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議事録

2018年度(平成30年度)第1回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2018年度第1回理事会議事録
日時:2018年3月8日(木) 13:00-17:00
 会場:(一財)国際医学情報センター第5会議室

 出 席: 理 事) 和田圭司(理事長),島田昌一(副理事長),小泉修一(庶務担当),馬場広子(会計担当),澤本和延(出版・広報担当),味岡逸樹,木山博資(連合大会・多分野交流委員長),
工藤喬(利益相反委員長),佐藤真(シンポジウム企画委員長),仲嶋一範(第61回大会長),尾藤晴彦(研究助成金等候補者選考委員長),等誠司,以上50音順
 監 事) 田代朋子,遠山正彌,以上50音順
 委員長) 今泉和則(ブランディング委員長),東田千尋(ダイバーシティー推進委員長),
橋本亮太(将来計画委員長),以上50音順
 委任状: 理 事) 新田淳美,森則夫,和中明生(国際対応委員長),以上50音順
 欠 席: 大会長) 那波宏之(第62回大会長)

   
議 題 
【報告事項】
1.2017年度第2回理事会議事録承認について
和田圭司理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2.理事長報告
和田圭司理事長より,当学会運営について,以下の通り報告があった。
◆学会財政の健全化について
前回の理事会で承認された機関誌「神経化学」のペーパーレス化に向けその対応を進めている。後ほど出版・広報担当理事の澤本先生より,その進行状況について報告がある。
◆理事会,委員会活動の透明性強化,情報共有について
既に理事,委員長等役員の写真及び抱負を学会ホームページへ掲載し,会員へ役員の顔が見えるよう努めている。引き続きこの様な情報共有の対応を進めていきたい。また現在,月に1度のペースで配信している理事長便りについても継続していく。各種委員会においてもその活動等について広く会員へ伝わるよう,ホームページ掲載や一斉メール配信等をうまく活用してほしい。
◆会員満足度の向上と学会のブランド化について(若い研究者が伸びていく為の場所作り)
今泉和則前理事長を委員長としブランディング委員会を新たに設置し,世間一般からも当学会についてより良い評価が得られるよう努めている。また,本学会に対し若い会員より率直な声を聞き,それらを活動に生かしていきたい。
本学会は、会員が自分の研究室だけでなく,他の研究室の若い研究者も大事にするとういう伝統があるが,今後も本学会はファミリーであるという考え方で接していきたい。

3.庶務報告
小泉修一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向を確認し,会員数はここ数年減少傾向にあるとした。
なお,ご逝去された物故会員3名(植村慶一氏,加藤尚彦氏,融道男氏)に対し,和田圭司理事長の元,黙祷を捧げた。
◆除名について
年会費長期未納者(未納期間:2014年度~)が報告され,2017年12月31日付で59名に対し除名処理を行った。
◆評議員・功労会員の退会について
退会を希望していた5名の評議員及び,1名の功労会員について慰留したところ,うち3名は退会の意思が固くその処理を行なったが,残り3名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。
◆賛助会員の退会について
無し

なお,和田圭司理事長より,今後に向け日本神経化学会と日本神経科学学会と両方に参加していることの意義について会員へアンケートをとる方向で考えているとの発議があった。但し,その方法についてはこれから議論していくとした。

4.会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆年会費未納者数について
2015年からの長期未納者については本年度末日付で除名処分となる為,理事会メンバーの中で連絡
可能な該当者がいる場合は,本人へ連絡し納入喚起の声掛けをお願いする。
◆2017年度税務申告について
税務申告について法人税70,000円のみ納めた。なお,消費税については,2015年度の収益が1千万円
以下であった為,その2年後となる2017年度は納税義務が発生しなかった。
◆2017年度監査について
2018年度2月21日午後1時より事務局内にて,2017年度決算について田代朋子,遠山正彌両監事によって会計監査が行われた。その結果,収支内容及び財政状況について正しく示されている旨認められた。

