会則・役員・議事録・投稿

議事録

2017年度(平成29年度)第2回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2017年度第2回理事会議事録
日  時:2017年9月6日(水) 13:00-17:30
会  場:仙台国際センター 1階 小会議室 1

 出席: 理 事)和田圭司(理事長),島田昌一(副理事長),小泉修一(庶務担当),馬場広子(会計担当),
澤本和延(出版・広報担当),以上執行部
味岡逸樹,木山博資(連合大会・多分野交流委員長),工藤喬(利益相反委員長),
佐藤真(シンポジウム企画委員長),仲嶋一範(第61回大会長),新田淳美,等誠司,
和中明生(国際対応委員長),以上50音順
 監 事)御子柴克彦,以上
 委員長等)今泉和則(ブランディング委員長),白尾智明(脳研究推進委員長),武井延之(第62回大会実行委員長),那波宏之(第62回大会長),橋本亮太(将来計画委員長),福永浩司(第60回大会長),望月秀樹(臨床連携委員長),以上50音順
 委任状: 尾藤晴彦(研究助成金等候補者選考委員長),森則夫,以上50音順
 欠席: 熊倉鴻之助(監事),東田千尋(ダイバーシティー推進委員長),道川誠(理事,優秀賞・奨励賞選考委員長),以上50音順
  

本会開催の前に,和田圭司理事長より,福永浩司第60回大会長が本会と同時進行のサテライトシンポジウム座長を務める次第により午後4時からの出席となると告げた。その為,同大会長からの報告となる第10報告議題については,議事次第順ではなく同大会長が到着の時点での報告となった。

議 題 
【報告事項】
1.2017年度第1回理事会議事録承認について
和田圭司理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2.理事長報告
和田圭司理事長より,まずInternational Society for Neurochemistry(以下,ISN)に関して,以下の通り報告があった。

 ・ISNの理事長(President)に池中一裕評議員が就任した。
 ・ISN 2021大会が京都で開催されることが決定した。

上記とも,当学会にとり大変に名誉なことである為,今まで以上に学会全体で支援していくこととした。
引き続き,当学会運営について,以下の通り報告があった。

 ・学会財政の健全化について
今泉和則前理事長より引き継ぎ,学会財政の健全化を第一の目標として掲げる。
 ・理事会,委員会活動の透明性強化,情報共有について
今期より,理事,委員長等役員の写真および抱負を学会ホームページへ掲載,理事長便りも不定期にホームページ掲載とメール配信を行っている。今後も,会員へ役員の顔が見えるよう,この様な情報共有の対応を進めていきたい。また,今大会では福永第60回大会長の好意により,会期中に「理事長と話をしてみよう」というコーナーも設けている為,たくさんの会員からの意見に直接耳を傾ける場としたい。
 ・会員満足度の向上と学会のブランド化について
新しくブランディング委員会を設立した。

3. 庶務報告
小泉修一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
        会員数動向を確認し,会員数は昨年に続き減少傾向である。

◆評議員・賛助会員の退会について
退会を希望していた7名の評議員について慰留したところ,5名は退会の意思が固く退会処理を行なったが,残り2名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。
また,退会を希望していた賛助会員Meiji Seika ファルマ株式会社については,工藤喬理事より慰留をお願いするも,本社の意向による退会の意思が固く,退会処理を行った。

4.会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆2017年度中間決算について
・収入の部における「一般会費」回収率については,中間決算時点では約83.4%であった。なお,会費については,引き続き下期にも再請求を行い,回収に努めることとする。
・支出の部においては,中間決算時点では予算外支出等は特になく順調に推移している。上期に続き,下期も余計なコストを省き,支出の削減に努める。

なお,上半期は概ね予算通りの収支結果となったが,引き続き財政が厳しい状況に変わりはない為,今年度決算に向け少しでも収入を増やすべく,引き続き広告収入等への協力を,議場へ呼び掛けた。
 
◆年会費未納者数について
2014年からの長期未納者については本年度末日付で除名処分となる為,理事会メンバーの中で連絡可能な該当者がいる場合は,本人へ連絡し納入喚起の声掛けをお願いする。

