会則・役員・議事録・投稿

議事録

2016年度(平成28年度)第1回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2016年度第1回理事会議事録
日時:2016年3月31日(木) 13:00-17:30
会場:(一財)国際医学情報センター第2会議室

 
 出席: 今泉和則(理事長),白尾智明(副理事長・脳研究推進委員会委員長・第58回大会長),島田昌一
(庶務担当),馬場広子(会計担当),澤本和延(出版・広報担当),岡野栄之,竹林浩秀(シンポジウム企画委員会委員長),久永眞市(国際対応委員会委員長),道川誠(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),南雅文,和田圭司(将来計画委員会委員長,第59回大会長),塩坂貞夫,橋本均,和中明生(以上理事),熊倉鴻之助,御子柴克彦(以上監事),仲嶋一範(利益相反委員会委員長),木山博資(連合大会委員会委員長),佐藤薫(研究助成金等候補者選考委員会委員長),福永浩司(第60回大会長)
 委任状:森則夫(理事),野田百美(ダイバーシティー推進委員会)

議 題
 
【報告事項】

1.2015年度第2回理事会議事録承認について
今泉和則理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。
  
2. 理事長報告
今泉和則理事長より,今年度より若手会員制度を導入した旨報告をするとともに,本日は2015年度決算審議ののちに今後の学会財政改善に向けた方策について,また今後の理事選挙の在り方,そして2018年度大会長について等討議したい旨述べられた。

3. 庶務報告
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向を確認し,会員数はここ数年減少傾向にあるとした。

なお,ご逝去された物故会員2名(臺 弘氏,早石 修氏)に対し黙祷が捧げられた。

◆除名について
年会費長期未納者(未納期間:2012年度~)が報告され,2015年12月31日付で54名に対し除名処理を行った。

◆評議員・功労会員の退会について
退会を希望していた3名の評議員及び,1名の功労会員について慰留したところ,4名とも意思が固く,退会処理を止む無く行なった。

◆賛助会員の退会について
退会を希望していた2社の賛助会員について慰留したところ,意思が固く,退会処理を止む無く行った。

なお,島田昌一庶務担当理事より,年々賛助会員より退会の申し出があとを絶たない背景には,情報開示が進む中、特定の学会のみの賛助会員でいることが難しくなったという製薬企業側の事情が報告された。しかしながら,会員会費は貴重な財源である為,今後も引き続き賛助会員を増やす活動を行いつつ,会員としての学会への協力が難しい企業に対しては,対価対象がはっきりし企業内で承認が得られやすいバナー広告等の案内を積極的に行っていくことも必要とした。

4. 会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆年会費未納者数について
年会費未納者数については,資料より心当たりの年会費未納者がいた場合は連絡をお願いしたい。特に,本年度中に未納が解消されない2013年からの長期未納者については,本年度末付で除名処理となる為,当該者へ連絡可能な理事会メンバーは本人へ納入喚起を行うこととした。
   
◆2015年度税務申告について
税務申告について法人税70,000円のみ納めた。なお,消費税については,2013年度の収益が1千万円以上であった為,その2年後となる2015年度は納税義務があり算出したところ,2,223円の還付金が発生した。

◆2015年度監査について
2016年度3月18日午後1時より事務局内にて,2015年度決算について御子柴克彦,熊倉鴻之助両監事によって会計監査が行われた。その結果,収支内容及び財政状況について正しく示されている旨認められた。

なお,熊倉鴻之助監事より,監査報告について以下の通り補足があった。

監査当日は,本学会顧問四谷パートナーズ会計事務所から税理士が同席し,2015年度決算・税務報告を受けた。また,2015年度決算は赤字が例年より大きくなった為,本会において現状の財務状況をしっかり把握し,今後この様なことのないよう熟慮すべきであるとした。

5.出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆    機関誌『神経化学』について
2015年12月末発刊第54巻3号では通常掲載内容とともに,初代理事長故塚田裕三先生追悼特集や,白尾智明第58回大会長によるラウンドテーブルディスカッション「JSN(日本神経化学会)の歴史を探り,将来を展望する」より討論概要を,また2016年3月末発刊第55巻1号では「JSNの発展とISNでの活動」として宮本英七先生の寄稿を掲載した。
  