5.出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆機関誌『神経化学』について
・2017年12月末発刊第56巻3号では通常掲載内容とともに,「国際神経化学会(ISN)へのお誘い」として池中一裕先生及び馬場広子先生の寄稿を掲載した。
・2018年3月末発刊予定の57巻1号では通常掲載内容とともに,植村慶一先生への追悼文を掲載する予定である。
◆大会抄録のHP掲載について
第60回日本神経化学会大会抄録集は,当会ホームページへ既に掲載済である。
◆機関誌ペーパーレス化の状況について
現在,機関誌編集の業務委託をしている杏林舎とは2018年12月31日(第57巻3号発刊後)をもって契約終了とする旨確認済みであるとし,本年(2018年)5月頃までに業務委託契約終了書を取り交わす予定である。
なお,新委託業者である国際文献社とは2019年1月1日より業務契約を開始する。業務委託契約書は本年(2018年)8月頃までに取り交わし予定としている。

6.委員会報告

(1)将来計画委員会
橋本亮太委員長より,以下の通り報告があった。

◆委員会運営方法の改善について
本委員会には内部から自発的に生まれたテーマだけでなく,理事会,大会,他委員会からの要望も含めて多数のテーマがある為,本委員会運営の仕組みを見直すこととした。今後は各委員の自発性を重視し,委員長がテーマごとに取り組む希望のある委員を募り,その委員がテーマに沿ったワーキンググループを作成・検討し,その結果を本委員会で諮る運びとする。また,委員長は内容の決定にかかわらず決定した内応についての理事会,大会,他の委員会との調整を担当することとした。
◆若手育成セミナーについて
第11回同セミナーについては田中謙二委員を中心に議論を重ね,2018年度の方針と講師が決定し,2017年12月21日に学会の公式フェイスブックにて公開した。また,第12回となる2019年度については,照沼美穂委員が世話人代表となり,2018年度開催の第11回同セミナーを踏まえ,議論を重ね準備を進める予定としている。
◆若手育成セミナーへの寄付金の運用について
理事会の内規を踏まえ,同セミナーへの寄付金運用に関する内規を作成した。
◆2018年度日本神経化学会大会における若手道場の在り方について
本委員会において,同道場は日本神経化学会の象徴的なイベントの一つに成長すると考え「若手道場の在り方(申し送り)」を作成した。
また,同道場の基本理念を継続させる為に,本委員会に所属している理事を同道場担当理事とすることが提議され,2018年度は小泉修一理事兼委員が同道場担当理事として推薦され,議場より承認された。
◆2018若手育成セミナー出身者企画シンポジウムについて
齋藤敦委員及び宝田美佳委員を中心に企画の上本委員会で討議し,第61回大会へ提案を行った。まだ採択は未定である。
◆出版・広報委員会からの依頼対応について
若手育成セミナーの内容を広報のコンテンツとして使いたいという要望が出版・広報委員会から有り,本委員会で討議した結果,本委員と出版・広報委員を兼務している牧之段学委員と照沼美穂委員を中心に対応する次第となった。
なお,次期以降も本委員会及び出版・広報委員会の両方を兼ねる委員を数人置くことが提議され,議場より承認された。但し,その際に人数枠に規定は設けず,両委員長に一任とした。
◆ブランディング委員会からの依頼対応について
ブランディング委員会より,若手育成セミナーを,本学会員が企業の考え方を知る,または企業との人脈を築く機会とする等,本学会が産学連携のプラットフォームとしての役割を果たすことを目的とした「産学連携のプラットフォーム作りに向けた取り組み」の場としたい旨要望があった。なお,同議題においても担当理事設置の提議がなされ,2018年度小泉修一理事兼委員が産学連携のプラットフォーム作り担当理事として推薦され,議場より承認された。また,2019年度開催に向けては,以下のメンバーで検討することとした。
2019年度那波宏之大会長,2019年大会若手育成セミナー代表照沼美穂委員,ブランディング委員会今泉和則委員長,将来計画委員会橋本亮太委員長及び小泉修一産学連携のプラットフォーム作り担当理事,以上5名
◆若手を活性化させる仕組みの検討について
小泉修一委員を中心に議論を今後行っていく予定である。
◆若手育成セミナー出身者企画シンポジウムの恒常化の検討について
小泉修一委員を中心に議論を今後行っていく予定である。


