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議事録

2018年度(平成30年度)第2回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2018年度第2回理事会議事録
日  時:2018年9月5日(水)13:00~17:00
会  場:神戸国際会議場 4階 403号室    

 出 席: 理 事) 理 事) 和田圭司(理事長)、島田昌一(副理事長)、小泉修一(庶務担当)、馬場広子(会計担当)、澤本和延(出版・広報担当)、味岡逸樹、木山博資(連合大会・多分野交流委員長)、工藤喬(利益相反委員長)、佐藤真(シンポジウム企画委員長)、仲嶋一範(第61回大会長)、新田淳美、尾藤晴彦(研究助成金等候補者選考委員長)、等誠司、和中明生(国際対応委員長)
 委員長)

 今泉和則(ブランディング委員長)、白尾智明(脳研究推進委員会委員長)、竹林浩秀(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長)、橋本亮太(将来計画委員長)
 大会長) 那波宏之(第62回大会長)、武井延之(第62回大会実行委員長)
 委任状: 理 事) 森 則夫
 欠 席:


 監 事) 田代朋子、遠山正彌
 委員長)

 東田千尋(ダイバーシティー推進委員長)、望月秀樹(臨床連携委員会委員長)
以上、各50音順

議 題
【報告事項】
1.2018年度第1回理事会議事録承認について
  和田圭司理事長より、先般持ち回り審査を行い、承認が得られている旨報告があった。

2.理事長報告
  和田圭司理事長より、当学会運営について、以下の通り報告があった。
 ・ 理事長就任時より臨んでいる3つの課題、「本学会財務の健全化」については現在機関誌のオンライン
  ジャーナル化等を実
  施。「本学会内の透明化」については大会での会員との交流の場を設けるなどし、その成果として
  『鍋島トラベルアワード』を設置、そして「本学会のブランディング化」については関係委員会を通し
  対応中である。
 ・ 今年度10月Neurochemistry International誌において本学会発足60周年を記念し特集号が発刊された。
 ・ 今年より子育て中の会員が大会へ参加し易いよう、子供の旅費をサポートする「子育て支援篤志基金」
  を設立した。
  なお、「子育て支援篤志基金」に関しては、念の為、日本学術振興会へ学術総会に参加する際の旅費の
  支援が可能である
  旨確認した。各所属機関においても必要の際には関係部署に問い合わせするなど対応の声掛けを併せて
  した。

3.庶務報告
 小泉修一庶務担当理事より、以下の通り報告があった。
 ◆会員状況について
  会員数動向を確認し、今年度に入り退会者数より入会者数の方が少し増加した。
 ◆賛助会員の入会について
  2018年6月よりエダンズグループジャパン株式会社が入会した。 
 ◆功労会員の退会について
  退会を希望していた2名の功労会員について慰留したが返信がないため、退会の処理を行った。

4.会計報告
  馬場広子会計担当理事より、以下の通り報告があった。
 ◆2018年度中間決算について
 ・ 収入の部における「一般会費」回収率については、中間決算時点では約77.5%であった。なお、
 会費については、引き続き下期にも再請求を行い、回収に努めることとする。
 ・ 支出の部においては、中間決算時点では予算外支出等は特になく順調に推移している。上期に続
 き、下期も余計なコストを省き、支出の削減に努める。
 なお、上半期は概ね予算通りの収支結果となったが、引き続き財政が厳しい状況に変わりはない為、
 今年度決算に向け少しでも収入を増やすべく、引き続き広告収入等への協力を、議場へ呼び掛けた。

 ◆年会費未納者数について
 2015年からの長期未納者については本年度末日付で除名処分となる為、理事会メンバーの中で連絡可
 能な該当者がいる場合は、本人へ連絡し納入喚起の声掛けをお願いする。