なお,機関誌製作業社㈱杏林舎より,今年度発刊号より以下の費用について値上げの申し入れについて併せて報告があった。

1) 発送費用単価
2) 発送データ加工費

上記より,1)については㈱杏林舎取引業社からの申し入れのため了承せざるをえないとしたが,2)に関しては次号発刊前に見積書を提出させ,事前に理事会へその旨再度報告することとした。

6. 委員会報告

(1)    将来計画委員会
 和田圭司委員長より,以下の通り報告があった。

◆若手会員制度設置について
小泉修一前将来計画委員長の代より引き継ぎ取り組んできた若手会員制度が,無事に2016年度1月より運用開始となった。
 
なお,同制度についてはまだ導入したばかりの為,対象となる学生会員へその内容が浸透していないことが懸念されるとし,今年度大会演題登録等学生会員向けに若手会員について告知を実施する,または若手育成セミナー開催時に若手会員制度の周知具合についてアンケートを実施する等とした。

また,島田昌一庶務担当理事より,若手会員制度設置に際し,会則及び細則にて改訂となった箇所が読み上げられた。

<改訂>
会則 第3章会員 
第 6 条 本会の会員は次のとおりとする。以下1~5は省略
6. 学生会員:大学もしくはこれに準ずる学校,または大学院に在籍し,本会の目的に賛同し会費年額 3,000 円を納める者。
7. 若手会員:大学もしくはこれに準ずる学校,または大学院を卒業後5年以内の者であって,本会の目的に賛同し会費年額 5,000 円を納める者。

第12条 会員で退会しようとするものは退会届を提出し,その届出が本学会学術集会以降である場合は,その年度の会費まで完納するものとする。なお,卒業年度を過ぎた学生会員が若手会員へ会員区分を変更しない場合は,その年度末に自動退会となる。

細則 第1章会員
第 1 条 本会に会員として入会を希望する者は本会ホームページより次の事柄を入力の上,入会申込み書をダウンロードし推薦者の署名を得て,同書面を事務局に提出しなければならない。
1. 入会希望者氏名
2. 最終出身校,学科名及び卒業年次。ただし学生会員になろうとするものは学生証の写しもしくは在学証明書の写しを添付し,卒業予定年月を報告する。
3. 勤務先とその所在地及び勤務先での地位
4. 会員の現住所ならびに連絡先住所
5. 専攻分野

なお,仲嶋一範利益相反委員長より,上記会則第3章会員第12条における年度の表現が不透明である旨指摘がなされた為,改めて文言を修正し,理事会メール審議を行う次第となった。

◆APSNとの共催による若手育成セミナーについて
第11報告議題,福永浩司第60回大会長よりの報告に一任する。

(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より,以下の通り報告があった。
           
◆会員管理/会員検索システムについて
出版・広報委員会にてテスト運用をしたのち,新年度より無事に運用を開始している。また,同システム開始に際し,以下について補足した。

・ 理事会メール審議で承認を得たプライバシーポリシーを掲載
・ 新会員番号の発行( C XXXXX ←数字5桁)

なお,同システム運用開始については,会員へ郵送及びメール配信にて各自登録内容を確認し変更・修正するよう促しているが,まだ十分周知されていないと思われる為,引き続き周知活動を実施する。

また,会員検索システムについて,今まで同システム構築へご尽力頂いていた西部弘純氏(理化学研究所)へ,理事長名にて感謝状をお送りした。

◆オープンアクセス化について
・オープンアクセス化の時期については,第55巻1号2016年3月末発刊よりとする。
・オープンアクセス化の対象記事については,議事録等の学会運営に関する記事を除き、学術的論文及び学会の活動を対外的にアピールできる記事とする。
・オープンアクセスの対象記事掲載のタイミングについては,発刊直後とする。

◆バナー広告掲載について
賛助会員や企業向けバナー広告の募集要項や申込書を作成した。募集要項はホームページから確認でき,その掲載料は5,000円/月(賛助会員は半額)とするが,掲載期間は原則6ケ月単位とする等としている。
理事会メンバーより,是非知り合いの製薬企業等へ声掛けをお願いしたい。

◆J Neurochemにおける60周年記念企画について
2017年に本学会60周年を迎えるにあたり,Journal of Neurochemistryへ特別号発刊又は総説企画を申し入れたところ,後者であれば対応可能と回答を得た為,御子柴克彦監事並びに白尾智明副理事長,澤本和延出版・広報理事,岡野栄之理事,尾藤晴彦氏,以上5名を執筆候補者とし,また今泉和則理事長より挨拶文を頂戴する運びとなった。なお,各執筆者へは既に投稿依頼が届いており,現状では2016年11月入稿締切,2017年度大会開催前発行の予定である。

