白尾副理事長より,Journal of Neurochemistry において那波宏之氏(新潟大学)がDeputy Chief Editor を務めているが,ケアンズ大会での同誌編集委員会にて,日本神経化学会60 周年の特集号を出してほしい旨を打診したところ,肯定的に受け止められている。その為,那波宏之氏,澤本和延出版・広報委員長とでその内容について話し合い,今後の理事会で提案してほしいとし,澤本和延出版・広報委員長がその旨了承した。

◆APSN の活動について
・現在,APSN 理事として和中明生理事,味岡逸樹氏と中道範隆氏にご就任いただいているが,来年理事の改選を予定している為,武井延之氏が次期理事候補とする。
・次回APSN 大会は2016 年8 月27 日~30 日にマレーシアのクアラルンプールで単独開催の予定である。その詳細や申し込み等の案内については当学会HP 掲載,またメール配信にての告知とする。

◆ISN2015 トラベルアワード審査結果について
・委員会での審査の結果,5 名のISN 大会参加者へ10 万円を上限として支援することとした。その参加報告については,次回機関誌へ掲載する予定である。なお,今後も積極的に支援をしていきたいと考える為,同支援への予算額の上限50 万円を希望する。

◆JSN とASN によるAPSN 地域でのスクール開催について
・ASN では大会開催時(2 年に一度)に通常のスクールを行っており,空いた年にISN から5 万ドルの支援をうけ,台湾や韓国などでアドバンスドスクールを開催しているが,今回それにJSN も加わり,4 年ごとに日本でスクールを開催することが検討され,理事会メール審議にて承認された。その第1 回目となる2017 年は,APSNからの依頼により日本で開催することとなり,ISN へどのような形で申請するかについて,本日APSN 会長のAndrew J. Lawrence 氏,APSN 財務担当理事の和中明生理事,福永浩司第60 回大会大会長と話し合う予定である。

上記報告に関し,福永浩司第60 回大会大会長より,第60 回大会は2017 年9 月に予定しているが,その開催の一週間前にスクール開催を検討したいと提案した。

また,和中明生理事より,ISN への支援申請の開始はその開催年の1 月より始まり,4 月までが申請期限と見込まれるため,開催の前年までにその内容を固める必要がある旨補足があった。

更に,前期国際対応委員会を務めた白尾智明副理事長より,以前は維持面で日本が支援をする必要があったこと,またアジアの国々がこの様なスクール開催をしたくとも,教育やサイエンティフィックなものを目指しているものとは限らないこともあり,慎重に進めていく必要性がISN の理事会で話し合われていることから,今回APSN のスクールをレベルの高いものとして開催する為に,日本とオーストラリアへ協力依頼があった旨補足があった。

なお,上記案件に関する当学会のスタンスや国際学会とのあり方については,委員会にて引き続き審議し,理事会へ提案していくこととした。

上記より他に,木山博資連合大会委員長より,ISN では2012 年から当学会シンポジウムへ金銭的支援をすることが承認されているが書面上の取り決めはない為,ISN で理事を務める先生方には,理事会の場にて必要の際にリマインドし同支援を継続して進めるよう忠告があった。

また,澤本和延出版・広報委員長より,当学会HP にISN/JSN のページがあるが,一般会員へISN やAPSN の入会方法やそのメリットについての説明等,その内容について国際対応委員会にて検討してほしいとの意見があり,久永眞市委員長より,委員会にてHP 更新担当を設け整理する旨了承を得た。

最後に,久永眞市委員長より,ISN 理事候補者推薦のお声掛けがあり,またこの件については,後日メールにて改めて理事会メンバーへ依頼することとした。

(5) 研究助成金等候補者選考委員会
佐藤薫委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

・2015 年4 月から9 月における学会推薦公募案件は7 件あった。そのうち独立行政法人学術振興会第12 回日本学術振興会賞について応募があり,当委員会にて審議の上,1 件を推薦することとなった。
・2015 年4 月から8 月までの推薦後の選考結果について,2015 年度2 月に,公益財団法人山田振興財団2015 年度研究援助へ委員会にて審議の上2 件を推薦したが,残念ながら不採択となった。
・2015 年9 月以降の学会推薦公募案件は5 件ある為,今後も是非学会推薦を活かすよう,理事会メンバーより周囲へお声掛けしていただきたい。

