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議事録

2015年度(平成27年度)第1回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2015年度第1回理事会議事録
日時:2015年3月30日(月) 13:00-17:30      
会場:(一財)国際医学情報センター第5会議室

出席:
木山博資(理事長),白尾智明(副理事長・国際対応委員会委員長・第58回大会長),仲嶋一範(庶務担当),今泉和則(会計担当), 佐藤真(出版・広報担当),池中一裕,石崎泰樹(研究助成金等選考委員会委員長),小泉修一(将来計画委員会委員長),塩坂貞夫(第57回大会長),橋本均,等誠司,道川誠,米田幸雄(以上 理事),
熊倉鴻之助,御子柴克彦(以上 監事),斎藤祐見子(シンポジウム企画委員会委員長),馬場広子(ダイバーシティー推進会委員長),和田圭司(連合大会委員会委員長・第59回大会長),
鹿川哲史(2015年選挙管理委員会委員長),澤本和延,島田昌一,森則夫(以上 新任理事)

委任状:
岡野栄之(脳研究推進委員会委員長),神庭重信(利益相反委員会委員長),加藤忠史(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長)

欠 席:
和中明生(新任理事)

議 題
 
【報告事項】
  1. 2014年度第2回理事会議事録承認について
    木山博資理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。  

  2. 選挙結果報告  
    ◆理事改選結果について

    2015年2月10日に開票された理事選挙結果について,鹿川哲史選挙管理委員会委員長より報告があった。

    ◆科研費審査委員候補者選出選挙の件について

    日本学術振興会では,平成26年度より各学協会からの科研費審査委員候補者の応募を中止としている為,今回の本学会選挙では理事選挙のみを実施するとし,同審査委員候補者の選出選挙ならびに推薦は実施しないこととした。

  3. 役職理事・補充理事・各種委員会委員長の選出  木山博資理事長より,今回の選挙では候補者2名より辞退の申し出があった為,次点及び次々点の候補者が繰り上げ当選となった旨報告があった。   

     続いて木山博資理事長より,候補者が同数票となった場合は,細則第2章第4条6項「当選者は得票数の多い上位から6名を決定する。同票の場合は年令順とする。」の『年令順』の解釈について議場に諮り,討議の結果,以下の通りとなった。

    細則第2章第4条6項「~同票の場合は年令順とする。」の『年令順』については,『原則として昇順』とする。

    また,仲嶋一範庶務担当理事より,これまでの選挙管理委員会からの報告に際し,上位6名については「当選」という表現を用いていたが,その表現を「順位」とする提案があり,その旨議場に諮り承認され,選挙管理委員会への申し送りとすることとした。  

    ◆理事長・副理事長について

    2015~2017年度理事(欠席理事,補充理事除く)10名による投票及び審議の結果,理事長に今泉和則理事,副理事長に白尾智明理事が選出された(任期は2017年第1回理事会開催迄)。

    ◆役職理事について   
    審議の結果,各担当理事を以下の通り選出した。  
    庶務担当:島田昌一理事          
    会計担当:馬場広子理事          
    出版・広報担当:澤本和延理事

    ◆補充理事選任について

    得票数,専門分野および地域性等を考慮し,審議の結果,下記の通り補充理事候補者を選出した。
    (50音順)  
    竹林浩秀氏
    久永眞市氏
    南雅文氏

    ◆各種委員会委員長について   
    各種委員会委員長の選出については,新理事長に一任となった。

    なお,脳科学関連学会連合,生物科学学会連合,男女共同参画学協会連絡会への代表選出についても新理事長に一任となった。


  4. 理事長報告  
    木山博資理事長より,理事長就任中の総括及び謝辞が述べられた。

  5. 庶務報告仲嶋一範庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

    ◆会員状況について

    会員数動向及び異動状況について資料にもとづき報告があった。

    なお,木山博資理事長より,退会の申し出のあった評議員には慰留通知を行なっているが,止む無く退会となる場合が多い為,今後どのように退会の引き止めをしていくかについて,今後の理事会での課題とするよう提案があり,了承された。

    ◆除名について
    年会費長期未納者(未納期間:2011年度~)が報告され,2014年12月31日付で43名に対し除名処理を行った。

    ◆評議員の退会について
    退会を希望していた2名の評議員について,2名ともに慰留したところ,1名は功労会員にご就任いただくことをご了承いただくも,もう1名については意思が固く,退会処理を止む無く行なった。