◆神経化学トピックスの掲載について
学会ホームページ上の神経化学トピックスページへ,以下の2件を新規掲載した。

・津田誠(九州大学)「アトピー性皮膚炎に伴う慢性的な痒み -新しい原因細胞を特定-」
・林(高木)朗子(東京大学)「記憶と関連するスパインを可視化・光操作する新技術の確立」

◆Facebook立ち上げについて 
前回理事会にて承認後すぐに立ち上げ,現在は学会ホームページ新着情報を掲載している。
なお,まだ登録者も少なく周知が徹底されていないと懸念される為,学会ホームページへFacebookバナー掲載,機関誌へはFacebookへアクセスできる二次元バーコード掲載,事務局配信メールにFacebookサイト掲載等対応している。また,今後としては,大会情報や若手育成セミナー情報等を掲載し,配信していきたいとしている。

(3)   シンポジウム企画委員会
竹林浩秀委員長より    ,以下の通り報告があった。

・第59回大会における理事会企画シンポジウムについて,和田圭司第59回大会長参加のもと,委員会にて討議した結果,以下の内容に決まった。

タイトル:「脳神経疾患におけるRNAメタボリズムの異常」
オーガナイザー: 岡野ジェイムス洋尚氏(東京慈恵会医科大学), 飯島崇利氏(東海大学)
シンポジスト: 小野寺理氏(新潟大学),大野欽司氏(名古屋大学),
岡野ジェイムス洋尚氏(東京慈恵会医科大学),飯島崇利氏(東海大学)
非学会員のシンポジストの先生に、今回のシンポジウム発表を機に学会入会をお願いすることが提案された。

(4) 国際対応委員会
久永眞市委員長より,以下の通り報告があった。

◆第58回大会ISN-JSNジョイントシンポジウムについて

タイトル:「Neurogenesis and it’s all in brain development and repair」
オーガナイザー:久永眞市氏(首都大学東京大学院), 澤本和延氏(名古屋市立大学)
シンポジスト:澤本和延氏(名古屋市立大学), 大島登志男氏(早稲田大学),
近藤誠氏(大阪大学),他海外から2名

◆ISN及びAPSNへの入会方法の変更について
現在ISNまたはAPSNのいずれかに入会すれば,両学会へ入会したこととする等の特典を設けているが,さらにAPSNではISNから補助を得て,数年中に会費のカード決済対応が可能となるよう準備を進めている。詳細については機関誌第55巻1号掲載済みである。

◆APSN Neuroscience Schoolについて
第11報告議題,福永浩司第60回大会長よりの報告に一任する。

◆14th Annual Meeting of APSN(Kuala Lumpur)への本学会からの若手のTravel Awardの応募状況について
本学会より5名応募したが,残念ながら1名のみ採択という結果となった。また,採択に至らなかった4名のうち3名については,本委員会にて本学会の若手海外補助の対象となるか審査中である。
 
なお,実際にAPSNでTravel Awardの審査員を務めている和中明生理事より,審査は当然公平に実施されているが,日本からの応募者は実績面において海外の応募者よりインパクトが不足している旨指摘をされた。

上記により,白尾智明副理事長より,Travel Awardへの応募を支援する際には,更にその時々の募集要項の傾向等についても示す等の提案がなされた。 

また,今泉和則理事長より,昨今日本からのTravel Awardへの応募者数が減少している点が懸念される旨指摘があり,大会等で優秀な成績を残した若手の会員へ,直接声掛けをする等便宜を図るよう併せて提案された。

(5)     研究助成金等候補者選考委員会
佐藤薫委員長より,以下の通り報告があった。

・2015年10月から2016年3月における学会推薦公募案件について
公募案件は6件あった。そのうち公益財団法人山田科学振興財団については4件の応募があり,審議の上,2件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
・2015年10月から2016年3月までの推薦後の選考結果については,3件の公募へ推薦をするも,残念ながらいずれも採択には至らなかった。

なお,学会推薦の公募を会員メール配信やホームページにて告知するも,応募件数が減少している為,是非学会推薦の機会を活かすよう,理事会メンバーからも周知をすることとした。