5.出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆機関誌『神経化学』について
・2017年12月発刊第56回3号では「理事長挨拶」,そして「委員会だより」として各委員長より委員会議事録や委員の紹介等を掲載,他にも「優秀賞・奨励賞受賞者研究紹介」や「若手研究者育成セミナー参加レポート」等従来の掲載内容を予定している。
また,2018年3月発刊第57号1号では,例年通り「輝け次代の担い手たち」,「研究室紹介」,そして「海外留学先から」や「学会参加レポート」等の掲載を予定している。なお,各原稿については事務局より執筆依頼を行う予定である。
・和中明生理事より,『神経化学』へISNの池中一裕理事長へ特別寄稿を依頼してはどうかとの提案があり,議場へ諮ったところ,承認された。

6.委員会報告
各委員会報告に先立ち,和田圭司理事長より,資料に各委員会新委員の掲載があるとし,議場へ確認を促した。
また,佐藤真優秀賞・奨励賞委員より,同委員会は明後日(11月24日)の総会をもって交代となる次第と,資料に未記載であった新委員について補足があった。

(1)    将来計画委員会
橋本亮太委員長より,以下の通り報告があった。

◆今期より本委員会委員の世代交代を試み,委員全員大幅な若返りを図った。

◆「神経化学若手研究者育成セミナー(以下,若手セミナー)の運営」及び「準若手(若手とPIの狭間の会員)が元気で活躍できる仕組みの構築」について,メール及びスカイプ等で委員会を行い,以下の点について討議した。

①若手セミナー講師の選定
②若手セミナーの参加資格
③若手セミナーの広報・宣伝の強化
④若手セミナーの交流形式の工夫
⑤準若手への対応について

なお,本案件については今後も継続し検討していく予定である。

また,上記報告について議場より,以下の通り意見があった。

・若手セミナーへ参加する講師自らが,同セミナーを高く評価し,自身の研究室の若手に参加を勧めるようになると良い。
・若手セミナー講師陣について,以前は参加者にとって指南をして欲しいと思う経験豊富な講師が多く参加していたが,最近では若手が指南を欲するには少し講師の年齢が若いように見受けられる。
・若手セミナーは,若手研究者がphilosophyを学び,その上で新しいTechnologyについて議論する,という場になるのが理想と考える。

更に和田圭司理事長より,若手セミナーは本学会の大事な事業のひとつである為,理事や役員が同セミナー会場へ積極的に足を運び,同セミナーを盛り上げるよう,議場へ呼び掛けた。

(2)出版・広報委員会
澤本和延委員長より    ,以下の通り報告があった。

◆ホームページについて
・本学会60周年記念論文を『Journal of Neurochemistry』に投稿しており,その掲載内容へアクセスできるよう学会ホームページ上にバナーを貼付している。
将来的には『Neurochemistry International』の論文ページへ直接アクセスできるようにする予定である。また,日本語版および英語版両方のページへバナーを設置できるよう準備を進めている。
・本学会ホームページ上では,今期より理事長便りや役員および委員長の写真等の掲載を行っている。また,併せて各委員会委員・名誉会員の名簿も掲載している。
・学会活動についての広報ツールとしてFacebookを活用し,本大会や若手セミナーの模様等様々な学会情報を随時アップデートしていく予定としている。

◆バナー掲載について
前回理事会で承認を得たエダンズ グループ ジャパン株式会社のバナーの掲載を行った。

(3)    シンポジウム企画委員会
佐藤真委員長より,以下の通り報告があった。

◆第60回大会理事会企画シンポジウムについて
第60回日本神経化学会大会における理事会企画シンポジウムは,9月9日に以下の内容で開催する。
   
タイトル:「最先端のゲノム編集技術と次世代のモデル動物」
    オーガナイザー:等誠司(滋賀医科大学)
    シンポジスト:
    1. 相田知海(東京医科歯科大学 / MIT)     
    演題名:Opportunities and challenges in animal model innovation in CRISPR-era
    2. 真下知士(大阪大学)       
    演題名:CRISPR-mediated genome editing in animals
    3. 河崎洋志(金沢大学)       
    演題名:Deciphering the mechanisms of development and diseases of the gyrencephalic brain using carnivore ferrets
    4. 依馬正次(滋賀医科大学)     
    演題名:Genetically-Modified Cynomolgus Monkeys for Human Disease Modeling
    5. 岡野栄之(慶応大学)       
    演題名:Modeling Human Psychiatric/Neurological Disorders using Transgenic technology  
in Non-human Primates