(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より,以下の通り報告があった。

◆神経化学トピックスの掲載について
学会ホームページ上の神経化学トピックスページへ,以下の5件を新規掲載した。
・松永友貴,野田万理子,仲嶋一範(慶應義塾大学医学部解剖学教室)
「マウス発生期大脳皮質において,リーリンはN-カドヘリン依存的な神経細胞接着を一過的に促進する」
・七田 崇(東京都医学総合研究所),吉村昭彦(慶應義塾大学医学部)
「脳内の炎症が収束する仕組みを解明」
・林 良憲(九州大学大学院歯学研究院口腔機能分子科学)
「オピオイドの薬効が減弱する原因を同定」
・野住素広,五十嵐道弘(新潟大学医歯学系神経生化学)
「超解像度解析による成長円錐の新たな膜小胞動態の発見」
・森 英一朗(奈良県立医科大学・医学部・未来基礎医学教室)
「神経難病ALSの病態発症から紐解くタンパク質機能制御:low-complexityドメインによるcross-βポリマー形成」
◆バナー広告掲載終了について
株式会社ニコンインステックより3月末でバナー広告掲載終了の申し入れがあったが,同社をご紹介いただいた今泉和則理事より慰留をお願いいただくこととなった。
◆若手育成セミナー写真の学会ホームページ掲載について
第6-(1)報告議題の報告の通り,学会を紹介する記事に相応しいか将来計画委員会と本委員会を兼務している牧之段学委員及び照沼美穂委員等による確認ののち掲載する。
◆日本神経化学会ホームページ保守費用の変更について
現在使用しているサーバーについて,専用サーバーより共有サーバーへ移行したことにより,今年度より年間保守費用が減額となった。


(3)シンポジウム企画委員会
佐藤真委員長より,以下の通り報告があった。

第61回日本神経化学会大会における理事会企画シンポジウムについて,委員会にて討議した結果,以下の内容に決まった。
タイトル:「オートファジー 分子から神経疾患治療まで(仮)」
オーガナイザー:藤谷昌司(島根大学),牧之段学(奈良県立医科大学)
シンポジスト:
1. 水島 昇(東京大学)    「オートファジーについて」
4. 荒木敏之(国立精神・神経医療研究センター)     「    神経変性とオートファジー」   
2. 斉木臣二(順天堂大学)    「神経系におけるオートファジー,マイトファジーに着目した
パーキンソン病の研究,治療法開発」
3. 村松一洋(自治医科大学)    「オートファジー関連神経変性疾患SENDA/BPAN の原因遺伝子
              WDR45     に関する研究及び,疾患iPS 細胞を用いた研究」
              (敬称略,タイトルは全て仮のもの)
なお,上記シンポジウムは一般公開とすることが決定した。


(4) 国際対応委員会
和中明生委員長に代わり味岡逸樹委員より,以下の通り報告があった。

◆ISN理事選について
2017年8月開催のISNパリ大会より役員が改選され,日本からは会長に池中一裕評議員,理事に馬場広子理事及び小泉修一理事が就任した。なお,2019年のモントリオール大会で現理事より4名が改選となる為,国際対応委員会として後任候補を選出し,秋の理事会に諮る予定としている。
◆APSN関係について
・APSN 2018年大会開催地はマカオを予定しており,議場へ同大会への参加を促した。
・理事選について本年(2018年)4名の改選となるが,日本からは味岡逸樹理事及び倉本展行氏が2020年までの任期となっている為,今回は理事選には候補をたてない方向となった。


(5)研究助成金等候補者選考委員会
尾藤晴彦委員長より,以下の通り報告があった。

◆2017年10月から2018年3月における学会推薦公募案件について
・公募案件は4件あった。そのうち公益財団法人藤原科学財団には1件の応募があり,審議の上,推薦することとなった。また,公益財団法人山田科学振興財団については6件の応募があり,審議の上,2件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
・2017年10月から2017年3月までの推薦後の選考結果については,4件の公募へ推薦し,内次の2件が採択となった。
1)第49回内藤記念海外学者招聘助成金 
2)第58回東レ科学技術
なお,学会推薦の公募を会員メール配信やホームページにて告知するも,応募件数が減少している為,是非学会推薦の機会を活かすよう,理事会メンバーからも周知をすることとした。
◆研究助成金等候補者選考に関する内規及び申し合わせ
今まで研究助成金等の候補者選考につき本学会として明確な内規がなかった為,「研究助成金等候補者選考に関する内規」及び「研究助成金等候補者選考に関する申し合わせ」作成し,資料の通り運用することが提議され,議場より承認された。

