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議事録

2016年度(平成28年度)第2 回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2016年度第2回理事会議事録
日時:2016年9月7日(水) 14:00-18:45
会場:福岡国際会議場4階 401号室

出席: 理 事) 今泉和則(理事長),白尾智明(副理事長・脳研究推進委員会委員長),島田昌一(庶務担当),馬場広子(会計担当),澤本和延(出版・広報担当),塩坂貞夫,竹林浩秀(シンポジウム企画委員会委員長),橋本均,久永眞市(国際対応委員会委員長),道川誠(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),和田圭司(将来計画委員会委員長,第59回大会長),
和中明生
 委員長) 木山博資(連合大会委員会),佐藤薫(研究助成金等候補者選考委員会), 仲嶋一範(利益相反委員会・第61回大会長),野田百美(ダイバーシティ推進委員会)
 大会長) 福永浩司(第60回大会)
委任状: 理 事) 岡野栄之,南雅文,森則夫
 監 事) 熊倉鴻之助,御子柴克彦

 今泉和則理事長より,議事に先立ち今大会開催に際し,和田圭司第59回大会長に謝辞が述べられた。

議 題
【報告事項】
1. 2016年度第1回理事会議事録承認について
今泉和則理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2. 理事長報告
今泉和則理事長より,第1回理事会,その後の理事会メール審議にて承認された理事選挙の立候補制並びにオンライン投票の実現へ向け,現在は,島田昌一庶務担当理事,和田圭司将来計画委員長,澤本和延出版・広報理事等により細則改定,仕組み,手順等についてほとんど整えたところであるが,本会では報告議題第10項,第11項そして審議議題第4項のところで,新しい選挙を実施した際の問題点等を想起し,討議したいと述べた。


3. 庶務報告
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆ 会員状況について
会員数の動向は,全会員数としては引き続き減少傾向ではあるが,退会者数のみ前年同時期と比較するとその数は少なくなっている。また,退会防止策の一環として,今年度から新しく若手会員制度を設けたが、今後もいろいろな対策を講じていく必要がある。

◆ 評議員の退会について
退会を希望している4名の評議員について,うち1名は慰留をするも退会の意思が固く退会処理を行なったが,残り3名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。


4. 会計報告

馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆ 2016年度中間決算について
・収入の部における「一般会費」回収率については,中間決算時点では約75.2%であった。なお,会費については,引き続き下期にも再請求を行い,回収に努めることとする。また,昨年度大会の第58回大会会計が今年1月に締まり, 約28万円の返金があった為,今年度の収入として「他会計からの繰越」へ計上した。更に,同大会業社より25万円の返金があった為,「雑収入」へ計上した。
・支払の部においては,中間決算時点では予算外支出等は特になく順調に推移している。上期に続き,下期も余計なコストを省き,支出の削減に努める。


なお,今泉和則理事長より,収入面については会費増収となるよう会員数を増やし,それと同時に退会者を増やさない等の努力をする,そして支出の面では積極的に経費削減へ取り組み,機関誌のペーパーレス化等について本会で取り組む旨議場へ提案され,その旨了承された。

◆ 年会費未納者数について
2013年からの長期未納者については本年度末日付で除名処分となる為,理事会メンバーの中で連絡可能な該当者がいる場合は,本人へ連絡し納入喚起の声掛けをお願いする。

5. 出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆ 機関誌『神経化学』について
2015年12月発刊の第54回3号では故塚田裕三先生の「追悼」,また2016年3月発刊の第55号1号では「日本神経化学会の歴史」等と企画記事の掲載が続いたが,2016年12月末発刊となる第55巻3号は「優秀賞受賞者研究紹介」や「若手研究者育成セミナー参加レポート」等従来の掲載内容となる予定である。
なお,各原稿については,本大会終了後に事務局より執筆依頼を行う予定としている。


◆ 機関誌『神経化学』のペーパーレス化に関する検討について
学会支出経費の大きな部分を占める費用のひとつに,機関誌『神経化学』の印刷費及び発送費が挙げられる。その為,冊子体からオンラインジャーナルとした場合について,出版・広報委員会内で検討した資料に沿って説明があり,約55万円の経費削減に繋がるとした。