5.出版・広報報告
  澤本和延出版・広報担当理事より、以下の通り報告があった。
 ◆機関誌『神経化学』について
 ・ 昨年度までは年間3回発刊していたところ、今年度より大会号である2号は大会で発刊することとなり、
 年間2回の発刊となった。
 ・ 今年度2018年12月発刊第57巻2号では「理事長挨拶」、「委員会だより」として各委員長より委員会
 議事録を掲載、その他「優秀賞・奨励賞受賞者研究紹介」や「若手研究者育成セミナー参加レポート」等
 従来の掲載内容を予定している。
 ・ 来年度から機関誌を扱う出版業者が杏林舍(株)より(株)国際文献社となり、また従来3月発刊して
 いた1号を2019年6月発刊とし、その第58巻1号では例年通り「輝け次代の担い手たち」、「研究室紹
 介」、そして「海外留学先から」や「学会参加レポート」等の掲載を予定している。なお、58巻1号より
 オンライン版となる。

6.委員会報告
(1)将来計画委員会
 橋本亮太委員長より、以下の通り報告があった。
 ・ 今大会の若手研究者育成セミナーは今年度より寄付金が設けられ、若手道場とともに順調に運営されて
 いる。また、若手研究者育成セミナー出身者により企画シンポジウムも無事採択となった。
 ・ 出版・広報委員会より若手研究者育成セミナーの活動を広報コンテンツに利用したい旨の要望があり、
 同委員会と本委員会委員を兼務している委員が担当となり、今後も同様の対応を継続する。
 ・ ブランディング委員会からも若手研究者育成セミナーを企業との連携の場とする提案があった為今大会
 より同委員会とその対応について検討をする予定である。
 ・ その他引き続き、本委員会内では若手を活性化させる仕組みの検討や、若手研究者育成セミナー出身者
 企画シンポジウムの恒常化に努めていく。

(2)出版・広報委員会
  澤本和延委員長より、以下の通り報告があった。
 ◆バナー広告掲載継続について
 Edanz Group Japan(株)は昨年に引き続きバナー広告掲載することとなった。なお、今年度(2018年)
 より賛助会員としても入会いただいた。
 ◆ホームページについて
 Neurochemistry International誌において本学会発足60周年を記念した特集号が発刊されたため、本学会
 ホームページのトップページにバナーを掲載している。
 ◆印刷業者変更について
 平成31年1月1日より変更となる(株)国際文献社との業務契約書および覚書の内容を確認し、契約取り
 交わしの手配を進めている。
 ◆オンラインジャーナルとなった後の冊子体の取り扱いについて
 オンラインジャーナルとなった後も冊子体(約50部)を取り扱う。
 冊子体の購読申込方法に関しては以下のとおりとする。
  ・業者より冊子体50部を事務局へ納品
  ・オンラインジャーナルとなる前の57巻2号(12月発刊予定)へ申込書を掲載
  ・購読申込は一斉配信メールおよびホームページ掲載にても告知※
  ・冊子体在庫は事務局にて管理し、希望者へは事務局より発送
  ・ 賛助会員および団体会員へは、メールにて冊子体希望の有無を確認ののち、希望会員へのみ無料で
  事務局より発送(賛助会員:6社  団体会員:18団体)
  ※ 購読申込の一斉配信は発刊2ヶ月前に行う。しかしホームページでは常時受け付ける旨掲載する。
 ◆プレスリリースについて
 ブランディング委員会と企画し、今大会より本学会名にて発表するに相応しい演題をプレスリリースする
 こととした。今大会からは最終的に7件とし報道各社へ配信した。その結果、数社より事務局へ問合せが
 あったが、その後について何か動向があった際には次回の理事会で報告する。なお、来年度以降も本企画
 を継続する場合は、今回の対応を通しプレスリリース用原稿の書き方や、合同大会時の相手学会の対応と
 の調整等の課題があるとした。
 ◆大会会期中の広報について
 今大会より将来計画委員会と協力し、若手研究者育成セミナー会場の写真等を随時Facebookに掲載する。
 また大会専属カメラマンを起用し、今大会についても随時写真を掲載する。

(3)シンポジウム企画委員会
  佐藤真委員長より、以下の通り報告があった。
 今大会における理事会企画シンポジウムは、以下の内容で開催する。
  日 時:9月7日(金)14:00~16:00
  タイトル:「オートファジー 分子から神経疾患治療まで」
  オーガナイザー:藤谷昌司(島根大学)、佐藤真(大阪大学)