(6)脳研究推進委員会
白尾智明委員長に代わり,小泉修一委員より脳科学関連学会連合及び生物科学学会連合について,以下の通り報告があった。

◆脳科学関連学会連合について
現在本学会の代表として同連合評議員を務めているのは脳研究推進委員会より今泉和則委員,岡野栄之委員,関野祐子委員であるが,本学会の役員変更に伴い以下の通り新しく評議員を推薦することとする。
新評議員:和田圭司理事長,尾藤晴彦理事,林朗子氏,以上3名

◆生物科学学会連合
同連合の活動については,本学会代表として,引き続き竹居光太郎脳研究推進委員が会合等へ参加する
こととする。


(7)優秀賞・奨励賞選考委員会
竹林浩秀委員長に代わり等誠司委員より,以下の通り報告があった。

現時点での同賞への応募数は0件であるが,できるだけ多くの応募者を募りたい。

なお,受賞者には副賞の他、理事長や選考委員との食事会の場を設ける等,受賞者にとって魅力のあるインセンティブを設ける等を考案したいとし,本学会財務状況に鑑み馬場広子会計担当理事に検討いただく次第となった。
また,同賞へ人名を拝する提案ついては,本委員会で検討の上提案し,後日ブランディング委員会とともに検討する次第となった。


(8) 連合大会・多分野交流委員会委員長
木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

・2017年第60回仙台大会では,同委員会主催でChemogeneticsに特化して外部より講師を呼び講演を行った。
・2018年次回の神戸大会においても本委員会主催で講演を予定しているが,その内容はAI,データサイエンス或いは画像処理,フェノタイプスクリーニング等現在検討中である。
・2020年は馬場広子大会長の元単独大会となる予定である。

なお,2019年Neuro大会については第11報告議題にて報告するとした。

(9)利益相反委員会
工藤喬委員長より,以下の通り報告があった。

本学会利益相反指針については現在問題なく運営されているが,2017年3月に日本医学会利益相反管理ガイドラインが改定された為,今後はそれと照合しながら必要に応じ本学会の同指針も改定を検討する。

なお,工藤喬委員長より倫理委員会設置について提議がなされ,議場に諮った結果,設置することが承認された。なお,同委員会メンバーに関しては執行部へ一任することが併せて承認された。

(10)ダイバーシティー推進委員会
東田千尋委員長より,以下の通り報告があった。

日本神経化学会大会に関して会員へアンケートを行った結果,本委員会として以下の対応を行うこととする。

・大会会期中の会場内に託児室の設置については,託児室設置に関わるノウハウを他学会関係者より得て大会長に報告し,託児室設置のサポートを行う。
・学会として,留学生(日本語を話せない外国人)の参加(大会への参加,会員登録)を促進する取り組みが必要性については意見が割れている為,同委員会では特別な取り組みを行わず,本アンケート結果を大会長に報告する。
・ダイバーシティー推進の観点から本学会への要望・提案について
- 会員の属性や,大会参加者の属性の数値把握を今後も継続し,客観的な分析を継続する。
- 小さな子供を持つ研究者にとって夜遅い集まりには参加しにくい。
- また,若手育成道場に集まる学生はダイバーシティーの話題に興味が薄いかも知れない。若手育成道場にダイバーシティー枠を設けるよりも,日中に何らかの交流の場を設ける方が,広い会員層に対して効果的であるかもしれない。
以上のアンケート結果については,本委員会での取り組み方法を記載のうえ,会員へフィードバックする予定としている。

なお,和田圭司理事長より,文科省のホームページに科研費利用について学術大会へ参加する為の参加費のみならず,学会への年会費も同費から支払いが可能であることが掲載されているとの指摘があった。これを受け,馬場広子会計担当理事のもと,事務局より会員へその旨メール等にて告知する運びとなった。