上記説明後に,議場にて討議の上,今後はオンラインジャーナルの導入(機関誌ペーパーレス化)を具体的に検討すべく,オンラインジャーナルとした場合の掲載内容の見直しや製作業社選定等について,出版・広報委員会にて引き続き協議していくことが了承された。


6. 委員会報告
(1) 将来計画委員会
和田圭司委員長より,今年から運用となった若手会員制度,並びに,次回理事選挙から実施する立候補制度等本委員会から発案した内容が実現された次第につき,議場に於いてご協力いただいた先生方へ謝辞が述べられた。

なお,島田昌一庶務担当理事より,若手会員制度については学生会員が若手会員移行対象年度中に若手会員へ移行しないと自動退会となる等のルールについて,本総会にて説明する旨補足があった。

(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 機関誌『神経化学』のオープンアクセス状況について
機関誌『神経化学』のオープンアクセス化について第1回理事会で承認となった為,その旨を周知する為に,本学会ホームページ内のデザインを以下の通り変更した。
・トップページに『OPEN ACCESS「神経化学」』バナーを掲載
・機関誌ページではオープンアクセスとなっている号へ「オープンアクセス」と明記
また,オープンアクセス化の周知方法として本学会Facebookも活用している。
なお,現在オープンアクセスの対象となっているのは,『神経化学』第55巻1号のみとなり,また,オープンアクセスで閲覧可能となる内容については論文や読物等としている。


◆ HP掲載賛助会員リスト更新について
賛助会員の特典として,各会員へ本学会ホームページ上でのリンク貼付の案内をしたところ,武田薬品工業㈱様より申込みがあり,現在同社のリンクが貼付されている。なお,トップページに『賛助会員』バナーを掲載し,賛助会員リストページが目に留まるようデザインを工夫した。

また,第1回理事会で承認となったバナー広告掲載の件については,募集要項を整えトップページへ掲載するも残念ながら未だ掲載に至らず,理事会メンバーより積極的に企業へ声掛けをお願いする。


(3) シンポジウム企画委員会
竹林浩秀委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 今年度の理事会企画シンポジウムの紹介と,来年度の理事会企画シンポジウム準備状況について
今年度の理事会企画シンポジウムは,9月10日(土)福岡国際会議場A 会場にて,タイトル「脳神経疾患におけるRNA メタボリズムの異常」,シンポジストは大野欽司先生(名古屋大学),岡野ジェイムス洋尚先生(東京慈恵会医科大学),飯島崇利先生(東海大学),小野寺理先生(新潟大学)の内容で開催予定である。また,来年度の同シンポジウムについては今大会会期中に本委員会を開き,検討する予定である。

なお,今泉和則理事長より,今後の「理事会企画シンポジウム」に向けて,シンポジウム名に「理事会企画」という名称があることから,本会メンバーの意図がより反映し易いよう,まず本委員会企画案の段階で本会へ報告し,本会はその企画案について次回本会開催前にメールにて協議することが提案され,その旨了承された。


(4) 国際対応委員会
久永眞市委員長より,以下の通り報告があった。

◆ ISN2021の立候補について
来年開催のISN2017パリ大会において,次々大会となるISN2021の開催地をアジア太平洋地域から決定する予定となっている。その為,当学会としては日本へ誘致すべくlocal organizing committeeを組織し,和中明生理事を代表とし活動をする。

上記を受け,和中明生理事より現在の誘致活動状況について,以下の通り報告があった。

ISN2021開催予定会期:2021年8月22日~26日(5日間)
ISN2021開催予定会場:京都みやこメッセ

現在は立候補申請書類を作成しており,年内にAPSNで同書類についてブラッシュアップしたのち,早々にISNへ同書類を提出の後,ISN2017パリ大会でのプレゼンテーションに臨む予定としている。参考までに,APSNの承認を経て日本の他にシンガポール,インドも立候補予定である。

なお,ISN2021が日本開催となった場合の日本神経化学会大会との関連性については,ISN2021開催予定日の前後どちらかを1日ずらした上で,JSN独自のプログラムをその日に組むようにし,ISNとJSNの共催とすることを思案している。


久永眞市委員長より, ISNに関しその他として,ISN2017パリ大会については演題登録等の締切が2017年2月27日,またプレナリーには平林義雄先生(理化学研究所)が招聘されている旨併せて報告があった。