 シンポジスト:
 1.荒木敏之(国立精神・神経医療研究センター)「神経変性とオートファジー」
 2. 村松一洋(自治医科大学)「オートファジー関連神経変性疾患SENDA/BPANの原因遺伝子WDR45に
 関する研究および、疾患iPS細胞を用いた研究」
 3. 斉木臣二(順天堂大学)「神経系におけるオートファジー、マイトファジーに着目したパーキンソン
 病の研究、治療法開発」
 4. 水島昇(東京大学)「オートファジーについて」
 また、Neuro 2019における第62回日本神経化学会大会における本企画については、会期が2019年7月であ
 ることから、今大会会期中に開催予定である本委員会にて企画を絞り、本会へ提出したいとした。

(4)国際対応委員会
  和中明生委員長より、以下の通り報告があった。
 ・ 2017年8月開催のISNパリ大会へのトラベルアワードについては12名が応募し、11名が採択となった
 為、残念ながら選に漏れた1名に対し、本学会より旅費をサポートした。
 ・ 今年度より設置した「鍋島トラベルアワード」については、2名の応募があり両名とも受賞となった。
 また、両名とも若手研究者育成セミナー出身者であった。なお、他にも応募希望者があったが、応募条件
 である年齢設定等がクリアできないケースもあった為、来年度は現条件で運用し様子をみることとした
 が、その後については条件の改定も検討する必要があると考える。
 ・ Neuro 2019におけるISNと本学会との合同シンポジウム企画について、Dr. Andrew J. Lawrenceを招聘
 し、アルコールア中毒のみならずスマートフォンやSNS等の社会情勢を背景とした中毒を含めた企画を検
 討中である。
 ・ 2021年ISN-APSN-JSN合同大会の実行委員を選定した。
 ・ 2019年のISNモントリオール大会でISN現理事の改選となり、JSNから馬場広子理事が任期満了となる
 為本会後にその代わりとなる理事候補者を選出しメール審議を諮りたい。
 ・ APSN 2020年大会はシンガポールで開催予定である。
 なお、『鍋島トラベルアワード』受賞者に対しては、他学会賞受賞者と同様に機関誌への執筆を依頼する
 こととなった。また、同アワードの基金の運用については、当年度の残金は次年度へ積み立てられていく
 こととした。更にこの場で和田圭司理事長より、若手研究者育成セミナーへの寄付金についても、同様の
 運用とすることが確認された。

(5)研究助成金等候補者選考委員会
  尾藤晴彦委員長より、以下の通り報告があった。
 ◆2018年4月から2018年8月における学会推薦公募案件について
 ・ 公募案件は7件あった。そのうち公益財団法人内藤記念科学振興財団の第46回内藤記念講演助成金<夏
 季>には1件の応募があり、審議の上、推薦することとなった。なお、学会より推薦した候補者について
 は、事前に理事へメールにて報告している。
 ・2018年4月から2018年8月までの推薦後の選考結果については2件の公募へ推薦し、第46回内藤記念講演
 助成金〈夏季〉において採択となった。また、第49回内藤記念海外学者招聘助成金(2017年度)へ応募が
 1件あり推薦した結果無事採択されたが、招聘予定演者の都合により招聘キャンセルとなったため誠に残
 念ながら内藤記念海外学者招聘助成金を辞退した。
 なお、本委員会では学会推薦への応募件数を増やすべく、その広報手段等について継続し検討する。

(6)脳研究推進委員会
  白尾智明委員長より脳科学関連学会連合および生物科学学会連合について、以下の通り報告があった。
  今大会会期中に開催される本委員会内にて、本学会として実行可能性の高い提案を募り、その案につい
  て具体的に検討する。