    ◆功労会員の退会について
    退会を希望している1名の功労会員について,慰留したところ意思が固かったため,御礼状をお送りし,退会処理を止む無く行った。

  6. 会計報告
    今泉和則会計担当理事より,会計報告があった。

    ◆年会費未納者数について
    年会費未納者数について報告があった。心当たりの年会費未納者がいた場合は,引き続き連絡をお願いしたい。特に,本年度中に未納が解消されない2012年からの長期未納者については,本年度付で除名処理となる為,当該者へ連絡可能な理事会メンバーは本人へ納入喚起を行うこととした。   

    ◆2014年度税務申告について
    税務申告について法人税70,000円のみ納めた。なお,消費税については,2012年度の収益が1千万円以下であった為,その2年後となる2014年度は納税義務が発生しなかった。

    ◆2014年度監査について   
    2015年度3月16日午前11時より事務局内にて,2014年度決算について御子柴克彦,熊倉鴻之助両監事によって会計監査が行われた。その結果,収支内容及び財政状況について正しく示されている旨認められた。

    なお,御子柴克彦監事より,監査報告について以下の通り補足があった。

    監査当日は,本学会顧問四谷パートナーズ会計事務所から税理士が同席し,2014年度決算・税務報告を受けた。その際に,2014年度大会会計決算を行った同大会運営事務局である㈱日本旅行西日本営業部の杜撰な会計管理が発覚した為,今後の大会においては,大会長は大会運営事務局の選考には熟慮すべきであるとした。

    また,和田圭司第59回大会長より,同大会運営事務局は日本旅行国際旅行事業本部 ECP営業部である旨紹介があり,第57回大会会計の件について同営業部へ伝え,同様のことの無いようきちんと確認をした旨補足があった。

  7. 出版・広報報告   
    佐藤真出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。    

    機関誌『神経化学』について   
    前理事会後,2014年度最終号である53巻3号を2014年12月末に発刊した。また,2015年度の54巻1号の発刊は,3月31日頃を予定している。また,同号では新たな企画として「海外留学先から」2題,ISNスペシャルカンファレンス2014の総括として御子柴克彦監事執筆による「ISNレポート」,そしてISN黎明期について鈴木邦彦氏執筆による「Captain Maxwellとの戦ひ」等を掲載している。

    ◆DOIについては現在3本の掲載を予定している。

  8. 委員会報告

    (1)
    将来計画委員会  
    小泉修一委員長より,まず第7回若手研究者育成セミナー参加者アンケートについて,以下の通り報告があった。

    アンケートの回答はポジティブなものが多く,第7回まで同セミナーに携わり,回を重ねるごとに充実してきていると実感している。しかしながら,アンケートの中にキャリアパスというワードが多々見受けられることから,若手研究者の間では研究を継続したい一方で将来的な不安も否めないという一面が推測できるとし,今後の同セミナーではキャリアパスに関する講義も積極的に実施していきたい。

    また,以下の議題については報告議題として掲げていたが,審議議題としたいとし,木山博資理事長より,引き続きこの場で審議する旨了承を得た。

    ◆若手会員制度(学生会員と正会員の間)設定について
    前理事会時に懸案となった,本学会においての学生会員と正会員の中間の位置づけとして,主に大学院生を対象とした若手会員区分を設けることについて,同委員会で議論を行った結果,学生会員会費3,000円,正会員10,000円の間をとり,5,000円(対象期間:5年間)として若手会員区分を設定する旨提案した。

    上記提案について,木山博資理事長より議場へ意見が求められた。

    会員の継続性を求めるのであれば,学生会員から正会員への移行期に一定期間は会費を抑えるのは良いが,まず継続するメリットを明確にしなければいけないのではないか。

    若手会員とする対象はどの様に定めるのか,現在ポスドク会員で既に正会員として10,000円を納めている会員の会費も下げるのでは会費の全体収入が下がる懸念も否めない。  

    以上の意見等から,木山博資理事長より,新会員区分を設置する方向性は良いが,更に同委員会で,上記意見を踏まえた議論を継続することが提案され,その旨議場で了承された。