なお,今期初の試みとして本委員会委員の公募を実施したところ,公募より3名が委員となった。
また,和田圭司理事長のご意見により「理事会企画シンポジウム予算の使途について」検討していくとし,さらにそれと併せて今後の「理事会企画シンポジウム」のあり方についても,長期的視野を見据えた方向性を議論していく予定としている。

(4) 国際対応委員会
和中明生委員長より,以下の通り報告があった。

◆ISN 2017トラベルアワードについて
・ISN 2017への本学会からのトラベルアワードサポート人数は1名とする。(上限10万円)
・ISN 2017では本学会よりISNトラベルアワードへ9名,またISNスクールから1名と,計10名の合格者を輩出した。
・例年,本学会からトラベルアワードサポートを受けた会員に機関誌『神経化学』への寄稿をお願いしているが,今回はISNでトラベルアワードを受賞し,同大会へ参加した会員からもレポートの提出を予定している。

◆2021年国際神経化学会・アジア太平洋神経化学会合同大会について
ISN-APSN 2021の開催地について,今年8月に開催されたISNパリ大会にてプレゼンテーションを行った結果,京都となった。評価されたポイントは以下の通りである。

・会場費がリーズナブルである。
・サテライトが容易。(福岡-京都間等距離が近い。)
・ISNスクールが京都府立医大で開催可能である。
・本学会から5万ドル※の拠出の提案があった。
※和田圭司理事長より,現本学会特別積立金を充当することも検討するが,まずは役員一丸となって提案額を集めるとする旨補足があり,議場へ協力を呼びかけた。

上記報告ののち,和田圭司理事長より,今回の招致に際しご尽力いただいた今泉和則評議員,和中明生委員長,味岡逸樹委員へ感謝の辞を述べるとともに,議場より拍手が送られた。

なお,議場にて討議の結果,ISN2021大会の準備は本委員会内にLocal Host Committee (LHC)を設けて対応するとし,そのChairpersonについてはISNの池中一裕理事長に相談した上で決定することとした。その為,Chairperson決定までは,引き続き今泉和則評議員にその任をお願いすることとなった。

(5)    研究助成金等候補者選考委員会
尾藤晴彦委員長欠席の為,同委員会委員小泉修一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

・2017年4月から8月における学会推薦公募案件は6件あったが,残念ながら応募はなかった。
・2017年4月から8月までの推薦後の選考結果について,2017年度2月に,公益財団法人山田振興財団2017年度研究援助へ委員会にて審議の上2件を推薦したが,残念ながら不採択となった。
・2017年9月以降の学会推薦公募案件は7件ある。


(6)    脳研究推進委員会
白尾智明委員長より,以下の通り報告があった。

本委員会においても初の試みとして委員の公募を実施したところ,公募により3名委員となった。
また今後の委員会活動としては,若い委員を中心に,今まで以上に会員向け情報共有できるよう発信していく予定である。

(7)    優秀賞・奨励賞選考委員会
道川誠委員長欠席の為,佐藤真委員より,以下の通り報告があった。

2017年度は,最優秀奨励賞受賞者1名,奨励賞受賞者2名が決定した。9月8日(金)総会時に表彰式と最優秀奨励賞受賞講演を開催する。

(8) 連合大会・多分野交流委員会
木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

・本委員会では,会員にとって近い距離の領域だけでなく,一見遠く離れた分野についても,時代の流れを先取りし視野を広げ、あるいは興味を持って勉強できる機会を提供する活動を行う。
・今大会より本委員会企画シンポジウム枠を設けており,9月9日(土)に開催予定する。
タイトル:「神経伝達物質受容体の生理機能解明に迫るケミカルバイオロジー新技術」
シンポジスト:清中茂樹先生(京都大学)
・2018年度開催第61回大会は,日本生物学的精神医学会との合同大会,2019年度開催となる第62回大会では日本神経科学学会との合同大会『Neuro 2019』となることが決まった。