(6)    脳研究推進委員会
白尾智明委員長より特段の報告事項は無いとした。

(7)    優秀賞・奨励賞選考委員会
道川誠委員長より,以下の通り報告があった。
   
これまで学会賞応募書式が定まっていなかった為,審査の際に各応募書類の形式が様々となり不便があったことから,統一した応募書式を作成した。なお,同書式は機関誌「神経化学vol.55 no.1」に掲載,またホームページからもダウンロードできるようになっている。

なお,引き続き道川誠委員長より,同委員会内にて奨励賞受賞者への副賞授与について理事会で具体的に検討してほしいと要望があった旨報告したところ,討議の結果,大会時にポスター発表の場を与えるとする提案がなされ,同委員会内にて後日検討する次第となった。

(8) 連合大会委員会
木山博資委員長より,2015年12月11日付理事会メール審議にて承認となった件につき,以下の通り報告があった。

今年度7月に韓国ソウルで開催を予定している第46回日本神経精神薬理学会年会おいて,将来的に同学会及び日本生物学的精神医学会との合同学会開催を見据え,本学会を加えたシンポジウムを企画する運びとなった。

日時:2016年7月3日(日)
タイトル:
「3学会合同シンポジウム 脳科学と精神疾患 — 分子・細胞から精神疾患を読み解く— 」(案)
目的:本シンポジウムでは,3学会の特徴をふまえて各学会より演者に講演頂くとともに,今後の三学会の連携の在り方について,十分な時間をとって討議する。
座長(3名):西川徹,木山博資,中込和幸(予定)(敬称略)
演者: 橋本亮太:統合失調症の臨床と臨床研究について
田中謙二:階層をつなぎ種を越える脳科学研究
加藤隆弘:トランスレーショナル研究:マイクログリアにおける抗精神病薬の作用機序,
ヒト末梢血から樹立したマイクログリア様細胞研究
指定討論者:  和田圭司,加藤忠史,他
     
(9)    利益相反委員会 
仲嶋一範委員長より,以下の通り報告があった。
  
平成26年9月30日制定日本神経化学会利益相反指針制定後,第58回大会は初めて同指針に則り演題登録等が進められたが,特段の問合せや問題もなく,現状は順調に履行されていると考える。

(10)ダイバーシティー推進委員会
野田百美委員長欠席の為,馬場広子委員より,以下の通り報告があった。
  
1. 男女共同参画学協会活動へ本学会からも活発に参加できるよう,以下の委員を補充した。
味岡 逸樹(東京医科歯科大学・脳統合機能研究センター)
2. 2015年度に委員会活動の一環として 『夏学(なつがく)』(「女子中高生夏の学校」,主催:国立女性教育会館/科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択)へ参加するも,その際の参加費等予算へ計上していなかった支出が発生した為,今後この様なイレギュラーな支出が発生する活動を実施する場合は,事前に必ず理事長へ要望書を出すこととした。

3. 第9回若手育成セミナーにおける本委員会企画としては,以下を計画している。
総合タイトル:女性研究者から見る神経化学
講師:宝田美佳氏(金沢大学)タイトル:中枢神経系疾患におけるアストロサイト
岡素雅子氏(九州大学)タイトル:中枢神経系疾患における細胞死

7. 脳科学関連学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,以下の通り報告があった。
  
◆連合代表候補者の推薦について
平成26年7月に実施される同連合の代表選挙へ,本学会より脳研究推進委員会岡野栄之委員を推薦することとした。

◆評議員について
現在本学会の代表として同連合評議員を務めているのは脳研究推進委員会より木山博資委員,小泉修一委員,関野祐子委員であるが,前項の通り連合代表へ岡野栄之理事を推薦することから,以下の通り評議員を変更することとする。

新評議員:今泉和則理事長,岡野栄之理事,関野祐子脳研究推進委員,以上3名

8. 生物科学学会連合について
白尾智明脳研究推進委員会委員長より,以下の通り報告があった。

同連合の活動については,本学会代表として,引き続き竹居光太郎脳研究推進委員が会合等へ参加することとする。

9. 男女共同参画学協会連絡会について
野田百美ダイバーシティー推進委員長欠席の為,馬場広子ダイバーシティー委員より,以下の通り報告があった。

第6-(10)報告議題時に報告された為,同議事へ併せて記載することとする。

10. 第59回大会(2016年度)について
和田圭司大会長より,第59回大会について以下の通り報告があり,了承された。

 < 第59回(2016年度)大会開催 >
日本生物学的精神医学会との合同大会 
演題登録:2016年3月7日より開始
参加登録:2016年3月1日より開始
テーマ:脳と心の深淵に迫る基礎と臨床の融合戦略
会  期:2016年9月8日(木)~10日(土)
場  所:福岡国際会議場
一般財団法人 福岡コンベンションセンター
〒812-0032 福岡県福岡市博多区石城町2−1  Tel No. 092-262-4111
理事会:2016年9月7日(水)14:00~18:00
総会・評議員会:2016年9月9日(金)12:00~13:30予定
    