    ◆休会制度の適用範囲の拡大について
    現在の休会制度では,留学を理由にした際のみ認めているが,その他,例えば現研究を離れる期間は休止とする等,休会を認める解釈を広げる旨提案した。

    上記提案について,木山博資理事長より議場へ意見が求められた。

    現研究を離れるという理由であれば通常退会を希望すると思われるが,休会とすることによってメリットはあるのか。 
    ⇒学会側のメリットとしては,退会をすると,まず再入会の可能性はかなり低いと考えられるが,
    休会であれば複会し易く,会員の継続性が保たれると考える。

    研究機関を離れる等の理由による休会を認めるとすると,会費を3年滞納した会員は除籍となる会則がある為,一定の期間を設ける必要があるのではないか。

    以上の意見等から,木山博資理事長より,更に同委員会で議論を継続することが提案され,その旨了承された。

    なお,休会に関する会則第3章14条が併せて見直され,休会の理由として『産休等』を追記とする改  訂案が議場で諮られ,その旨承認された。

    また,事務局への申し送りとして,今後は休会に関し,その申し出があった際に事務局は必ず庶務担当理事へその旨報告することとし,その報告を受けた庶務担当理事が,休会の理由に問題ありと判断した場合にのみ,理事会へ諮る旨了承された。

    ◆将来計画委員会への次々期大会長同席について
    前回開催した同委員会へ,次々期大会の和田圭司大会長に同席いただき,有意義な意見交換ができた為,今後の同委員会へは継続的に,次々期大会長に同席いただく旨提案した。

    上記提案について,木山博資理事長より議場へ諮られ,承認された。

    (2) 出版・広報委員会
     
    佐藤真委員長より
    ,以下の通り報告があった。

    ◆ 会員検索システムについて     
    前理事会時の報告の通り,既に委員会においての試運用は終えており,前理事会後に理事会メンバーに試運用のお願いをしたが意見が少なかった為,本理事会後,新出版・広報委員長のもと再度新理事会メンバーによる試運用を経て,本格運用を開始したい。

    なお,その試運用の際には,まだ会員データベースを更新していない点を留意願うとし, また更新時費用については,試運用後にあらためて審議することとした。

    (3
    )シンポジウム企画委員会    
    斎藤祐見子委員長より
    ,以下の通り報告があった。

    委員会にて,①大会のテーマに沿った内容とする,②他のシンポジウムとは別格扱いとし,他のシンポジウムでは扱わない視点が望ましい,③新しいコンセプトや新しい研究性を提示できること,という3つの方針を決め,第58回大会のシンポジウムの選定に臨んだ。 
    上記に従い,第58回大会では以下の内容で提案し,前理事会後のメール審議にて承認となった。
    タイトル:「生物の適応能を飛躍的に高めたリズム制御分子と高次中枢システムの世界」
    オーガナイザー:池田正明氏(埼玉医科大学)
                  喜田聡氏(東京農業大学)
    シンポジスト:近藤孝男氏(名古屋大学),八木田和弘氏(京都府立医科大学),
             吉村崇氏(名古屋大学),喜田聡氏(東京農業大学)

    なお,上記タイトルを選定した理由としては,日本の科学界において「リズム制御分子」は世界をリードしているにもかかわらず,過去において本学会では取り上げられていなかった為とした。

    (4) 国際対応委員会
    白尾智明委員長より,以下の通り報告があった。

    トラベルグラントサポートにおいて,今までは『随時行う』としていたが,大きな国際大会の際にはきちんと〆切りを設け対応していくことを,次期委員長へ申し送りすることとする。
    ISN理事に,馬場広子ダイバーシティー推進委員長が当選された。更にISNとJSNの連携を強める為にも,現ISN財務担当理事である池中一裕理事,そして現ISN理事久永眞市氏とともにご尽力いただきたい。

    なお,池中一裕理事より,今回の馬場広子ダイバーシティー推進委員長が当選に際し,ISN理事選挙について,過去に比べ投票率が上がっており,当選者の票数も接戦となっている旨の指摘があった。

    上記指摘を受け,白尾智明委員長は,今後においては,理事候補者となるためのISN委員会委員になるJSNメンバーを増やし,またJSN一丸となり選挙に臨める態勢を考えていきたいとした。