(9)    利益相反委員会
工藤喬委員長より,以下の通り報告があった。

本学会利益相反指針については現在問題なく運営されているが,本年3月に日本医学会利益相反管理ガイドラインが改定された為,今後はそれと照合しながら必要に応じ本学会の同指針も改定を検討する。

(10)ダイバーシティー推進委員会
東田千尋委員長欠席の為,味岡逸樹委員より,以下の通り報告があった。

◆委員会の活動内容について
・若手研修者育成セミナーで企画枠を設け講師として参加している。
 なお,今大会での同セミナー講師は味岡逸樹委員である。
・男女共同参画学協会連絡会への中高生夏の学校へ協賛学会として参加している。

◆男女共同参画学協会連絡会からの調査依頼について
今大会より大会時の属性(主に性別)調査を実施する。なお,今後の大会においては演題や事前参加登録時に性別欄を設けるよう各大会長へ依頼する予定である。

◆大会における託児室設置について
 大会会期中の託児所や親子休憩室等を継続的に設置できるよう依頼する。

(11)ブランディング委員会
今泉和則委員長より,以下の通り報告があった。

本委員会は,本学会のバリューを的確に把握し,会員のみならず世の中に本学会を広く認識してもらえるよう,学会のブランド力を上げていく為の提案をするシンクタンク的な活動を考えている。
なお,課題としては情報発信力の向上,他学会との連携,若手研究者の育成を通してブランド力を上げる,臨床医に向けた取り組み等を検討している。

(12) 臨床連携委員会委員会
望月秀樹委員長より,以下の通り報告があった。

本委員会の活動としては,主に臨床系神経内科医の本学会への入会,或いは大会参加を促すよう努めることとしている。その為,神経内科・脳外科の臨床医の活躍できるようなプログラムを依頼,また各委員会へ臨床医会員の委員推薦等を行い,学会を盛り立てていけるよう努力していきたい。

7.脳科学関連学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,本学会から脳科学関連学会連合評議員会へ出席した今泉和則同連合評議員に,報告内容についての確認があった。今泉和則同連合評議員より,以下の通り報告があった。

・2017年6月28日開催同連合第8回評議員会における主な内容として,同連合より「日本学術会議マスタープラン2017」へ推薦していた『脳の多次元イメージングセンター構想案廣川信隆先生(東京大学)』について,選考の結果,残念ながら不採択となった。
・本会第18審議議題となっている脳科学オリンピックへの寄附金について,同連合からも協力要請があった。

8.生物科学学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,本学会から生物科学学会連合会議に出席した竹居光太郎同委員の報告として,以下の通り述べた。

同連合より,同連合に加盟している学会同士のフェデレーション形式ミーティング(2017 年度生命科学系学会合同年次大会)が,2017年12月に神戸で開催予定である。

9.男女共同参画学協会連絡会について
東田千尋ダイバーシティー推進委員長欠席の為,味岡逸樹同委員より,以下の通り報告があった。

昨年に続き今年も『同連絡会企画『夏学(なつがく)』(「女子中高生夏の学校」)へ,本委員会から池島(片岡)宏子委員が参加予定である。

10.第60回日本神経化学会大会(2017年度)について
福永浩司大会長より,第60回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。

・事前参加登録総数は378名
・登録演題総数は343演題
・今大会は,経費削減を念頭に大会運営をコンベンション業社に委託せず,大会長の教室内で準備・企画,そして運営を行った。その為,不足な点が多々あるかもしれないが,これも運営方法の一つの試みとして捉えてほしい。
・例年通り日本製薬団体連合から寄付金があった。
・ランチョンセミナーは6件の申し込みがあった。
・今大会での発表言語は,演題登録者本人の希望に沿って対応することとした。但し,スライド及びポスターは英語表記とした。
・経費上の関係で,託児所の設置ができなかったが反省点である。