なお,会期中の言語は日本語とするが,外国人演者のいる口演やシンポジウムは英語で行う。また,期中に若手賞を設け,審査には評議員が当たる予定としている。

11. 第60回大会(2017年度)について
福永浩司大会長より,第60回大会について以下の通り報告があった。

< 第60回(2017年度)大会開催 >
会期:2017年9月7日(木)~9日(土)
場所:仙台国際センター
青葉山コンソーシアム
〒980-0856 宮城県仙台市青葉区青葉山無番地  Tel No. 022-265-2211
  
なお,APSN Neuroscience Schoolを上記開催1週間前より開催する旨現在ISNへ申請中であるが,同企画が開催となる場合は,同School参加者と,本学会若手育成セミナー参加者との交流も併せて計画する予定である。

12. その他
今泉和則理事長より,その他の報告として以下の件について周知された。

3月30日付メールにて通知した「内藤コンファレンス2018年度~2020年度までの特定研究テーマ推薦」について,本学会からも推薦したく,理事会メンバーより奮ってご意見を募るものとする。

上記につきその場で討議となり,その結果,以下の先生方に対応をお願いする次第となった。

・岡野栄之理事,澤本和延出版・広報担当理事,テーマ:Neurogenesis
・小泉修一氏,テーマ:Glia

【審議事項】
1.名誉会員の推薦候補者について
島田昌一庶務担当理事より,候補者について年齢,経歴や当会への貢献度等の提議がなされ,審議の結果,今年度は当該者無しとなった。

2.功労会員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より,2名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。

3.新評議員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より報告があり,審議の結果,1名について総会への推薦が承認された。
 
4.2015年度決算について
馬場広子会計担当理事より,2015年度決算等について以下の通り報告があり,承認された。
  
◆2015年度一般会計決算について
一般会計については,収入の部において会費の回収率が昨年に続き1,000万円以下と低かったことや,第58回大会会計が2015年度内に精算が終了せず補助金返金や余剰金の繰入額の確定ができなかったこと,また支出の部においては若手海外補助費及び業務委託費において予算より増額となったこと,そして予算時に余分に計上していた支出額分を全て支出した結果,約390万円の赤字となった。

◆第58回大会会計決算について
第58回大会会計については未収金及び未払金が残った為,2015年度決算で締めることができず,2016年度会計へ繰り越すこととなった。

なお,白尾智明大会長より第58回大会会計について,2016年度に精算後,一般会計へ約50万円繰り入れる予定である旨補足があった。

◆第57回大会会計決算について
第57回大会会計については,2014年度決算時に精算案件が残っていた為に2015年度へ繰り越しとなったが,すべて同年度内に精算を終え,会計を締めた。


上記2015年度決算の結果に鑑み,今泉和則理事長より,後ほど第17審議事項にて学会の財政状況を見直し,今後の方策について討議することとした。

5. 委員会関連活動出席の際の旅費以外の支給について
馬場広子会計担当理事より,学会財政状況を考慮し,今年度より委員会活動において予算外の支出を要する際の内規案が提出され,以下の通り承認された。

1.    宿泊や食事代,その他例外的な費用が発生する場合は,事前に委員会委員長より理事長宛にて出張目的,学会への貢献等,交通費以外で発生した費用とその内訳が分かる要望書を提出し,理事会(あるいは理事長判断)で承認をとる。
2. 承認となった場合,受給者は事務局へ発生した費用の領収書を提出する。

6. 理事選挙のあり方について
和田圭司将来計画委員会委員長(理事)より,今後の理事選挙の在り方について,以下の提議(将来計画委員会承認済)がなされた。

1.理事選挙被選挙者を立候補制とする。
2.電子投票(オンライン選挙)とする。
3.手続きについては,以下の通りとする。
・立候補者は立候補の際に抱負を公開する。
・自薦を原則とする。
・他薦の場合,推薦したい会員を選挙管理委員会へ申し出,同委員会より当該者に他薦されている旨連絡する。当該者が承諾した場合、自薦同様に立候補し抱負を公開する。
・立候補者が定数に満たない場合は,補充理事にて定数を充足する。