(7)優秀賞・奨励賞選考委員会
  竹林浩秀委員長より、以下の通り報告があった。
  2018年度は、会員向けメール配信での告知回数を増やしたことなどから応募者数が増加した。応募者の
  中から優秀賞受賞者1名、奨励賞受賞者3名を決定した。9月7日(金)に優秀賞受賞講演と懇親会時に表
  彰式を開催する。

(8)連合大会・多分野交流委員会委員長
  木山博資委員長より、以下の通り報告があった。
  今大会における連合大会・多分野交流委員会シンポジウムは、以下の内容で開催する。
   日 時:9月6日(木)10:00~11:00
   タイトル:「 A new era of life science research via cooperation and integration with data science」
   オーガナイザー:木山博資(名古屋大学)
   シンポジスト:島村徹平(名古屋大学)
  また、Neuro 2019における第62回日本神経化学会大会における本企画については、今大会会期中に開催
  予定である本委員会にて検討したいとした。

(9)利益相反委員会
  工藤喬委員長より、以下の通り報告があった。
  現在本学会で運用している指針について改定事案は無いとしているが、日本医学会より利益相反の管理
  ガイドラインが発刊され、多くの他学会では同ガイドラインに沿った改定がなされている為、本学会指
  針においても必要に応じて改定を検討する。
  なお和田圭司理事長より、臨床研究法が改定されたことにより特定臨床研究に対する基準が改定されて
  いる為、その点について確認しておくよう、工藤喬委員長へ求めた。

(10)ダイバーシティー推進委員会
  東田千尋委員長に代わり味岡逸樹委員より、以下の通り報告があった。
 ◆「子育て支援篤志基金」の応募・採択状況について
 今年度の応募件数はなし
 ◆第61回日本神経化学会大会における参加者の属性調査
 今大会長ご協力の元、Web上での演題登録時に「アンケートの形」で実施した。なお、大会終了後に集計
 結果を報告してもらう運びとなっている。
 なお、和田圭司理事長より、冒頭の理事長挨拶で述べた通り日本学術振興会による科学研究費にて、学術
 総会参加時の子供の旅費についてサポートできる旨確認できている為、本学会の「子育て支援篤志基金」
 については、解釈を広げる方法について、本委員会で検討するよう要望があった。

(11)ブランディング委員会
  今泉和則委員長より、以下の通り報告があった。
 ◆大会時プレスリリースについて
 報告事項第6―(2)議題、出版・広報委員長よりの報告に準じる。
 ◆産学連携のプラットフォーム作りについて
 若手研究者育成セミナーに産業界の研究者を講師として招き、企業研究の取り組みについて、本学会学生
 会員や若手研究者に対して情報を発信してもらうことにより、将来的には産学連携共同研究などへの発展
 性も期待する試みである。実施に向けワーキンググループを結成し、今大会会期中に会合を予定してい
 る。早ければ、来年度から実施の方向で進めたいと考える。
 ◆日本神経化学会優秀賞の名称変更について
 審議事項第4項に準じる。
 ◆その他の活動について
 ・ 本学会より若手スターを作ることを検討したが、それより若手を着実に育成していくことが大事である
 と意見が大多数であった為、若手研究者育成セミナー、若手道場に加え、更なる若手育成の場となる企画
 を立案していく。
 ・ 臨床系研究者(他学会所属)と本学会員との共同研究を促進し、神経化学研究を臨床面でも促進させ
 る。臨床系研究者の会員獲得、ブランド力向上にも繋がる考え、「基礎―臨床ブリッジングセミナー」の
 具体案を検討し、次回理事会での提案を予定している。

(12)臨床連携委員会
  望月秀樹委員長に代わり工藤喬委員より、以下の通り報告があった。
  2019年度の日本神経学会学術大会において、同学会、本学会、そして日本神経科学学会での「若手臨床
  医へ、3学会のプレジデントが基礎研究の魅力を語る(仮)」と題した共催セミナーを企画予定であ
  る。