11.第61回日本神経化学会大会(2018年度)について
仲嶋一範大会長より,第61回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

大会長:仲嶋 一範(慶應義塾大学医学部 解剖学)
会期:2018年9月6日(木)~8日(土)
会場:神戸国際会議場
テーマ:脳とその病いを成り立ちから理解する
URL:http://www.c-linkage.co.jp/jsbpjsn2018/
運営事務局:株式会社コンベンションリンケージ

・本大会は,第40回日本生物学的精神医学会(大会長:神庭重信先生・九州大)との合同年会として開催する。
・WFSBP 2018 KOBE(アジア太平洋地域生物学的精神医学会国際会議,組織委員長:曽良一郎先生・神戸大,会期9月7日(金)~9日(日))が,会期を一部重ねる形で,隣接する神戸商工会議所等を会場とし開催することになった為,一部プログラムを連携して実施する予定である。
・9月7日(金)開催の本合同年会懇親会を,WFSBP側からWFSBPのレセプションとの合同とさせて欲しい旨打診があり,現在検討中である。
・本合同年会の参加登録費は,2016年福岡大会の金額を踏襲する予定である。
・本合同年会参加者がWFSBPへ参加する際は,合同年会参加登録費+WFSBP特別価格の金額が,WFSBP単独の参加費より安くなるよう特別価格を設定する。
・また,本合同年会とWFSBPがプログラムにおいて活発な交流を行なえるよう,WFSBP参加者は本合同年会へ自由に参加可能とする。
・本合同年会プログラム委員は、各学会それぞれ15名とする予定である。
・若手研究者育成セミナーの代表は田中謙二評議員(慶應義塾大学医学部),副代表は笠井淳司先生(大阪大学薬学部)とする。

12.第62回日本神経化学会大会(2019年度/Neuro 2019)について
那波宏之大会長より,以下の事項につき,資料に沿って以下の通り報告があった。

大会長:那波宏之(新潟大学脳研究所)日本神経化学会
大会長:岡本 仁(理研BSI)     日本神経科学学会
組織委員長:御子柴克彦(理化学研究所)
会 期:2019年7月25日(木)~28日(日)
会 場:朱鷺メッセ

・毎年予算計上している大会補助金100万円について,本年度に支出を希望する要望があった為,議場へ諮ったところ,従来であれば開催年度,或いは1年前の支出としているが,特例として本年度に支出することが承認された。
・若手研究者育成セミナー及び若手道場参加者に,当会への入会を呼びかけることとした。

13. その他
特になし。

【審議事項】
1.名誉会員の推薦候補者について
小泉修一庶務担当理事より,審議の結果,候補者2名に対し総会への推薦が承認された。

2.功労会員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より,3名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。

3.新評議員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より報告があり,審議の結果,1名について総会への推薦が承認された。

4.次期評議員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より,次期評議員の継続就任について以下の通り報告があり,承認された。

現評議員の任期満了(2017年総会終了まで)に伴い,次期評議員の継続就任について全評議員へ意向確認を行った。その結果,230名より継続就任(2021年総会終了まで)の了承を得た。

5.評議員の退任希望について
小泉修一庶務担当理事より報告があり,退任希望について以下の通り報告され,承認された。

評議員22名より退任希望の申し出があった為,慰留を行ったが固辞された。よって,22名については評議員退任とすることが了承された。

6. 2018年度以降の大会プログラム号の経費について
馬場広子会計担当理事より,現在の機関誌発刊形態に鑑み,本学会機関誌『神経化学』第2号として本学会より発刊し会員へ送付している大会プログラム号(以前は抄録号)について,今後は本学会機関誌とせず大会独自で発刊し参加者へ送付することが提議され,議場にて審議のうえ,承認された。