上記につき討議の結果,今泉和則理事長より,理事選の公平性を担保する上で、また毎選挙にかかる印刷費や郵送費等費用のコスト削減という観点からも,電子投票への移行は前向きに対応すべきだが,他薦の工程等さらに詳細を検討する為に選挙の在り方ワーキンググループを立ち上げることが提案され,同ワーキンググループについては和田圭司理事に一任する旨併せて承認された。

上記により,和田圭司理事の元,同ワーキンググループにて電子投票とその方法及び手続き案を策定し,理事会メール審議を経て,次回理事会までに決定する運びで了承された。

7. 神経化学投稿規定の改定について
澤本和延出版・広報担当理事より,本学会機関誌及びホームページ上に掲載している投稿規定について,以下の通り改定案が示され,審議の結果,承認された。
 
2016年より機関誌「神経化学」の一部記事が学会ホームページ上においてオープンアクセス化されるため,会員に限らず記事をホームページからダウンロードできるようになる。これを明確に執筆者へ周知し事前に同意を得ることを目的とし,改定する。

<現行>
第4項 本誌に掲載する著作物の複製権・翻訳権・上映権・譲渡権・公衆送信権(送信可能化権を含む)を含む著作権及び出版著作権は,日本神経化学会に帰属します。なお,ここでいう「著作物」とは,紙媒体に限らず電子媒体も含むものとします。ただし,著者自身による使用を拘束するものではありません。

<改定案>
第4項  本誌に掲載する著作物の複製権・翻訳権・上映権・譲渡権・公衆送信権(送信可能化権を含む)を含む著作権及び出版著作権は,日本神経化学会に帰属します。なお,ここでいう「著作物」と,紙媒体に限らず電子媒体も含むものとします。ただし,著者自身による使用を拘束するものではありません。本誌は2016年1月からオープンアクセス化されました。出版された著作物は,本会ホームページ等で公開される可能性があることをご了承下さい。

なお,上記改定内容が実施されるのは,ホームページ上は2016年4月より,また機関誌は第55巻2号よりとする旨,併せて承認された。

8. ホームページリニューアルについて
澤本和延出版・広報担当理事より,本学会ホームページのデザイン変更について提議がなされ,審議の結果,以下の変更について承認された。

優秀賞・奨励賞受賞者ページのデータベース変更及びリンクを挿入する。

なお,トップページデザインの変更については,出版・広報委員会内にてさらに具体的な提案を検討することとなった。

9. 日本神経化学会若手海外派遣奨励賞について
 久永眞市国際大会委員長より,国際対応委員会にて策定した若手海外補助制度についての内規案が提出され,討議の結果,以下の通り暫定的に承認された。

名称:日本神経化学会若手海外派遣奨励賞 JSN Oversea Travel Award for Young Investigators
目的:日本神経化学会の学生会員や若手会員の海外学会での発表,他の研究者との交流・情報交換を支援し,日本神経化学会の国内外での活動に貢献できる国際感覚を持った研究者を育成すること。
応募資格:以下の条件を満たすこと
1. 日本神経化学会の学生会員または若手会員。
2. 日本国外で行われる国際神経化学会またはアジア太平洋神経化学会のトラベルアワード(グラント)に応募した学生・若手会員のうち,国際対応委員会に事前相談をしていた者。
3. 本賞応募について,所属研究室の責任者(または指導教員)の了承を事前に得ていることが望ましい。
選考方法: 
1. 応募書類:国際会議トラベルアワード(グラント)に提出した書類一式,及び,国際対応委員会が求めた書類を国際対応委員会委員長宛に提出。
2. 国際対応委員会委員が発表内容及びキャリア,業績,過去の助成歴(無い人を優先する)などを基に評価する。ただし,所属する研究室からの応募者がいる委員は該当する応募者の選考には加わらない。
賞金: 賞状と上限10万円(旅費・滞在費の一部として)の賞金。賞金額は国際会議開催地や時期,国際会議のアワード助成額などを参考にして,国際対応委員会で決定する。賞金は国際会議終了後,領収書の提出をもって,事務局から支払う。
受賞者が行うこと:受賞者は国際学会において発表し,積極的に議論,意見交換,情報収集に務め,帰国後は学会誌「神経化学会」掲載用のレポートを提出する。