(6) 脳研究推進委員会
白尾智明委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

・4 月に新委員を交えて情報交換会を行い,新しくAMED が立ち上がったことについて,また今後は脳科学委員会へは委員が陪席することについて話し合った。なお,同委員会での資料は一般に公開しても問題がないため,連絡があれば授受が可能である。

上記について,今泉和則理事長より,脳科学委員会からの資料についてはとてもメリットがある為,会員へもその資料を配信してはどうかとの提案があった。

議論の結果,その配信方法については,資料が膨大であることから一部のトピックのみメールを配信し,その際に全ての資料内容が掲載されている文科省のHP サイトを案内する等の案が挙げられたが,実際の方法としては大会会期中に開催する脳研究推進委員会にて検討することとなった。

(7) 優秀賞・奨励賞選考委員会
加藤忠史委員長欠席の為,今泉和則理事長より,以下の通り報告があった。

◆2015 年度優秀賞・奨励賞選考結果について

2015年度は優秀賞受賞者1名,奨励賞受賞者3名が決定した。
9 月11 日(金)13 時20 分にB 会場(小ホール)で優秀賞受賞者講演を開催する。また,翌12 日(土)19 時からの大宮パレスホテルで開催される懇親会にて,表彰式を行う。

なお,昨年度に続き応募者の1 名に会員経歴年数が応募条件とする年数より数か月足りなかったため,今後は募集要項を徹底周知する必要があるとした。

(8) 連合大会委員会
木山博資委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

◆2017 年以降の大会と連合について

2016 年度は日本生物学的精神医学会との合同大会,2017 年は単独大会となるが,2018 年については日本生物学的精神医学会の西川徹理事長,日本神経精神薬理学会の山脇成人前理事長と話し合い,引続き前向きに検討する方向で進んでいる為,それを踏まえ,次回理事会にて2018 年度大会長を選出したいと考えている。

(9)ダイバーシティー推進委員会
野田百美委員長より,新体制となった委員会紹介ののち,以下の通り報告があった。

◆若手育成セミナーの非会員講師について

昨年に続き本大会の若手育成セミナーでも,ダイバーシティー企画講師として2 名派遣している。
なお,今回参加の非会員講師の旅費については,委員会委員等が集めた同セミナー寄付金より支給されたが,今後も非会員へ講師を依頼することが考えられる為,その際の旅費交通費の支給を検討してほしい旨要望があった。

上記要望について,今泉和則理事長より,大会開催地近郊からの非会員講師もしくは特別な理由により参加いただく講師に限っては,その支出について理事会で検討する旨提案があり,了承となった。

(10) 利益相反委員会
仲嶋一範委員長より,新体制について紹介ののち,以下の通り報告があった。

前期委員会時に,本学会の利益相反指針は運用し易く且つ現実的な内容とし,また必要が生じた際に修正・改定を加えることとして作成の上承認され,本日現在特段の問題なく運用されている。また,今大会は,同指針適用後,初となる大会開催であるが,今大会においても支障がない模様である為,今大会において,本委員会の開催は予定していない。

なお,今後において同指針,また申告書類について,指摘事項や問題点等が生じた際は,本委員会まで申し出を願う。

7. 脳科学関連学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,本学会からの今期同連合評議員として,木山博資連合大会委員長,小泉修一脳研究推進委員会委員,関野祐子脳研究推進委員会委員が就任した旨報告があった。

木山博資連合大会委員長より,同連合評議員会について,以下の通り報告があった。

同連合は日本神経科学学会をイニシアチブとし,精神科関連学会,神経系基礎,臨床神経内科系の学会がメインとして活動をしている。平成27 年5 月9 日に同連合第4 回評議員会が開催された。また,現在同連合新規代表は水澤英洋氏,副代表は山脇成人氏と岡部繁男氏である。

同連合評議員会へ別学会より出席した仲嶋一範利益相反委員長より,以下の通り説明があった。

予算化されなかった「こころの健康科学を創る多次元ブレインプロジェクト」の内容に深く関係するものが2014 年度マスタープランとして残されている。そのため今後も同連合としてコンセンサスのあるプランを出し続けていくことは,何らかの形でメリットがあるのではないかとの意見があった。

8. 生物科学学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,本学会からの今期同連合への代表として,竹居光太郎氏が前期より継続し就任となった旨報告があった。

9. 男女共同参画学協会連絡会について
野田百美ダイバーシティー推進委員会委員長より,以下の通り報告があった。

本年度においては,同連絡会への分担金を納付済みであり,また男女比率調査等へ協力する予定である。また,同連合企画ワーキンググループへ,前期ダイバーシティー推進委員長であった馬場広子会計担当理事や,ダイバーシティー推進委員会より池島宏子委員が参加した。