(13)倫理委員会
  島田昌一委員長より、以下の通り報告があった。
  前回の理事会後、理事会メール審議により発足した本委員会では、現在本学会倫理規定および申請書を
  策定中である。
  なお仲嶋一範理事より、利益相反委員会で扱う利益相反の疑義が生じた際の事案については、現在利益
  相反委員会で審議し必要に応じて更に理事会に諮る運用となっている為、倫理委員会の運用との関係性
  について明確にしておいた方が良いとの意見があった。同意見を受け、議場で討議した結果、利益相反
  委員会での判断を超える事案に関しては、その内容により倫理委員会、もしくは利益相反委員会と倫理
  委員会の合同委員会で審議し、理事会に諮る運用とする旨了承された。

7.脳科学関連学会連合について
  白尾智明脳研究推進委員長より、以下の通り報告があった。
  本学会より和田圭司理事長、尾藤晴彦理事、林朗子評議員が同連合評議員に就任している。
  なお、和田圭司理事長より、以下の通り補足があった。
  同連合代表は、今期より山脇成人先生(日本神経精神薬理学会)、副代表に伊佐正先生(日本神経科学
  学会)、高橋良輔先生(日本神経学会)が選出され、運営委員には本学会より和田圭司理事長が就任し
  た。また、同連合将来構想計画委員会へは、尾藤晴彦先生が委員長として就任する予定である。

8.生物科学学会連合について
  白尾智明脳研究推進委員長より、以下の通り報告があった。
  本学会より竹居光太郎評議員が同連合へ継続し本学会よりの代表として参加している。同連合内にての
  他分野合同学会開催がここ数年呼びかけられているが、同案件については脳研究推進委員会内で慎重に
  議論したい。
  和田圭司理事長より、2018年10月1日に東京大学で同連合の公開シンポジウムが開催される際に、各加
  盟学会が5分程度ずつスピーチをする次第となっており、和田圭司理事長が出席する旨併せて報告があ
  った。

9.男女共同参画学協会連絡会について
  東田千尋ダイバーシティー推進委員長に代わり味岡逸樹委員より、以下の通り報告があった。
  現在同連絡会への正式加盟学会は56学会、オブザーバー学会は48学会である。なお、そのうち正式加盟
  学会の分担金が2019年度より改定され、本学会は1万円より1.5万円となる。
  なお議場より、同連絡会に加盟する意義について見直す必要があるとの指摘を受け、味岡逸樹委員よ
  り、本委員会においても既に同様の議論が出ており、今大会会期中委員会内にて継続して加盟のメリッ
  ト・デメリットを検討するとした。

10.第61回日本神経化学会大会(2018年度)について
  仲嶋一範大会長より、第61回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。
  まず、前日の大型台風の通過に伴う高潮・冠水のため、宅配業者の営業所に保管されていたプログラム
  集の大部分が水没して失われたこと、また、運営事務局が送付していた大会資材一式が宅配車及び荷物
  追跡システムの水没によって未着のまま行方不明になっており到着がいつになるか見通せない現状が報
  告された。プログラム集については、地元の印刷業者を探して交渉した結果、明日の大会初日の朝まで
  に間に合うよう印刷し直せる見込みになったこと、また、ネームストラップなど必要不可欠な物品につ
  いては、現在地元で入手可能なものを探して集めている旨説明された。関西国際空港の閉鎖など交通機
  関のトラブルもあり、海外からの参加者や当日参加登録を予定していた方の人数が減少する可能性が懸
  念される。

 ・事前参加登録総数は408名、うち会員は316名
 ・登録演題総数は438演題(指定演題数180、若手道場36、一般口演57、一般ポスター165)
 ・教育講演を、基礎関係、精神科関係、精神科以外の臨床関係で各3演題、合計9演題企画した。
 ・新学術領域研究紹介:科研費申請時期であることを鑑みて企画した。