なお,馬場広子会計担当理事より,会計上予算化し易いよう上記内規には受賞者数や受賞者1人に対する受賞金額を明確にすべきと指摘があり,討議の結果,受賞者は5名までとし,1人に対する受賞金額は上限10万円までとする旨併せて承認された。但し,募集を実施する際,募集人数,受賞額,そして受賞額使途の限定内容を明記することとする。

また,案のように「日本神経化学会若手海外派遣奨励賞」と命名すると,従来の学会賞である「日本神経化学会奨励賞」と同等の選考過程や意義を有する賞であるかのような誤解を対外的に生じる懸念があるのではとの指摘があり,討議の結果,名称については再度国際対応委員会内にて相応しいものを検討することとなった。

10.2021年ISN/APSN大会誘致について
久永眞市国際対応委員長より,2021年ISN/APSN大会の開催地について日本へ誘致する可能性について提議がなされ,審議の結果,誘致する旨承認された。

なお,誘致する際のLocal Chairman候補者については,国際対応委員会内にて討議し,あらためて理事会へ選出する次第にて了承された。

11.学会推薦の公募について
佐藤薫研究助成金等候補者選考委員長より,以下の通り提議がなされ,承認された。

学会推薦の公募へ,研究助成金等候補者選考委員よりの応募があった場合は,その委員はその公募の審査は行わないこととする。

12.利益相反指針改定について
仲嶋一範利益相反委員長より,現在の本学会利益相反指針について以下の通り改定案が示され,承認された。
  
本学会が本学会利益相反指針策定の際に規範とした日本医学会において,「日本医学会 医学研究のCOIマネージメントに関するガイドライン」が一部改定された為,本学会指針もそれに準じることとする。
  
<現行>
第3条 第5項  民間企業や営利を目的とした団体等から金銭的支援(受託研究費,共同研究費,臨床試験,寄付講座,奨学寄付金等)を受けている場合。ただし,一つの企業・団体から総額で年間200万円以上受領している場合に限る。

<改定案>
第3条 第5項  民間企業や営利を目的とした団体等から金銭的支援(受託研究費,共同研究費,臨床試験,寄付講座,奨学寄付金等)を受けている場合。ただし,一つの企業・団体から総額で年間100万円以上受領している場合に限る。

13.ダイバーシティー推進委員会からの要望書について
野田百美ダイバーシティー推進委員長欠席の為,代理として馬場広子会計担当理事より,以下の通り同委員会活動について要望が出され,審議の結果,承認された。

本学会が参加している男女共同参画学協会の活動のひとつである「女子中高生夏の学校」へ,同委員会より本年も参加したく,その際に発生する旅費交通費及び諸経費の支出を認める。

14.第59回大会(2016年度)について
和田圭司大会長より,先の報告事項にて同議題については審議済みとした。

なお,今年度よりマイナンバー制度が導入された為,謝金等が発生する際はその取り扱いに配慮するよう発議がなされた。

15.第60回大会(2017年度)について
福永浩司大会長より,先の報告事項にて同議題については討議済みとした。

16.第61回大会(2018年度)について
今泉和則理事長より,2018年度開催第61回大会の大会長候補者として仲嶋一範利益相反委員長が推薦され,承認された。

なお,同大会の開催形式については,日本生物学的精神医学会と合同とする旨も併せて承認された。

17.その他

◆学会財務状況について
今泉和則理事長から,2015年度に約390万円の赤字を計上ことに対し理事会として財政事情を改善していくための道筋について議論したい旨発言があった。

馬場広子会計担当理事から,学会員数減少もしくは会費回収率の低下による収入減と学会業務委託費の値上げなどによる支出増が主な赤字の要因であることが報告された。

議論の結果、学会員数を増やすには地道な努力が必要で今後も継続的に進めていくことが望まれるがすぐに効果が現れるわけではなく、現時点では無駄をなくし支出を削減していく努力が重要であることが確認された。今後は事務局に委託している業務の一部を理事会メンバーが遂行することなどで委託費の削減につなげること、さらには他に削減できる支出を精査することとした。

◆休会について
島田昌一庶務担当理事より,以下の休会希望理由による休会の諾否について議場に諮り,討議の結果,一年の猶予をもって休会とする旨,承認された。

休会希望理由:就職活動のため一年間休会を希望する。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1回理事会を閉じた。