なお,野田百美ダイバーシティー推進委員会委員長より,同連絡会活動へ参加する際の参加者への旅費支給について,現在は同連絡会活動が東京及び首都圏中心ということで,学会の財政状況を考慮し参加し易い立地に所属しているダイバーシティー推進委員へ参加を依頼しているが,今後は近距離といえども参加者への旅費支給の旨希望があった。

また,馬場広子会計担当理事より,今大会3 日目に同連絡会後援にて,㈱オリンパスの唐木幸子氏を招いたランチョンを企画している旨報告があり,今後においても,本学会として様々な形で男女共同参画に取り組むことが大切であると発議した。

10. 第58 回大会(2015 年度)について
白尾智明大会長より,今大会について理事会メンバーへ謝辞を述べ,続いて以下の通り報告があった。

・登録演題数は400 演題を超え盛況となった。
・今大会では,日本生物学的精神医学会より,連携として多くのシンポジウムに貢献いただくことができた。
・今大会の教育口演においても,例年に続き若手会員の為に実りあるディスカッションとなるよう理事会メンバーへより多くの参加を呼び掛けた。
・今大会会期中,若手育成セミナー参加者の写真付きポスターを3 日間掲示することとした。

11. 第59 回大会(2016 年度)について
和田圭司大会長より,以下の通り報告があった。

場 所:福岡国際会議場
日 程:平成28 年9 月8 日(木)〜9 月10 日(土)
テーマ:脳と心の深淵に迫る基礎と臨床の融合戦略
※第38 回日本生物学的精神医学会と合同年会(大会長:山口大学精神科 渡辺義文)

シンポジウム他:
理事会企画シンポジウム,優秀賞受賞企画シンポジウム,ISN-JSN ジョイントシンポジウム,化学—科学ジョイントシンポジウム,優秀賞受賞者受賞講演


合同シンポジウム
  テーマ
 1 神経可塑性と精神疾患
 2 発症とは何か
 3 細胞死を巡って,基礎から臨床まで
 4 精神神経疾患と興奮性アミノ酸受容体
企画シンポジウム
  テーマ
1 エピジェネティクス創薬

 精神疾患理解におけるモデル動物の有用性

 遺伝子—環境相互作用

 白質高信号の意味を解く
5 ブレインイメージング,ミクロからマクロまで
教育シンポジウム
  テーマ
 1 神経化学会会員のための精神疾患教育講座
 2 生物学的精神医学会会員のための神経化学教育講座


参加費,懇親会代:
 積算内訳
 会員(事前登録)@12,000
 会員(当日登録)@15,000
 非会員(事前登録)@15,000 円
 非会員(当日登録)@18,000 円
 会員の博士・修士課程大学院生,研修医:事前登録3000 円
 会員の博士・修士課程大学院生,研修医:当日登録5000 円
 非会員の博士・修士課程大学院生,研修医:事前登録5000 円
 非会員の博士・修士課程大学院生,研修医:当日登録7000 円
 懇親会 @5,000 円
 懇親会(大学院生,学部学生,研修医) @3,000 円

・大会言語は基本的には日本語とし,英語圏の演者がいた場合は英語とする。
・シンポジウム数は20 数題を予定している。なお,理事会シンポジウム,2015 年度優秀賞受賞者企画シンポジウム,JSN-ISN 合同シンポジウム等定例シンポジウムは確保している。また,合同シンポジウムでは討論中心(演者4 人,2 時間中持ち時間各15 分とし1 時間を討論)とし,企画シンポジウムでは従来通りの内容(演者4 人,2 時間中持ち時間各30 分)としたい。教育シンポジウムという名目にて,本学会と日本生物学的精神医学会が互いの学会について,歴史から最近事象を学ぶ場を企画している。
・ポスターは会期中3 日間貼付し,ポスター討論会も設ける予定である。
・第8 回若手育成セミナーの世話人は,株田智弘氏と藤原悠紀氏とする。
また同セミナーについては,会期中参加者のポスター展示や,OB・OG 参加企画等も検討している。
・公募演題募集時期は今年9 月末以降,一般演題募集時期は来年2 月頃を予定している。

12. 第60 回大会(2017 年度)について
福永浩司大会長より,以下の通り報告があった。

場 所:仙台国際会議場
日 程:2017 年9 月7 日(木)~9 日(土)