◆ APSN理事選について
APSN2016(2016年8月22日~26日)にて開催されたAPSN理事会にて,理事選挙が開催され,2016年度*より和中明生理事が新理事長として就任した。
*APSN事業年度は8月1日から翌年9月30日


和中明生理事より,上記理事選挙及びAPSN会費について,以下の通り補足があった。

・ 今回の理事選挙は,5人の理事が改選となり,立候補者6人から本学会より味岡逸樹先生(東京医科歯科大学),倉本展行先生(摂南大学)を含む以下の5名が当選(2016-2020)となった。

 
AJIOKA, Itsuki (Japan) 
KIM, Hyoung-Chun (Korea)
KURAMOTO, Nobuyuki (Japan) 
LOW, Chian Ming (Singapore)
WANG, Xiao-Hui (China) 

また,2016年度からのAPSNの体制は,以下の通りとなった。

WANAKA, Akio (Japan), President
WOONG, Sun (Korea), Treasurer
CHAN, Ying Shing (Hong Kong), Secretary

・ APSNでは今年7月より,会費のクレジット決済を導入した為,会費支払方法が便利になった。これにより,APSNへ入会するとAPSN会員になるだけでなくISN会員にもなれるというメリットと併せて宣伝し,更に会員拡大に努めたい。


久永眞市委員長より,APSNに関しその他として,第60回日本神経化学会大会においてAPSN Neuroscience Schoolを開催すべく,2017年早々にISNへ申請予定としている旨併せて報告があった。


◆ ISN/JSNジョイントシンポジウムについて
今年度ISN/JSNジョイントシンポジウムは,9月10日(土)福岡国際会議場E 会場にてタイトル「Neurogenesis and its role in brain development and repair」,シンポジストは澤本和延先生(名古屋市立大学),Dr. Konstantin Khodosevich,大島登志男先生(早稲田大学),近藤誠先生(大阪大学),Dr. Amanda Sierraの内容で開催予定である。


(5) 研究助成金等候補者選考委員会
佐藤薫委員長より,以下の通り報告があった。

・2016年4月から9月における学会推薦公募案件は6件あったが,残念ながら応募はなかった。
・2016年4月から8月までの推薦後の選考結果について,2016年度2月に,公益財団法人山田振興財団2016年度研究援助へ委員会にて審議の上2件を推薦したが,残念ながら不採択となった。
・2016年9月以降の学会推薦公募案件は8件ある。


(6) 脳研究推進委員会
白尾智明委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 生物科学学会連合について
以下について,2016年4月28日付理事会メール審議にて承認となった。

生物科学学会連合へ加盟している日本生化学会と日本分子生物学会より,同連合を通し当学会へ,(仮称)「2017 年度生命科学系学会合同年次大会へ「共催/協賛」の依頼があったが,メール審議をした結果,本学会としては共催/協賛ともに賛同しない旨回答した。

◆ 脳科学関連学会連合について
同連合評議員の今泉和則理事長より,以下の通り報告があった。

・2016年5月28日開催の同連合第5回評議員会にて選任された主な新役員は,連合代表が岡部繁男先生(日本解剖学会),副代表が高橋良輔(日本神経学会)と山脇成人(日本神経精神薬理学会)となった。なお,当学会から連合代表として推薦していた岡野栄之先生は,同連合執行部にあたる運営委員となった。
・日本学術会議マスタープラン2017へ,同連合より「脳の多次元イメージングセンター構想案廣川信隆先生(東京大学)」を提出した。


(7) 優秀賞・奨励賞選考委員会
道川誠委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 2016年度優秀賞・奨励賞選考結果について
 ・2016年度は,優秀賞受賞者1名は決定したが,奨励賞については該当者無しとなった。
 ・来年度は,奨励賞に相応しい応募が増えるよう機関誌・ホームページ掲載やメール配信等による周知を徹底していく。


なお,和田圭司理事より,今大会期間中に開催を予定している若手研究者育成セミナー同窓会にて,若手会員より直接に奨励賞応募に関する意見を募ることが提案され,また,道川誠委員長も同会へ出席する旨了承された。


(8) 連合大会委員会
木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 第46回日本神経薬理学会年会(ソウル)での日本神経精神薬理学会/日本生物学的精神医学会/日本神経化学会合同シンポジウムの報告について