(11)ブランディング委員会
今泉和則委員長より,以下の通り報告があった。

大会時のプレスリリースにつき,次の通り実施することとした。
担当者:牧之段学(奈良県立医科大学),山岸覚(浜松医科大学),廣田ゆき(慶應義塾大学),今泉和則(広島大学),工藤喬(大阪大学),澤本和延(名古屋市立大学)
実施方法:
1)演題申込の際に,各会員にプレスリリースに協力するかどうかをチェックする。
2)同意が得られている演題の中から,学会を代表する研究としてふさわしいものを学会(大会プログラム委員会または出版・広報委員会)で選出する。
3)大会の約2週間前までに,2)で選出された演題の抄録と会員の連絡先等のリストを,学会名で記者クラブ等にプレスリリースする。
4)プレスリリースの文書には,取材記事に必ず「日本神経化学会大会で発表が行われる」ことを掲載いただくよう明記する。
5)新聞社等から会員へ,直接取材をしていただく。
6)新聞掲載・テレビ放映等のタイミングは,大会直前または大会開始以降となるように調整していただく。
7)学会終了後にプレスリリース原稿の中から出版・広報委員会で厳選したものを,日本神経化学会のホームページ・Facebookで紹介する。
※演題申込後の同申請についても検討することとする。

なお,産学連携のプラットフォーム作りに向けた取り組みについては和田圭司理事長より,第6-(1)報告議題にて報告済みとした。

(12)臨床連携委員会
望月秀樹委員長に代わり工藤喬委員より,以下の通り報告があった。

・生物学的精神学会とは合同年会として開催しているが,他の臨床系学会との合同開催についても模索しているところである。
・神経学会,神経精神学会にて本学会からのシンポジウムをいれてもらえないか議論をしていく予定である。
・基礎医学者と臨床医学者をいかに繋げていくかというシステム作りを考えていきたい。

7.脳科学関連学会連合について
第6-(6)報告議題と同様とする。

8.生物科学学会連合について
第6-(6)報告議題と同様とする。

9.男女共同参画学協会連絡会について
東田千尋ダイバーシティー推進委員長より,以下の通り報告があった。

◆分担金の見直しについて
要望・学協会から国への提言の基となる,5年ごとに行なっている大規模アンケートの実施・解析・報告書作成に費用がかかり,今期は既に50万円の不足となっており,次回(2020年)は200万円,次々回(2026年)は400万円不足する試算となっている.従って,分担金の改正を提案するとのこと。2018年3月23日の運営委員会で審議する予定である。
◆昨年に続き今年も『夏学(なつがく)』(「女子中高生夏の学校」,主催:国立女性教育会館/科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」)へ,本委員会から池島(片岡)宏子委員が参加予定である。しかしながら,同イベントに関して,本学会としてのメリットが委員会内でもはっきりと結論が出ない為今後の参加の有無について,議場へ諮った結果,次年度(2019年度)以降の参加を見合わせ,同連絡会の他のワーキンググループまたは委員会への参加を検討することとなった。


10. 第61回日本神経化学会大会(2018年度)について
仲嶋一範大会長より,第61回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。

< 第61回(2018年度)大会 >
会期:2018年9月6日(木)~8日(土)
場所:神戸国際会議場(及び必要に応じて周囲の施設)
   〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-9-1 TEL:078-302-5200

◆大会テーマ:脳とその病いを成り立ちから理解する
・第40回日本生物学的精神医学会(大会長:神庭重信先生・九州大)との合同大会として開催する。
・WFSBP 2018 KOBE(アジア太平洋地域生物学的精神医学会国際会議,組織委員長:曽良一郎先生・神戸大,会期9月7日(金)~9日(日))が,会期を一部重ねる形で隣接する神戸商工会議所等で開催されることになり,一部のプログラムを連携して行う予定。