宮本英七氏が1985 年開催の第28 回大会の事務局長を経験している為,その当時を振り返り熱気ある大会としたいとしている。また,本学会60 周年の節目に当たる大会となる為,特別企画等も検討したいと考えている。

なお,今泉和則理事長より,第60 回大会が開催となる2017 年度には本学会60 周年であることを受け,同年に向け理事会メンバー及び出版・広報委員会に対し,記念となる企画立案を今後求めていきたいと述べた。

13.その他
特になし。

【審議事項】

1. 新評議員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より,今回は推薦がない旨報告があった。

2. 功労会員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より,報告議題第3 項にて報告のあった仙波恵美子氏について再度報告があり,山之端万里氏とともに審議の結果,総会への推薦が承認された。

3. 正会員の休会について
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

前理事会にて,本学会休会制度については既に会則第14 条で制定されている「長期留学等による海外居住により一時的に学会活動が困難となる場合」に「出産・育児」についても追記されることが承認となり来る総会において審議することとなっているが,その他にも「研究活動を一時離れる」等の理由による休会の申し出については,休会申し出時に復帰予定時期及び,休会中の連絡先を合わせて申し出ることにより,その申し出を受理することとする。

4. 2016 年度予算案について
馬場広子会計担当理事より,2016 年度予算案の内容について説明あり,審議の結果,承認された。

また,併せて,今後の大会での抄録の取り扱いについては,コスト削減にもなることから電子抄録とすることが承認された。

5. 年会費の徴収について
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

近年の会費回収率が低いことを懸念し,会則第12 条「会員で退会しようとするものは退会届を提出し,その届出が本学会学術集会以降である場合は,その年度の会費まで完納するものとする。」に鑑み,来年度より大会演題登録者は会費納入必須とする。

なお,その事務手続は以下の通りとする。

1) 大会運営事務局は,大会ホームページ上の演題登録ページに「会員は会費を納めてから登録する」旨注意文を記載する。
2)大会運営事務局は,演題登録受付終了後に登録者受付リストを学会事務局へ提出する。
3)学会運営事務局は,前項のリストと会員リストをマッチングさせ,会費未納の登録者へ会費を納めるようメールなどにて督促を行う。

6. 海外大会参加補助の送金について
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

例年予算へ計上している,国際対応委員会で対応している海外大会travel award の選考に惜しくも漏れた若手会員への参加補助金送金に際し,受取り口座は必ず補助を受ける本人名義のもとしていたが,今後希望のあった際は本人名義口座以外(例:講座の委任経理金,等)へも送金できることとする。しかし,その際には以下の手続きを必要とする。

「本人名義以外の口座を利用の場合は,その口座の責任者より日本神経化学会から送金した金額の使途が間違えなく旅費であることを証明する文書を事務局へ提出する。事務局は,提出された書面を確認した上で送金を行う。また,同書面については信憑書類とともに会計書類として保管する。」

7. 退会者を減らすための具体策について
島田昌一庶務担当理事より,直近5 年間の入会・退会者数の推移から退会者(除名者含む)が増加している現状を懸念するとし,以下の通り提議し,同議事について今後も継続的に審議していきたいとした。

・基本的には,会員にとりより魅力があり,よりメリットを感じる方針を検討したい。
・除名となる会員を減らす為に,会費未納2 年目となった会員へ機関誌の送付を停止し,会費未納であることを気付かせる。
・学生会員で除名となった際の後日学会への復帰方法を考慮,または学生会員が除名とならない救済措置を思案する。
・将来計画委員会で検討している若手会員制度を早期導入する。

和田圭司将来計画委員長より,若手会員制度について,以下のとおり前期同委員会より検討している内容が示された。

・学生会員としての資格喪失後,5 年間を適用する。(新規入会者には非ず)
・会費は5,000 円とする。

今泉和則理事長より,同制度導入に向けては会則改定等が必要である為,2017 年度からの実施が現実的であるとし,和田圭司将来計画委員長に同制度の草案作成を,島田昌一庶務担当理事にその草案の明文化について一任し,次回理事会で審議決定することが了承された。