 1.脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学
 2.脳構築における発生時計と場の連携
 3.人工知能と脳科学の対照と融合
 4.マルチスケール精神病態の構成的理解
 5.多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解
 ・ 若手道場については、発表のみならず、若手が質問をする練習の場となるよう配慮した。そのため、参
 加者のネームストラップの色を「若手」とそれ以外で区別することとした。ベテランの先生方には、是非
 教育的観点からのコメントなども積極的にお願いしたい。
 ・ 若手育成セミナーについては、5つの班に分け、各班に講師2名。5名のチューターがサポートする。初
 日に19時から全員を集めてイントロダクションをしたのち、班ごとに2時間の講義を行い、その後アリス
 トンホテルに移動し全体討論会を23時まで行う。二日目は懇親会を中座し、アリストンホテルで全体討論
 会を23時まで行う。
 ・ 大会プレスリリースについては、既に報告事項第6―(2)議題で出版・広報委員長より報告があった
 が、日本生物学的精神医学会では希望演題リストのみを作成しリリースする方法であった為、リリース時
 期を調整する必要があった。
 ・ 大会長の英語表記について、今まで統一されていなかったが今大会では併催されるWFSBPに合わせて
 「Congress President」とした。大会長の英語表記が大会ごとに異なるのは望ましくないように思われる
 ので、今後必要があれば理事会としてご検討いただきたい。
 なお、小泉修一庶務担当理事より、若手道場の在り方は、若手研究者育成セミナー同様に本学会事業と捉
 えるのか、毎年の大会運営とするのかを明確にした方が良い旨提案がなされた。それに対し、企画のあり
 方の継続性を鑑みて、既に今大会から根幹となる部分については大会長からの提案内容を将来計画委員会
 で審議していただいた旨説明があった。さらに議場で討議した結果、学会事業という位置づけとして継続
 性を担保した上で、運用の詳細については各大会に任せる次第で了承された。
 また那波宏之大会長より、来年度Neuro 2019においての若手道場の運用について、本学会主導で進められ
 るよう座長等の人選等実務レベル担当者を指名したいとし、議場へその協力を呼びかけた。それに対し、
 特に若手道場については座長の人選が極めて重要であるため、今大会では座長については将来計画委員会
 から適任候補者の推薦リストをいただき、そこから依頼した旨説明があった。

11.第62回日本神経化学会大会(2019年度/Neuro 2019)について
  那波宏之大会長より、第62回日本神経化学会大会について、以下の通り報告があった。
  <Neuro 2019(第42回日本神経科学大会:第62回日本神経化学会大会)>
   テーマ:飛翔する脳科学:命と心の接点
   会 期:2019年7月25日(木)~28日(日)※4日間
   場 所:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
   〒950―0078 新潟市中央区万代島6番1号
    大会HP:http://www.neuro2019.jnss.org
    公募シンポジウム募集期間:2018年8月1日(水)~10月9日(火)正午
 なお本議題時、同大会の運営事務局であるエー・イー企画より担当者が同席し、同大会プログラム詳細な
 らびに予算等について補足した。

12.第63回日本神経化学会大会(2020年度)について
  馬場広子大会長より、第63回日本神経化学会大会について、以下の通り報告があった。
   <第63回(2020年度)大会>(単独大会)
  会 期:2020年9月10日(木)~12日(土)
  場 所:いちょうホール(八王子市芸術文化会館)を予定
  〒192―0066 東京都八王子市本町24番1号

13.その他
  特になし

【審議事項】
 1.功労会員の推薦について
 小泉修一庶務担当理事より、1名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなさ
 れ、承認された。

 2.2019年度予算案について
 馬場広子会計担当理事より、2019年度予算案の内容について説明があり、審議の結果、以下の点を修正す
 るとし、承認された。
 報告第9議題より、2019年より分担金値上がり分5,000円を追加する。

 3.バナー広告申請について
 澤本和延出版・広報担当理事より、出版・広報委員会でバナー広告掲載申しこみのあった「アジア・オセ
 アニア生理学会連合第9回大会事務局」について、募集要項掲載の入稿手順に則り議場に掲載の可否を諮
 ったところ、アカデミアからのバナー掲載申し込みであるため、無料掲載とすることが承認された。