NC/BP/NP合同シンポジウムは,7月3日(日)に,タイトル「脳科学と精神疾患-分子・細胞から精神疾患を読み解く」とし,座長は日本生物学的精神医学会より石郷岡純先生(CNS薬理研究所),日本生物学的精神医学会より加藤忠史先生(理化学研究所),本学会より木山博資先生(名古屋大学),シンポジストは岩田仲生先生(藤田保健衛生大学),田中謙二先生(慶應義塾大学),加藤隆弘先生(九州大学),そして指定討論を和田圭司先生(国立精神・神経医療研究センター)という内容で開催した。
また,同シンポジウムでは,上記3学会の会員分布や構成の重なり具合等を分析した結果が発表となり,3学会に籍を置く会員は予想より少なく,その中でも特に若手が少ない点が指摘された。なお,同シンポジウム討論では,3学会の重なりが少ない若手参加者から,お互いの学会を知るためにも3学会合同大会開催を望む意見や,合同大会を開催する場合は各学会の独自性を保つべきであるという意見があった。以上を踏まえ,将来的な3学会合同大会開催の実現に向け,引き続き検討していきたい。

仲嶋一範利益相反委員長より,近年の本学会大会は精神疾患系寄りの傾向があり,従来の神経内科系シンポジウムや参加者が年々減っていく懸念があるのではないか,と発議があった。

同発議を受け,和田圭司理事より,例えば本学会大会へ参加すると神経内科系学会で設けている専門医の単位が取得可能となる,というようなメリットを具体的に検討することが提案され,まずは将来計画委員会にて専門医制度について調査することとした。


(9)ダイバーシティー推進委員会
野田百美委員長より,以下の通り報告があった。

◆ 男女共同参画学協会連絡会について 
昨年に続き今年も,同連絡会企画『夏学(なつがく)』(「女子中高生夏の学校」,主催:国立女性教育会館/科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択)へ,本委員会から池島宏子委員が参加し好評を博した。来年も同企画への参加を求められた為,引き続き参加する予定である。


その他,今年度若手研究者育成セミナーへは,ダイバーシティー推進委員会からの企画として,本年度第1回理事会で報告した通り,本委員会より宝田美佳委員(金沢大学),また外部からは岡素雅子氏(九州大学)に講師を依頼している。

(10)利益相反委員会
仲嶋一範委員長より,本大会においても現利益相反指針に則り演題登録等進めるも,特段の問題はなく,従って報告事項は無しとした。

7. 第59回大会(2016年度)について
和田圭司大会長より,以下の通り報告があった。

・事前参加登録総数は397名
・登録演題総数は398演題
・今大会ではシンポジウム数をスリム化し,各会場が盛況となるよう配慮した。
・今大会の若手口演は「道場」と称し,時間30分より10分経過後から質疑を始めてよいこととした。
・今大会では若手研究者育成セミナーの時間を配慮し,懇親会開催時間を通常より繰り上げ,懇親会後に同セミナーで講義が開催できるようにした。また,今年は同セミナーの同窓会を設けた。
・今大会の言語は,日本生物学的精神医学会の渡辺義文先生より議論を尽くしたい旨の要望があった為,日本語主体とした。
・今大会では,熊本地震対策も含めLate-breaking Abstractsを設けた。
・今大会よりの申し送り事項としては,大会運営に際し本学会のみでは寄付金収入を見込むことが難しく,今後も臨床系学会との合同,または薬理系学会の役員を関係者に配する等の検討が必要である。 
  
  仲嶋一範第61回大会長より,現状本学会では過去大会時の開催記録(事前準備,運営スケジュール,その他)がない為,今年度より大会長は申し送り事項を作成し,大会終了後に学会事務局へ提出する旨提案がされ,その旨了承された。

8. 第60回大会(2017年度)について
福永浩司大会長より,以下の通り報告があった。

・単独大会なので演題数を今大会より増やす方向である。
・次代を担う中堅会員を中心とした次世代の会を設ける予定である。

なお,現タイトル「精神と化学の融合を目指して」は,精神系に偏っているという議場の意見から,「神経・精神と化学の融合を目指して」とすることが提案され,承認された。

9. 会則改訂の承認について
島田昌一庶務担当理事より,会則第3章会員について,第1回理事会後平成28年7月1日付メール審議を経て承認された内容について,以下の通り報告があった。