    その他,池中一裕理事より,今年度のISN 2014におけるトラベルグラント受賞者において日本人は1名のみであった旨報告があった。続けて同理事より,トラベルグラント応募者の選定結果について,ISNよりJSNへ直接連絡が入っていないのであれば,学会としてサポートシステムがある旨を告知するよう提案がなされ,白尾智明委員長より,その旨速やかに対応するとし了承された。   

    (5)
    研究助成金等候補者選考委員会
    石崎泰樹委員長より,以下の通り報告があった。

    2014年10月から2015年3月における学会推薦公募案件について
    公募案件は4件あった。そのうち財団法人山田科学振興財団については7件の応募があり,審議の上,2件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
    2014年10月から2015年3月までの推薦後の選考結果について,2014年度5月に公益財団法人内藤記念科学振興財団第46回(2014年度)内藤記念海外学者招聘助成金へ,委員会にて審議の上,1件を推薦したところ,以下の内容にて援助が決定となった。

    岸本年史氏(奈良県立医科大学)
    招聘学者:Prof. David A. Lewis (Department of Psychiatry, University of Pittsburgh)
    演題:“統合失調症患者脳におけるGABA神経細胞障害”
    招聘理由:第111回日本精神神経学会学術総会招待講演

    なお,上記招聘理由「日本精神神経学会学術総会招待講演」に関して,今後の審査においては、他学会が理由となる援助の本学会推薦は熟考すべきではないかという意見があった。

    2015年4月以降の学会推薦公募案件は2件ある為,今後も是非学会推薦を活かすよう,理事会メンバーより周囲へお声掛けしていただきたい。

    (6)脳研究推進委員会 
    岡野栄之委員長欠席の為,木山博資理事長より特段の報告事項は無いとした。        
    なお,和田圭司連合大会委員長より,科研費の細目については次回の応募から大きく変わる旨補足があった。しかしながら,その詳細情報についてはまだ発表されていないとし,木山博資理事長よりその詳細を入手した際,或いは公表となった際には,会員へ周知する旨了承された。

    (7)優秀賞・奨励賞選考委員会
    加藤忠史委員長欠席の為,道川誠委員より以下の通り報告があった。

    2015年度は優秀賞・奨励賞募集に向け準備を進めているが,昨年設立となった優秀賞を会員へ浸透させるべく,奮って応募するよう理事会メンバーより積極的にお声掛けいただきたい。
    なお,応募締切は5月31日(日)必着としている。

    (8)連合大会委員会  
    和田圭司委員長より,委員会としては特段の報告事項は無いとした。   

    なお,木山博資理事長より,引き続き日本神経精神薬理学会山脇成人理事長および日本生物学的精神医学会の西川徹理事長と話し合いのもと,ワーキンググループによる検討を実施していく次第にて了承している旨補足があった。 

    (9)利益相反委員会 
    神庭重信委員長欠席の為,仲嶋一範委員より以下の通り報告及び依頼があった。    

    平成26年9月30日制定日本神経化学会利益相反指針に則り,同指針第1条に記載のある申請対象となる理事会メンバーは,第2条に従い,就任日より1か月以内に申告書を提出することになっている。また,第2条に従い,前回申告書を提出してから同申告書より変更あった理事会メンバーについても,速やかに申告書を提出することになっている。以上について、協力依頼があった。

    仲嶋一範庶務担当理事が16時早退の為.本議題以降の議事は,審議議題第1, 2, 3そして報告議題第12と進行したが,本議事録では議事次第順に記載することとする。

    (10)ダイバーシティー推進委員会   
    馬場広子委員長より,以下の通り報告があった。  

    第6回若手研究者育成セミナー以来,同セミナーではダイバーシティー委員会枠を設けているが, 第8回同セミナーにおいての講師については現在選定中である。
    第58回大会では,白尾智明大会長からのご協力により,同委員会企画のランチョンセミナーを開催,唐木幸子氏(オリンパス株式会社理事)を迎える予定である。
    前理事会後メール審議で承認となった,宝田美佳氏(金沢大学)を加え,委員会活動を継続してきた。

    なお,米田幸雄理事より,国籍や年功序列の問題についても視野に入れ,今後補充理事選出の際にダイバーシティー枠を設ける等とすると,学会の活性化に繋がるのではないか,との意見があった。