 4.優秀賞の名称変更について
 竹林浩秀委員長より、優秀賞・奨励賞委員会ならびにブランディング委員会において、現状の名称「優秀
 賞」を「日本神経化学会賞」と本学会の冠にした名称に改定する旨提案がなされ、議場で討議がなされ 
 た。賛同意見も多数あったが、以下の指摘を受け、名称変更については引き続き優秀賞・奨励賞委員会で
 議論する次第となった。
 ・ 2014年度に「優秀賞」を新設してからまだ期間が短く、またこの様な短期間で「優秀賞」への名称変
 更の結果も検証せず、再び変更するのは少し早いのではないか。
 ・若手を奨励する賞の名称へ、学会名を冠するのは本当に相応しいことなのか。
 ・ 学会名を冠する賞を新設することを考えてもよいのではないか。(年齢問わず、その業績や学会貢献度
 に重きをおくとする、あるいは、理事会が推薦する等)。
 なお、各申請書の改定点については、全て承認された。

 5.会則の改定について
 小泉修一庶務担当理事より、会則第3章「会員」第14条―6における文言の改訂、また評議員の定年につい
 て会則第4章「役員、評議員および職員」第23条改定案が提出され、審議の結果、以下の通り承認され
 た。

 会則第3章「会員」第14条
 <現行>
 長期海外留学等の海外居住や産休・育休等で、一時的に学会活動が困難となる場合、休会届を提出した上
 で休会できることとする。海外留学等終了後には、ただちに本会活動に復帰する旨申し出なければならな
 い。
 なお、休会中は次の通り取り扱うこととする。
 1.年会費は免除する
 2.機関誌「神経化学」は配布しない
 3.大会等当会主催の集会等の参加費は非会員扱いとする
 4.総会議決権は有しない
 5.役員等の選挙権および被選挙権は有しない
 6.当会奨励賞の応募資格は有しない
 7.休会期間は会員歴に含めない

 ただし、次の場合は休会を認めない。
 1.年会費を滞納しているとき
 2.休会中常時連絡可能な連絡先(日本国内住所・電子メールアドレス等)を申し出ないとき
 3.その他当会理事会にて不適当と判断されたとき

 <改定案>
 長期海外留学等の海外居住や産休・育休等で、一時的に学会活動が困難となる場合、休会届を提出した上
 で休会できることとする。海外留学等終了後には、ただちに本会活動に復帰する旨申し出なければならな
 い。
 なお、休会中は次の通り取り扱うこととする。
 1.年会費は免除する
 2.機関誌「神経化学」は配布しない
 3.大会等当会主催の集会等の参加費は非会員扱いとする
 4.総会議決権は有しない
 5.役員等の選挙権および被選挙権は有しない
 6.日本神経化学会優秀賞ならびに奨励賞の応募資格は有しない
 7.休会期間は会員歴に含めない

 ただし、次の場合は休会を認めない。
 1.年会費を滞納しているとき
 2.休会中常時連絡可能な連絡先(日本国内住所・電子メールアドレス等)を申し出ないとき
 3.その他当会理事会にて不適当と判断されたとき
 会則第4章「役員、評議員および職員」第23条
 <現行>
 評議員の任期は4年とし、再任を妨げない。評議員には第21条、2.3.4.項の規定を準用する。
 <改定案>
 評議員の任期は4年とし、再任を妨げない。評議員には第21条、2.3.4.項の規定を準用する。評議員は
 就任する時期に満70歳未満とする。

 6.理事選挙について
 小泉修一庶務担当理事より、2019年度の理事選挙スケジュール案について報告があった。また、和田圭司
 理事長より、同選挙管理委員へ今期で理事退任となる以下の6名が指名され、議場より承認された。
 澤本和延、島田昌一、馬場広子、森則夫、和田圭司、和中明生、以上50音順

 7.その他
 島田昌一副理事長より、9月7日開催評議員会時議題について以下の通り提示され、会当日にはより多くの
 意見が集まるよう議場へ協力を求めた。
  ・若手研究者のプロモーションに関して学会で何ができるか
  ・若手の理事を積極的に起用して、学会の活性化を促進してはどうか
  ・臨床系の学会との関係について(新専門医制度などの影響)

 以上を以て、予定した全ての議事を終了し、本年度第2回理事会を閉じた。