第12条 会員で退会しようとするものは退会届を提出し,その届出が本学会学術集会以降である場合は,その年度の会費まで完納するものとする。なお,卒業した学生会員が若手会員へ会員区分を変更しない場合は,その年度末である12月31日に自動退会となる。

10. 細則改定の承認について
島田昌一庶務担当理事より,第1回理事会にて次回理事選挙よりオンライン選挙及び立候補制を採用することが承認された為,平成28年5月20日付メール審議を経て承認された,選挙関連の記載がある細則第2章役員,評議員,名誉会員についての改定内容について,以下の通り報告があった。

第4条 理事選挙要項は下記の如くする。
  1. 理事選挙は立候補制とする。立候補資格は評議員および正会員とする。評議員の資格がない正会員は,会員歴5年以上かつ,会員歴5年以上の正会員1名以上の推薦がある場合のみ立候補できる。
  2. 理事長の指名により構成される選挙管理委員会の委員は立候補できない。
  3. 理事選挙に自ら立候補する者は選挙管理委員会が指定する期間内に選挙管理委員会に届け出る。
  4. 立候補者は理事会が定める立候補届出書に必要事項を記載し,選挙管理委員会に届け出る。
  5. 4項の立候補届出書の必要事項は,氏名,年齢,所属,職名と抱負を記載するものとする。
  6. 評議員および会員歴5年以上の正会員は,理事候補にしたい評議員および会員歴5年以上の正会員を被選挙人として選挙管理委員会へ,選挙管理委員会が指定する期間内に推薦することができる。
  7. 理事選挙に被選挙人を推薦する場合は,選挙管理委員会が指定する期間内に選挙管理委員会に被推薦人の氏名,所属,連絡先を届け出る。
  8. 選挙管理委員会は,6項における被推薦人に理事選挙立候補の意志があるかどうか確認する。
  9. 6項における被推薦人が候補になることを受諾する場合は,3,4,5項にて定められた手続きに従って立候補する。
  10. 理事の選挙権は投票締切日の6カ月以前に正会員となったものに限る。
  11. 会員で選挙事務に異議あるものは投票締切日の10日前までに選挙管理委員会に申し出なければならない。
  12. 選挙管理委員会は学会ホームページの会員ページにおいて理事候補者名簿と立候補届け出書を会員に周知する。
  13. 学会事務局は前項12に関し選挙期間等の情報を選挙権のある会員へ電子メールで連絡する。
  14. 投票は電子投票とし,立候補者の中から3名以内を選択する。電子投票期間は選挙管理委員会が定める。
  15. 学会事務局は選挙管理委員会が定める投票期間において投票を行っていない選挙人に電子メールにより再通知する。
  16. 当選者は得票数の多い上位から6名を決定する。同票の場合は年令の昇順とする。
  17. 立候補者が定数以下の場合は,立候補者全員に対して信任投票を実施する。
    信任投票は電子投票で行い,諾否を選択する。有効投票数の過半数を獲得した者を当選とする。
  18. 当選者が定数未満の場合,又は選挙終了後1年未満の期間内に理事に欠員を生じた場合は,得票数,専門別,地域別などを考慮して理事会において補充を決定する。補充理事の任期は,2年以内とする。
  19. 選挙後1年以上経過した後理事に欠員を生じた場合は補充を行なわない。但し3名以上の欠員を生じた場合は6ケ月以内に補充選挙を行うものとする。補充理事の任期は,2年以内とする。
  20. 開票は選挙管理委員会が会員の中から委嘱した立会人のもとに行う。ただし会員は誰でも開票に立会うことが出来る。
なお,上記を踏まえ,新選挙方法導入にあたり懸念する点等について協議をした結果,以下の事項については申し送り事項とする旨了承された。

・当選結果は,従来通り理事会では票数を公開するが,公には当選者のみ公開とする。
・推薦は,一人の推薦者が何人でも推薦できる。
・正会員を推薦した場合は,推薦者氏名がオープンになる。
・投票者一人についての現投票数の妥当性は,初回選挙を終えて検討する。
・選挙管理委員会は,立候補者の所信表明において倫理上問題があると判断した場合は,ただちに理事会へその旨報告し,同会はその立候補者の所信表明の文章の修正や立候補可否についてメール審議を行う。