    上記意見を受け,馬場広子委員長より,現時点ではまだジェンダー問題を中心として進めているが,将来的には様々な多様性を考慮しつつ進めたいとして委員の意見はまとまっている旨補足があった。

  9. 脳科学関連学会連合について  
    木山博資理事長より,以下の通り報告があった。  

    ◆代表候補者の選出について
    前理事会時の報告の通り,同学会連合では平成26年7月以降の同学会連合執行部が新たに選出され,代表は水澤英洋氏,副代表は岡部繁男氏及び山脇成人氏,そして運営委員は田中啓治氏,西川徹氏,伊佐正氏が選出された。また,同学会連合監事には,本学会より小泉修一理事が選出された。

    ◆脳科学将来構想委員会委員について
    同委員会委員には,本学会より木山博資理事長が選出された。なお,同委員会の活動としては,文部科学省脳科学委員会という今後の脳科学の方向性を示す委員会の下部組織である,脳科学研究委員会へ様々な材料を提供する組織となる。

    なお, 和田圭司連合大会委員長より,上記脳科学委員会について,同委員会はこの4月よりメンバーが変更となる旨補足があった。

    また,木山博資理事長が理事長を退任された後も,本学会代表として同学会連合での将来構想委員会委員の責務を継続するか否かについては,次期理事長である今泉和則会計担当理事へ一任するとし,了承された。

  10.  生物科学学会連合について  
    仲嶋一範庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

    ◆代表候補者の選出について
    第10回定例会議にて同学会連合代表の選挙が行われ,平成27・28 年度代表に中野明彦氏が,また第11回定例会議にて,副代表に浅島 誠氏及び宮島篤氏,運営委員として入江堅児氏及び石野史敏氏が選出された。

    ◆ポスドク問題検討委員会について
    「生科連からの<重要なお願い>」という提言書をまとめ,文部科学省,科学技術振興機構,主要企業や各学術団体へ配布している。本学会においても,同提言書についてはメール審議にて承認を得,会員への認識を広める為に,本学会ホームページより同提言書がダウンロードできるようにした。同学会連合においては,今後も現状のポスドク問題について,企業への働きかけやアカデミアでの様々なキャリアの創出等の解決策を引き続き検討してきたいとしている。

    なお,同連合のその他の活動である教科書問題検討委員会では,主要5社の「基礎生物」及び「生物」の教科書の索引等に掲載されているすべての用語の統一を提案すべく,リストを作成し検討してきたが,各学会によっても用語の使い方に相違があり,これらを委員会でとりまとめることは難しいとし,同連合執行部にて協議する次第となった。

    また,国際生物学オリンピックへの取り組み状況については,2020年の東京オリンピックの年に日本での開催を予定している。アメリカ等では,同オリンピックで入賞するとインセンティブがある為,今後は日本においても学生参加を喚起する為にそういう工夫が必要である。そして,同オリンピックの参加に関わる業務は今まで国際生物学オリンピック日本委員会(組織委員会)が中心になって行ってきたが,今後は文部科学省が担当することとなった。

  11. 男女共同参画学協会連絡会について   
    馬場広子ダイバーシティー推進委員長より,以下の通り報告があった。

    現在,同連絡会へは,ダイバーシティー推進委員全員が本学会の代表として登録しており,同連絡会の活動や情報を共有している。また,毎年開催の定例会議や,シンポジウムにも本学会より参加をしており,2014年10月に開催されたシンポジウムへは鹿川哲史委員が参加した。

  12. 第57回大会(2014年度)について  
    塩坂貞夫大会長より,最初に大会が盛況となった旨理事会メンバー及び協力者各位に謝辞が述べられた。引き続き,以下の通りの報告があった。

    同大会の最終的な参加者総数は877名,ポスター発表数は208題,シンポジウム等演題数は179題,プレナリレクチャー数は4題となった。

    なお,第4報告議題2014年度税務申告報告にてご指摘いただいた通り,同大会の会計処理については運営事務局である日本旅行西日本営業部に不手際が多かった。その為,今後の大会運営の際には,過去にこのような事例を起こした業者との取引を控えるよう注意を喚起したい。

    また,上記に関し木山博資理事長より,日本旅行西日本営業部へは木山博資理事長からも強く申し入れを行った旨併せて報告があった。

  13. 第58回大会(2015年度)について 
    白尾智明大会長より,以下の通り報告があった。     

    同大会においての公用語は英語とする。但し,日本語を希望する演者向けに,日本語枠も設けることとする。なお,現時点ではオープニングシンポジウム及び理事会企画シンポジウムは日本語としている。