・9月7日の合同大会の懇親会をWFSBPのレセプションと合同開催させて欲しいとの打診がWFSBP側からあったが,別々の開催で決定した。
・合同年会とWFSBPがプログラムにおいて活発な交流を行なえるよう,WFSBP参加者は合同年会へ自由に参加可能とする。
・一般演題募集期間・・・2018年3月6日(火)~4月27日(金)
・事前参加登録期間・・・2018年3月1日(木)~6月29日(金)

◆第11回(2018年)神経化学の若手研究者育成セミナーについて
世話人代表:慶應義塾大学医学部・田中謙二
講師 10名(確定済み):
大隅典子(東北大学),岡野栄之(慶應義塾大学),那波宏之(新潟大学),尾藤晴彦(東京大学医学部),御子柴克彦(理化学研究所),南雅文(北海道大学),山下俊英(大阪大学),山中宏二(名古屋大学),和田圭司(国立精神・神経医療研究センター),和中明生(奈良県立医科大学),(五十音順,敬称略)
セミナー会場:神戸国際会議場
交流会及び宿泊先:アリストンホテル神戸(神戸市中央区港島中町6−1)
      <神戸国際会議場とは道路を挟んで隣接。神戸商工会議所と同じ建物>
実施方法:
大会初日  セミナー会場にて講義(40分 x 2),グループdiscussion 40分。ホテルへ移動し,交流会。23時で中締め。
大会2日目 懇親会を中座し,ホテルへ移動して交流会。23時で中締め。


11. 第62回日本神経化学会大会(2019年度/ Neuro2019)について
那波 宏之大会長に代わり木山博資連合大会・多分野交流委員長より,第62回日本神経化学会大会について, 資料の通り報告があった。

< Neuro2019(第42回日本神経科学大会:第62回日本神経化学会大会) >
会期:2019年7月25日(木)~28日(日)※4日間
場所:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
  〒950-0078 新潟市中央区万代島6番1号 
  新潟駅からバスで10分ほど,新潟空港からバス30分ほど(直通はなし),タクシー20分,2,000円ほど)
大会HP: http://www.neuro2019.jnss.org

なお神経化学の独自企画としては
1)シンポジウム3枠(理事会企画,奨励賞受賞者企画,ISN)を確保。
2)若手道場 1会場3日間可能
3)若手育成セミナーは世話人(照沼美穂先生)が企画中。会場は新潟駅隣接の新潟大学会議施設を予定。大会から50万を上限に実費(会場費,食事代など)を補助(積算根拠必要)。
※シンポジウムは6月頃から公募予定。まず公募をして足りない分野を企画シンポジウムとする予定。
※2018年4月27日の第3回実行委員会で期日などを決定。

12. 第63回日本神経化学会大会(2020年度)について
馬場広子大会長より,第63回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

< 第63回(2020年度)大会 >(単独大会)
会期:2020年9月10日(木)~12日(土)
場所:いちょうホール(八王子市芸術文化会館)を予定
   〒192-0066 東京都八王子市本町24番1号

13. ISN2021Kyoto大会について
和中明生委員長に代わり味岡逸樹委員より,資料に沿って以下の通り,提案並びに報告があった。

・Local Organizing Committeeメンバーの提案があり,開催年度までに本学会理事会改選があり途中変更となる可能性があるとするも,現時点では提案内容で承認された。
・2018年中に経済面の基盤充実(寄付や展示など)と, 会場周辺のホテル状況の調査及び, バンケット等の計画を進める予定である。主にメール会議で随時進める予定ではあるが,9月の本学会大会時に日本在住メンバーで顔合わせと議論を行いたいと考えている。


14.その他
和田圭司理事長より,以下の通り報告があった。

◆会員からの寄付と活用について
・若手育成セミナーを中心に使用してほしいとのことで,会員より年間50万円の申し入れがあった。
・鍋島トラベルアワードとして,鍋島俊隆先生より年間30万円の寄付をいただいた。
同アワードについては一斉配信及び学会ホームページにて応募を開始している。
◆Neurochemistry International誌60周年記念号の現状報告
和田圭司理事より,Neurochemistry International誌60周年記念号について,掲載数は23編(総説12,原著11)の予定で2018年前半に発行を計画している。