11. 理事オンライン選挙投票操作について
澤本和延出版・広報理事より,理事オンライン選挙操作について,資料に沿って報告があった。

なお,初回オンライン選挙投票時(平成29年1月予定)に必要となる学会ホームページ上の会員ページログイン用会員ID(会員番号)は,平成28年12月末に発刊となる機関誌の封筒に記載される旨,事前に会員へ周知することとした。但し,立候補者の会員ページログイン用会員IDについては事務局へ問い合わせることを周知する。

また,念の為,事務局会員管理システムを利用し会員各自へ個別に会員番号を知らせるメール配信機能の見積もりを,委託先(一財)国際医学情報センターより取り付け,その対応の有無については執行部へ一任されることとなった。

12. 平成28年熊本地震震災対応について
今泉和則理事長より,以下の通り報告があった。

平成28年4月14日に発生した熊本地震について,本学会員が所属している熊本大学を始め周辺施設等被災状況に鑑み,執行部にて協議した結果,本学会ホームページへお見舞いと要望を募るメッセージを掲載したが,現在まだ申し込みや問い合わせは受け付けていない。しかしながら,今後とも引き続き,上記に関し問い合わせがあった際には随時対応してきたいとしている。また,先の議題第7項で既に和田圭司大会長より報告があったが,今大会では同地震の影響を考慮し,Late-breaking Abstractsを設け,大会面からも同地震対策に取り組んだ。

13. ブレインバンク倫理指針へのご賛同について
今泉和則理事長より,第1回理事会後平成28年6月16日付メール審議にて承認された内容につき,以下の通り報告があった。


日本生物学的精神医学会より,同学会と日本神経薬理学会が共同で策定したブレインバンク倫理指針についての賛同のお願いが本学会宛てにあった為,メール審議をした結果,特に問題は無いとするも以下の意見を検討することを条件とし,同指針へ賛同にて承諾することとした。

「VI- 6の項目において,試料を第3者に譲り渡さない(営利もしくは非営利で)などの項目が必要かもしれない。共同研究者は第3者とみなさないでいいかもしれない。」


14.その他
特になし。


【審議事項】
1. 名誉会員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より候補者1名について報告があり,審議の結果,総会への推薦が承認された。

2. 功労会員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より,報告議題第3項にて報告のあった3名の評議員ついて,審議の結果,総会への推薦が承認された。

3. 新評議員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より候補者1名について報告があり,審議の結果,総会への推薦が承認された。

4. オンライン選挙に伴う選挙管理委員の選出方法について
島田昌一庶務担当理事より,議題である選挙管理委員の選出方法についての審議の前に,次回選挙までのスケジュール案が以下の通り示され,承認された。

 ① 選挙管理委員候補者の選出 10月初旬まで
 ② 選挙管理委員候補者へ諾否確認 10月中旬まで
 ③ 第1回選挙管理委員会開催(メール)
・委員長の互選
・運営スケジュール決定    
 10月末
 ④ 公示(学会ホームページ・メール配信)
立候補者登録開始 
 12月1日
 ⑤ 立候補者登録締切 12月中旬
 ⑥ 
 立候補者確認     12月下旬
 ⑦ 
 オンライン投票開始
(学会ホームページ・メール配信) 
 1月初旬
 ⑧ 
 投票締切 1月下旬
 ⑨ 
 開票 2月初旬

引き続き,来る理事選挙より立候補制度,オンライン選挙を導入する為,選挙管理委員の選出方法について協議をした結果,理事長が,改選となる理事等から適切な人数で委員を選出することが,承認された。なお,本会議後に選出された選挙管理委員については,理事会メンバーへメールで報告する旨併せて了承された。

5. 2017年度予算案について
馬場広子会計担当理事より,2017年度予算案の内容について説明あり,審議の結果,承認された。

なお,収入の部では広告収入増やすべく,本学会ホームページ上のバナー広告について理事会メンバーより積極的に企業へ協力を募る等,また支出の部では更に経費を削減する等,それぞれ努めることとする旨併せて了承された。