    引き続き白尾智明大会長より,以下については審議議題とし,木山博資理事長よりこの場で審議する旨了承を得た。

    若手育成口演(大学院生口演)の開催方法については,一会場にて終日行うこととする旨議場に諮り,承認された。なお,池中一裕理事より,同口演の開催場所については,アクセスし易いように配慮した方がよい旨補足があった。
    特別講演については1日1題としているが,presidential lectureとしてポスター発表と一部並行して行われる講演を予定している次第の賛否を議場に諮り,承認された。また,通常のポスター発表とは別途,若手育成セミナー参加者のためのポスター発表の企画もあることが報告された。
    石崎泰樹同大会プログラム委員長より,学会賞受賞者企画シンポジウムの名称について,昨年まではその名称を「平成○○年度最優秀奨励賞受賞者企画シンポジウム」としていたが,本大会より初の優秀賞受賞者企画シンポジウムとなる為,その名称は「日本神経化学会第1回優秀賞受賞者企画」とする旨議場に諮り,承認された。

    なお,同大会演題登録については既に3月よりスタートしているが,参加登録については4月1日より開始とし,またこの参加登録システムにおいては,同大会運営事務局㈱クラールとは別途JTBの対応となっている旨補足があった。

    また,同大会会期中に開催予定としている第8回若手研究育成セミナーへの寄付金への,引き続きの協力を呼びかけた。

  14. 第59回大会(2016年度)について   
    和田圭司大会長より,第59回大会について以下の通り報告があり,了承された。

    < 第59回(2016年度)大会開催 >
    日本生物学的精神医学会との合同大会 同学会大会長は渡辺義文氏(山口大学精神科)
    【会期】2016年9月8日(木)~10日(土)
    【場所】福岡国際会議場
    一般財団法人 福岡コンベンションセンター    
    〒812-0032 福岡県福岡市博多区石城町2−1
    Tel No. 092-262-4111     

    【今後の予定】
     
    4月  プログラム委員への委嘱            
    6月  第1回合同プログラム委員会開催               
       同委員会開催後に企画シンポジウムの内容を選定            
    9月  第58回大会終了後,公募シンポジウムの募集       
    2016年1月以降  一般演題公募開始

    【テーマ】
    脳と心の深遠に迫る基礎と臨床の融合戦略

    また,和田圭司大会長より,定例シンポジウムとしてISN/JSNシンポジウム,理事会企画シンポジウム,優秀賞受賞者企画シンポジウム枠は設定する予定であるが,その他に日本神経科学学会より,同年は本来であればNeuroを企画する年である為,同年の互いの大会において,合同シンポジウムを開催したいという申し入れがある旨報告があった。

  15.  大学評価・学位授与機構における機関別認証評価委員候補者の推薦について  
    木山博資理事長より,独立行政法人大学評価・学位授与機構より,機関別認証評価委員会専門委員候補者の推薦依頼があり,当学会より候補者として遠山正彌氏,木山博資氏を推薦された旨報告があった。

  16. その他  
    特になし。

【審議事項】
  1. 名誉会員の推薦候補者について
    木山博資理事長より,候補者について年齢,経歴や当会への貢献度等の提議がなされ,審議の結果,今年度は当該者無しとなった。

    なお,資料に掲載されている候補者の経歴が整備されていないというご指摘があり,後日事務局にて整理するよう指示がなされた。
    功労会員の推薦について   

  2. 功労会員の推薦について
    仲嶋一範庶務担当理事より第5報告議題「評議員の退会について」で報告があった,1名の評議員について審議の結果,功労会員候補者として総会への推薦が承認された。

  3. 新評議員の推薦について   
    仲嶋一範庶務担当理事より報告があり,審議の結果,12名の候補者のうち10名について総会への推薦が承認された。  

    なお,評議員へ推薦される正会員は,業績はもちろんのこと,学会への貢献度や今後の学会発展にどのように努めたいか等を詳らかにした方がよい,という指摘があった。

  4. 2014年度決算について   
    今泉和則会計担当理事より,2014年度決算等について以下の通り報告があり,承認された。   

    ◆2014年度一般会計決算について
    一般会計については,収入の部において会費の回収率が例年より低く,支出の部においては2014年4月から消費税8%の増税もあり,約80万円の赤字となった。