*補足:若手会員制度導入については,本会後9 月12 日開催評議員会及び総会において,詳細については理事会に一任するとし,2016 年度からの導入が承認された。

また,仲嶋一範利益相反委員長より,会費滞納のまま除名となる学生会員や会員を減らす為に,以下の通り提案があった。

・学生会員の期間を設け,若手会員への移行を促す。
・会費未納年度は機関誌を送付せず,未納により機関誌の送付が停止となっている旨通知をする。

今泉和則理事長より,上記提案については,以下の事項について島田昌一庶務担当理事を中心に検討し,次回理事会継続審議事項とすることが提案され,了承された。

・学生会員期間終了となる際の通知について
(連絡先不明者及び,返信無しの場合の取り扱い等)
・学生会員に関する会則の改定について

8. 総会の公告に関する会則改定案について
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り草案が示され,審議の結果,承認された。
第31 条 総会の招集は少なくとも10 日以前にその審議すべき事項,日時および場所を記載した書面,電子メール,または会誌の公告をもって通知する。

9. バナー広告掲載について
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り草案が示され,審議の結果,承認された。

・本学会ホームページ上バナー広告募集へ今年度応募があったが,具体的な募集要項及び申込書がなかったため作成し,今後はこれらを活用し,同広告募集を賛助会員や関係周囲へ周知する。
・募集要項へは,終了の旨の申し入れが無い場合,広告掲載は自動更新となることを追記することとする。

また,白尾智明副理事長より,自動更新2 回目以降の掲載料を少し安く設定してはどうかとの提案があったため,委員会にて検討することとした。

10. 電子的複製権の管理委託について
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

現在本学会文書複製権の管理を委託している一般社団法人学術著作権協会より,電子的複製権の管理の委託についても併せて委託の要望があり,また,他学会においても文書・電子併せて複製権の管理同協会へ委託していることから,本学会においても同様に委託することとする。

11. 機関誌『神経化学』のオープンアクセス化について
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

現在は,機関誌『神経化学』についてはパスワードを付与し電子書籍KaLib より閲覧としているが,オープンアクセス化にすることで,非会員も含め自由に機関誌を閲覧することにより学会宣伝効果が大きい,時間や場所を選ばずホームページからダウンロードして同誌を読める,また他の出版物等において引用することが容易になり論文(業績)としての価値が高まる等というメリットが期待できるとする。

但し,直近一年発刊分に関し非会員への開示は有料とする等,オープンアクセス化への最終案については今後の理事会メール審議にて再度諮る次第とする。

12. SNS の導入について
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があり,審議の結果,承認された。

本学会においても,コストがかからず且つ宣伝効果が大きい,また他学会や政府組織等も使用していることから安全性も大きな問題はないとし,本理事会後SNS よりFacebook を活用することとする。

なお,運用等については,以下の通りとする。

・記事の内容は担当委員が作成し,委員長が確認する
・大会情報やHP に掲載されているニュースを掲載する
・学会・大会のHP にバナーを作製する
・機関誌の記事へのリンクを作成する
・委員交代の際は,管理者を変更することが可能である

13. 第59 回(2016 年度)大会について
和田圭司大会長より,以下の通り提議があり,審議の結果,承認された。

・教育口演については日本語とする。
・若手育成セミナーの参加費を10,000 円から15,000 円に値上げをする。
・大会会期前日に開催予定の理事会開始時刻を13 時から14 時へ変更する。
・2016 年日本神経科学学会大会で本学会と日本神経科学学会共催シンポジウムを企画しているが,同シンポジウムはノバルティス科学振興財団の助成金を申し込む予定である為,同助成金の採択が決定した場合は,同財団をタイトルに付記する。

14. その他
特になし。

15. 学会業務委託について
今泉和則理事長より,現在本学会事務局業務を委託している一般財団法人国際医学情報センター(以下,IMIC)より,昨年に続き現行委託業務費について再度の値上げの申し入れがあった旨報告があり,昨年からのその申し入れの経緯について説明がなされ,審議の結果,以下の通り承認された。

・IMIC 会員管理システム(会員情報検索システム・オンライン選挙)を導入する。但し,会員情報システムにて英語表記の為のカスタマイズ費用15 万円が発生する。
・来年度(2016 年度)は現業務委託費より年間30 万円の増額にて現状業務を行うこととし,現委託契約を継続する。2017 年度以降については,若干の業務減を行ない2016 年度と同額で委託する予定であるが,その詳細については引き続きIMIC と協議を行い,その継続の有無を決めることとする。
・オンライン選挙運用について次回理事会での審議事項とする。

なお,本件は既に審議議題第4 項にて承認を得た2016 年度予算案に関するとし,改めてこの場にて,同予算案に変動があり得る旨補足した。また,総会においてはその旨十分説明し,同予算案及びその変動部分について,それぞれ承認を得ることとする旨了承を得た。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第2 回理事会を閉じた。