    【審議事項】
1.名誉会員の推薦候補者について
小泉修一庶務担当理事より,候補者について年齢,経歴や当会への貢献度等を踏まえ討議した結果,継続審議となった。
なお,和田圭司理事長より,今後の名誉会員候補者については,以下の通りとする旨提案がなされた。
・名誉会員への推戴は現状70歳以上の会員を対象とすることが慣例となっているが,当会細則の通り65歳以上の方を推挙対象とする。
・名誉会員へ推挙する会員は以下のいずれかの基準で判断する。
1)科学的な貢献度
2)本学会への貢献度
3)理事長,大会長などの役職を担った者,また理事を通算8年程度担った者。

また,遠山正彌監事より,評議員にも定年を設けてはどうかとの提議がなされ,評議員の定年を70歳とすることが承認された。

2.功労会員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より,3名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。

3.新評議員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より報告があり,審議の結果,1名について総会への推薦が承認された。
 
4.2017年度決算について
馬場広子会計担当理事より,2017年度決算等について以下の通り報告があり,承認された。

◆2017年度一般会計決算について
一般会計については,収入の部では入会者数の減少や賛助会員の退会により昨年に続き会費が減収となったが,第60回大会会計が大きく黒字となったことによる余剰金の繰り入れ等があった為,予算時より金額を上回る結果となった。また支出の部においても諸々経費削減を実施した為,その結果決算額としては約43万円の赤字となるも,昨年度決算時の赤字額より大きく抑えることができた。

◆第60回大会会計決算について
第60回大会会計については,単独大会ではあったが,収支報告が黒字となった為,福永浩司大会長に謝意が述べられた。

上記2017年度決算結果に鑑み,今後の学会運営について和田圭司理事長より,支出を抑える方針に変わりはないとするも収入を増やす努力を続けていくことが望ましいと意見が述べられた。


5.会則の改定について
小泉修一庶務担当理事より総会への議決権につき,会員種別が増えたことにより,表記をより明確にする為現行の会議に関する会則第5章「会議」第33条について改定案が提出され,審議の結果,承認された。

会則第5章「会議」第33条
<現行>
総会は,会員現在数の十分の一以上出席しなければその議事を開き議決することが出来ない。ただし当該議事につき委任状を提出したものは出席者とみなす。
<改定案>
総会は,正会員,功労会員,シニア会員及び若手会員の現在数において十分の一以上出席しなければその議事を開き議決することが出来ない。ただし当該議事につき委任状を提出したものは出席者とみなす。

6. シニア会員の推薦年齢について
小泉修一庶務担当理事より,2017年度の総会にて認められたシニア会員制度について以下の問題点が提議なされ,承認された。

問題点:大学等を退職した方を想定していた為,原則66歳以上,としたが,企業等をもっと早期に退職する方への配慮が足りない。
解決策:「原則」66歳を拡大解釈し,退職後の会員種別として適用可能とするものとし,60歳程度であればOKとすることを申し合わせ事項とする。

7.バナー広告申請について
澤本和延出版・広報担当理事より,1社の企業よりバナー広告の申し込みがあった為,募集要項掲載の入稿手順に則り,まず出版・広報委員会で掲載の可否を審議し掲載可とみなした旨報告があった。
掲載の諾否について審議の結果,承認された。

8.第一回理事会議事録の扱いについて
9.機関誌発行時期について
澤本和延出版・広報担当理事より,これまで「神経化学」2号として大会プログラム集を発刊していたが,本年度(2018年より)学会誌の位置づけより独立した為,「神経化学」は年2回の発刊となる。その為毎回2号に掲載していた第1回理事会議事録は本学会ホームページのみ掲載となる旨提議がなされ,承認された。なお,ホームページへ掲載ののち,会員へ一斉配信メールにて併せて報告する旨,承認された。

また,「神経化学」が年2回の発刊となる為,発刊時期について審議の結果,1号は6月末発刊,2号はこれまでどおり12月末発刊となることが承認された。

10.学術総会におけるセミナーの講師について
工藤喬理事より学術総会におけるセミナーの講師について資料の通り提案された。審議の結果2018年度大会大会長である仲嶋先生にプログラムの追加いただくことが承認された。

11.その他
特になし。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1回理事会を閉じた。