    ◆第57回大会会計決算について
    第57回大会会計については,本大会長と合同開催の日本精神生物学的精神医学会大会長間による,その収支を半々とするという覚書のもと,算出された。但し,未収金及び未払金が残った為,2014年度決算で締めることができず,2015年度会計へ繰り越すこととなった。

    なお,第6報告議題税務報告にある理由により,本大会長と日本精神生物学的精神医学会大会長合意のもと,本学会とは別途に会計監査を現在実施しており,その結果により,本大会会計報告に修正があった場合は,追って理事会でその旨報告し、あらためて承認を得ることとする。

  5. 機関誌における選挙結果の報告について
    第7審議議題時に討議された為,同議事へ併せて記載することとする。

  6. 会員検索システムのデータ更新費用について
    第8-(2)報告議題時に報告された為,同議事へ併せて記載することとする。

  7. 選挙に関する細則の改定について   
    仲嶋一範庶務担当理事より,以下の通り細則改定草案が示され,審議の結果,承認された。   

    <現行> 
    第4条 第1項  選挙管理委員会は事前に会員名簿を作成して「神経化学」に掲載する。理事の選挙権及び被選挙権は投票締切日の6カ月以前に正会員となったものに限る。


    <改定案>   
    第4条 第1項  選挙管理委員会は事前に会員名簿を作成して選挙権のある会員へ郵送する。理事の選挙権及び被選挙権は投票締切日の6カ月以前に正会員となったものに限る。

    なお,和田圭司連合大会委員長より,結果が会員にわかる,若手会員の関心も集め易い等の理由により,今後のオンライン選挙の導入について,提案があった。

    木山博資理事長より,上記オンライン選挙導入の提案については,第5審議議題にも関連する為,まず出版・広報委員会にてそのメリット・デメリットについて,また導入費用について等を検討する旨別途提案した。

    上記を受け,佐藤真出版・広報担当理事より,その旨新委員長へ引き継ぐとし了承された。

  8.  第58回大会(2015年度)について   
    白尾智明大会長より,先の報告事項にて第58回大会審議事項については審議済みとした。

  9. 第59回大会(2016年度)について   
    和田圭司大会長より,先の報告事項にて第59回大会審議事項については審議済みとした。

  10. 第60回大会(2017年度)について   
    木山博資理事長より,最初に以下の通り報告があった。

    前理事会時に第60回大会については,日本生物学的精神医学会 西川徹理事長及び,日本精神神経学会 山脇成人理事長とともに,本学会との合同大会開催についてワーキンググループを立ち上げ,話し合いを行う予定としていたが,いずれの学会もまだ2017年度大会の大会長が決まっていない為,話し合いが進んでいない状況である。

    上記に鑑み,木山博資理事長より,2016年度が本学会と日本生物学的精神医学会との合同開催となること等も考慮し,2017年度(第60回)大会については,本学会単独大会とする旨議場に諮り,承認された。

    引き続き,木山博資理事長より,大会長候補者の推薦を議場に募ったところ,過去数年の大会開催場所等を考慮し,福永浩司氏(東北大学大学院)を候補者とする旨了承された。 

    なお,福永浩司氏へは,本理事会後に木山博資理事長より内諾を得るとし,その後理事会に諮り決定とする旨了承された。

  11. その他

    ◆ 滋賀医科大学 動物生命科学センター長より,「全国共同利用・共同研究拠点化に向けての要望書」提出依頼について

    上記要望書について,等誠司理事より説明があり,木山博資理事長より議場に諮ったところ,承認された。

    なお,今後も,本学会への同様の依頼については,科学・医学の発展に寄与に値すると判断できる場合は,本学会として要望書を提出する旨了承された。

    ◆ 大阪大学蛋白質研究所所長より,「拠点期末評価に関わるご助言のお願い」提出依頼について

    上記要望書について,木山博資理事長より説明があり,その後議場に諮ったところ,前項に続き承認された。

    なお,今後本学会へ同様の依頼が,科学・医学の発展に寄与に値すると判断できる場合は,本学会として要望書を提出する旨了承された。
以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1回理事会を閉じた。