6. 今後の理事会参加役員構成について
島田昌一庶務担当理事より,本学会財政状況に鑑み経費削減の一環として以下の草案が示された。

【理事会参加役員構成(現状)】
・理事
・監事
・大会長(今期、次期)
・各委員会委員長


【理事会参加役員構成(案)】
  《大会時に開催する理事会の場合》
・理事
・監事
・大会長(今期、次期)
・各委員会委員長
  《単独で開催する理事会の場合》
・理事
・監事
・大会長(今期、次期)

  
協議の結果,以下の意見を踏まえ,再案を作成ののちメール審議とすることが了承された。

・各委員会委員長は,重要な案件を有し出席する必要があると判断した場合、理事会へ出席する。
・定期的な報告内容のみであれば,各委員会委員を務める理事が委員長代理で報告する。
上記の代理報告が行えるように各委員会には少なくとも1名の理事を配置する。

なお,木山博資連合大会委員長より,委員長の本会出席は,理事ではない為議決権はないがオブザーバーと
しての意義がある旨発議があった。

なお,経費削減の為に,今後の旅費支給については実費精算とするよう,旅費規程も併せて改定する
こととした。

7. 今後の委員会委員構成について
本案件は,前項と関連している為,前項と併せ追ってメール審議とすることが了承された。

8. 学会へ届いた国際学会等の案内の対応について
久永眞市国際対応委員長より以下の通り草案が示され,審議の結果,承認された。

・学会事務局に送られてきた外国で開催される学会案内や広告の類いについては事務局で削除してもよい。
・学会や学会員にとって重要な内容が含まれているかもしれないと判断される場合は,国際対応委員会または出版・広報委員会へ転送し,それぞれの委員会で対応を判断する。

9. 男女共同参画学協会について
野田百美ダイバーシティー推進委員長より資料に沿って説明があり,審議の結果,以下の通り承認された。

◆ 大会における属性調査への協力体制について
大会に於いて,全参加者や全演題登録者の属性まで調査するのは困難となる為,本学会の協力体制としては,座長やシンポジスト等可能な範囲内にて回答する。なお,その回答内容については,大会運営事務局へ依頼することする。


◆ 毎年依頼される国立女性教育会館主催「女子中高生夏の学校」に,ダイバーシティー推進委員会だけでなく学会全体で対処する方法について
ダイバーシティー推進委員会発信とし,会員にその活動を周知し,協力を求めることとする。

10. 大会における使用言語に対する学会としての対応について
白尾智明副理事長より,今大会開催中の評議員会議題となっている当案件につき,評議員会に先立ち議場にて協議したいとするも本会の時間上の都合にて,本議題の目的について以下の通りの発議に留めることとした。

・第58回大会長を経験し,大会使用言語の決定を大会長に一任するのは難しいのではないか。
・ISNやAPSN等国際学会では英語,本学会大会では日本語,と言語を使い分ける必要があるのか。
・本学会の今後の方針やミッションを定め,大会ではそれに沿った言語を使用すべきではないか。

上記を踏まえ,今泉和則理事長より,9月9日開催の評議員会では様々な意見を収集しそれらをとりまとめ,次回以降の理事会にて継続協議事項とすることが提案され,了承された。

11. 脳科学オリンピックへの寄附金のお願いについて
今泉和則理事長より資料に沿って説明があり,討議の結果,今回は見送りとする旨承認された。

12. その他
◆IMICへの学会事務業務委託内容の見直しについて
島田昌一庶務担当理事より,現在本学会事務局業務を委託している一般財団法人国際医学情報センター(以下,IMIC)より,一昨年,昨年と委託業務費値上げの申し入れを受けてきたが,更なる値上げを避ける為に事務局委託業務の削減を提案するとし,協議の結果,以下の業務を削減することが承認された。

・入会手続き時における,推薦者へのメール確認を不要とする
・メール審議文案は発信者が作成する
・メール配信文案は発信者が作成する
・評議員会,総会委任状については件数のみの確認とする
・委員会内連絡対応はその委員長または委員が行う
・各委員会開催時の委員の出欠確認,委員会時資料の準備,配布等はその委員長または委員が行う
・加盟している各団体との連絡は直接担当理事または担当委員長が行う

なお,引き続き事務局委託業務を見直し,今後は事務局業務委託費の削減に繋げていきたいとした。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第2回理事会を閉じた。