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Max Planck Florida Institute for Neuroscience (MPFI)谷口研究室ポスドクの募集について

2018/11/14
Max Planck Florida Institute for Neuroscience (MPFI)
谷口研究室ポスドクの募集について


Max Planck Florida Institute for Neuroscience (MPFI)、谷口研究室では、ポスドク1名を募集しております。行動、オプトジェネティクスなどの神経科学における流行を注視しつつも、流行に流されないユニークな回路研究を目標にしています。 将来、研究室主宰者となり、神経回路研究の潮流を自分で作りたいと考えている方、この機会を利用してみませんか?

MPFIは、米国フロリダに設立された神経回路研究に特化した研究所です。所内では米国内外の著名研究者によるセミナーが頻繁に行われ、キャンパス内のScripps Florida Institute, Florida Atlantic Universityとも活発な研究交流が行われています。また、ドイツMax Planck Societyの一部であることから、米国にいながら“Max Planck流”を体感できるというのも当研究所の大きな魅力の1つとなっています。

研究内容:大脳抑制性神経細胞には多くのサブタイプが存在します。それぞれのサブタイプは、興奮性神経細胞の異なるドメイン(樹状突起、細胞体、軸索起始部)に特異的なシナプを形成し、神経回路機能において特有の役割を担っていることが示唆されています。したがって、大脳抑制性神経細胞の多様性生成メカニズム、サブタイプ特異的回路形成メカニズム、機能を明らかにすることは、脳科学における最重要課題の1つとなっています。

我々は、マウス遺伝学、分子生物学、 ウイルス学、イメージング技術を駆使し、以下の具体的課題に取り組んでいます。

1)軸索起始部に特異的にシナプスを作り、興奮性神経細胞の活動電位生成を強力に制御するシャンデリア細胞の運命決定、回路形成に関わる分子メカニズム解明。すでにシャンデリア細胞優先的に発現する分子群を同定し、その機能解析を行っています。細胞運命決定におけるクロマチン動態にも興味を持っています。
2)特定の興奮性神経細胞に接続する抑制性神経細胞をサブタイプ特異的に標識、操作するための遺伝学的手法を開発し(Yetman et al., Nature Neuroscience, Accepted)、大脳皮質微小回路における抑制性神経細胞サブタイプの空間編成、機能を解明しようとしています。また、この方法を用い、領野、層特異的抑制性神経回路形成メカニズムの解明にも迫ります。
3)抑制性神経細胞軸索の構造的可塑性の役割と分子メカニズム。

(参考文献)
Taniguchi et al.,Neuron, 2011
Taniguchi et al.,Science, 2013
Taniguchi et al.,Front. Cell. Neurosci, 2014
Ishino et al., Journal of Neuroscie, 2017
Steinecke et al., eNeuro, 2017
Yetman et al., Nature Neuroscience, Accepted

(ホームページ)
https://chandeliercell.jimdo.com

勤務地:米国フロリダ州ジュピター。海と自然に囲まれた年中暖かな場所にあります。トップクラスの公立学校の学区内にあり、治安もよく、ご家族のおられる方も安心かと思います。

採用時期:2019年なるべく早い時期(応相談)

待遇:MPFIの規定に準ずる。

応募資格:博士課程修了、もしくは修了見込み者。必須ではありませんが、in utero electroporation、分子生物学、クロマチン生物学、In vivoイメージング経験者を歓迎します。

応募書類:1.CV(業績リスト、実験手技、推薦者3名の連絡先を含む)
2.これまでの研究内容(1-2ページ)
3.志望動機(1-2ページ)
以上を英文でまとめ、PDFをe-mailで送付してください。
研究内容に関する質問等がありましたら、応募前のコンタクトも大歓迎です(日本語可)。

連絡先:谷口弘樹 (Hiroki Taniguchi, Ph.D)
e-mail: taniguchimpfi@gmail.com
tel:1-561-972-9260