なお,上記承認に伴い,以下の点についても併せて承認された。

・次回より大会プログラム号制作,印刷経費は大会負担とする。
・次回より大会プログラム号の装丁や配布対象者,配布方法等については,大会長の裁量とする。
・電子抄録については,大会終了後は本学会ホームページへ掲載するため,大会運営事務局は大会終了後に本学会事務局へそのデータを提出する。
・次年度(2018年度)より本学会機関誌の発刊号数は3月に1号,12月に2号,以上の年2冊の発刊となる。


7. 2018年度予算案について
馬場広子会計担当理事より,2018年度予算案の内容について説明があり,審議の結果,承認された。

なお,2018年度大会準備金額については,仲嶋一範大会長より,同大会を合同主催とする日本生物学的精神医学会と協議のうえ同合同年会会計の収支を折半とすることが既に決まっているため,大会準備金額についても日本生物学的精神医学会と同額の150万円とする要望があり,先の予算案とともに審議の結果,併せて承認された。

8.『夏学校の旅費』ついて
馬場広子会計担当理事より,昨年に続き今年も当学会より男女共同参画学協会主催の『夏学校』へ本学会より参加予定である池島宏子ダイバーシティー推進委員の参加時旅費の支払いについて,馬場広子会計担当理事に一任とすることが,承認された。

9.『神経化学』のペーパーレス化について
澤本和延出版・広報担当理事より,前回理事会より継続審議となっていた機関誌『神経化学』のペーパーレス化に関し,まず出版・広報委員会で会員に実施した機関誌ペーパーレス化のアンケート結果について以下の通り報告があった。

・「機関誌は電子版のみで良い」と回答した会員は回答者の7割弱であったが,冊子体の継続を希望する回答者も3割程度あった。
・前項で冊子体の継続を希望する会員のうち,冊子体が有料となった場合の購入の有無については,6割程度の会員が有料であれば購入しないと回答した。
・更に,前項で冊子体が有料となっても希望するとした4割程度の会員の多数が,年間購読料については1,000円を希望した。

上記アンケート結果を踏まえ,機関誌製作業者数社より取り付けた見積書の内容を同委員会で検討し,以下の内容でペーパーレス化について議場へ提案がなされた。

・機関誌『神経化学』1-2号(3月,12月,年間2回発刊)を電子化する。
・冊子を各号50冊製作し,冊子体購読希望を会員より募ることとする。
・前項の購読希望者は会費の他別途購読料(実費負担)を納める。
・業者は国際文献社とする。

上記提案内容について議場で慎重に討議した結果,2019年より提案内容の通りとする旨承認された。

10.文献データベース収録について
澤本和延出版・広報担当理事より,前回理事会より継続審議となっていた研究開発法人化学技術振興機構から同振興文献データベースにおける「日本神経化学会大会(web)」並びに「神経化学(機関誌)」のコンテンツの利用許諾依頼の件について説明ののち,改めて審議の結果,承認された。

11. バナー広告申請について
澤本和延出版・広報担当理事より,出版・広報委員会でバナー広告掲載可とした企業について,募集要項掲載の入稿手順に則り議場に掲載の可否を諮ったところ,承認された。

12.理事会参加者に関する申し送りについて
小泉修一庶務担当理事より,前回理事会より継続審議となっていた「理事会参加者に関する申し送り」の内容について,以下の通り内規として明文化する旨提議がなされ,承認された。

理事会参加者内規
1.理事会参加者資格を以下のように定める。
1)    大会時に開催する理事会の場合
・理事,監事,大会長(今期,次期),各委員会委員長が出席する。

2)単独で開催する理事会の場合
・理事,監事,大会長(今期,次期)が出席する。
・委員会委員長が理事会で直接説明する必要があると判断した案件に関しては,委員長自身が理事会に出席し説明する。
・委員会委員長自身が説明する必要は無いと判断した案件に関しては,その委員会に所属する理事が代理で報告する。このため,各委員会には少なくとも1名の理事を配置する。
2.守秘義務
理事会参加者全員に公開された内容以外は守秘義務が課されることを徹底すること。
3.第3者への開示
理事会の内容の第3者への開示の必要が生じた場合は,理事長の判断を仰ぐこと。
4. 本内規を改正または廃止する場合は,理事会の承認を得るものとする。

付則 この内規は,平成29年9月6日から実施する。
以上
13.功労会員の基準について
14.『シニア会員』の新設について
小泉修一庶務担当理事より,審議第13事項と本事項は関連しているため,一緒に討議する旨説明があった。

本会には名誉会員と功労会員を設けているが,ここ数年にわたり研究機関等から退任やご高齢を理由とし,本学会退会を希望する会員が多々見受けられるため,その様な会員に向けて学会活動を継続し易くなるよう,新たな会員種別として『シニア会員』の設定について,提議された。また,既存の功労会員との区別を併せて行うとした。『シニア会員』設置の際の,主な提案内容は以下の通りである。

・会費:5,000円
・正会員,評議員からシニア会員へ移行可とする。
・移行可な会員の年齢は原則66歳以上とする。
・シニア会員も正会員同様に名誉,功労会員への推薦対象とする。
・手続きは,本人より事務局へ申し出を行う。(事務局は年齢を確認後,受理する。)

また,併せて『シニア会員』を設置した際の会則,それに付随する細則の改定案についても以下の通り示され, 討議の結果,承認された。

会則(改定案):
第3章 会 員
第6条 本会の会員は次の通りとする。
2.名誉会員:本会に特に功労のあった会員のうちから別に定める細則により総会が承認する者。ただし
    名誉会員は会費を納めることを必要としない。
3. 功労会員:本会に功労のあった会員のうちから別に定める細則により総会が承認する者で,会費年額
  5,000円を納める者。
4. シニア会員:原則66歳以上で,本会の目的に賛同し,会費年額5,000円を納める者。
5. 団体会員:本会の目的に賛同し会費年額10,000円を納める公共性のある団体(図書館等)。
6. 賛助会員:本会の事業を公園し,会費年額20,000円以上を納める者または団体。
7. 学生会員:大学もしくはこれに準ずる学校,または大学院に在籍し,本会の目的に賛同し会費年額3,000
  円を納める者。
8. 若手会員:大学もしくはこれに準ずる学校,または大学院を卒業後5年以内の者であって本会の目的
  に賛同し会費年額 5,000 円を納める者。

細則(改定案):
第2章 役員,評議委員,名誉会員
第9条 功労会員は,次の1項にあげるもののいずれかの資格を有する場合,2項の手続きを経て総会にて承認される。
1.資格
・評議員経験者でかつ定年により現職を退いた者。
・永年,会員として本会に貢献した者。
2. 手続き
理事会が候補者を決定し,総会へ推薦する。

15.会則の改定について
和田圭司理事長より,前審議事項にて同議題については審議済みとした。

16.今後の多分野交流について
木山博資連合大会・多分野交流委員長より,今後の大会では,同委員会が中心となり近縁領域以外の,少し離れた分野についても勉強すべく,その専門家を招聘しシンポジウムを企画することが提案され,議場より了承された。

17.第63回大会(2020年度)について
和田圭司理事長より,過去数年の大会長のジェンダーを考慮し,また学会財政状況を熟知しているという点から馬場広子財務理事(東京薬科大学)を候補者として推薦するとし,議場に諮られ,その旨承認された。

なお,同大会を合同大会とするか,またその候補となる学会については同大会長と木山博資連合大会・多分野交流委員長にて,今後検討していくことが了承された。

18.脳科学オリンピックへの寄附金のお願いについて
和田圭司理事長より資料に沿って説明があり,討議の結果,今回は見送りとする旨承認された。

19.その他

 ◆各財団主催助成金の学会推薦について

和田圭司理事長より,非会員がある助成金に対して助成申し込みする際に各種学会の理事長推薦を求める場合がある。非会員に対する当会理事長推薦に関して今までは規定できちんと定められていなかった。研究助成等選考委員会内にて内規を作るよう指示した旨報告があった。

 ◆神戸大学バイオシグナル総合研究所センター長他より,「バイオシグナル創薬共同研究拠点設置に係る要望書について」の提出依頼について

和田圭司理事長より,上記要望書の提出について説明があり,議場に諮ったところ承認された。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第2回理事会を閉じた。