会則・役員・議事録・投稿

議事録

2019年度(平成31年度)第1回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2019年度第1回理事会議事録
日時:2019年3月1日(金) 13:00-17:30
会場:(一財)国際医学情報センター第5会議室

出 席: 理 事)和田圭司(理事長),島田昌一(副理事長),小泉修一(庶務担当),馬場広子(会計担当),澤本和延(出版・広報担当),味岡逸樹,木山博資(連合大会・多分野交流委員会委員長),工藤喬(利益相反委員会委員長),佐藤真(シンポジウム企画委員会委員長),仲嶋一範(第61回大会長),新田淳美,尾藤晴彦(研究助成金等候補者選考委員会委員長),等誠司,和中明生(国際対応委員会委員長)
 新理事)竹居光太郎,竹林浩秀(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),堀修,村松里衣子,望月秀樹(臨床連携委員会委員長)
 監 事)田代朋子
 委員長)武井延之(第62回大会実行委員長),那波宏之(第62回大会長),橋本亮太(将来計画委員長)以上50音順
 委任状: 理 事)森則夫, 新理事)岡野栄之, 監 事)遠山正彌
以上,各50音順

議 題
【報告事項】
1. 2018年度第2回理事会議事録承認について

和田圭司理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2. 理事長報告
和田圭司理事長より,理事長就任中の謝辞が述べられた。続けて,当会運営について,以下の通り報告があった。

理事長就任時より,「本学会財政の健全化」,「本学会内の透明化」(理事会,委員会活動の透明性強化・情報共有の促進),「本学会のブランディング化」(会員の満足度向上とブランド化)の3つを挙げ,推進してきた。財政の健全化は,理事選挙のオンライン化,本会機関誌の電子ジャーナル化及び発行回数を減らすなど実現した。また,会員の先生方より鍋島トラベルアワード及び若手研究者育成セミナーへご寄付をいただくこともできた。委員会活動の透明性強化にあたっては,理事長の考えを機関誌やホームページで公表し,委員会委員長の考えも伝える仕組みを作り,これらが3番目の学会のブランド化に繋がったと考える。なお,各委員会の活動についてはこれまでの歴史を積み上げ,継続性を大切にこれからもお願いしたい。

3. 理事改選結果報告
2019年2月4日に開票された理事選挙結果について,澤本和延選挙管理委員会委員長より報告があった。

4. 役職理事・補充理事・各種委員会委員長の選出
◆理事長・副理事長について
2019~2021年度理事(欠席理事,補充理事除く)10名による投票及び審議の結果,理事長に小泉修一理事,副理事長に尾藤晴彦理事が選出された(任期は2021年第1回理事会開催迄)。

◆役職理事について
審議の結果,各担当理事を以下の通り選出した。 
庶務担当:竹居光太郎理事
会計担当:村松里衣子理事
出版・広報担当:竹林浩秀理事

◆補充理事選任について
得票数,専門分野及び地域性等を考慮し,審議の結果,下記の通り補充理事候補者を選出した。

東田千尋氏
永田浩一氏
板東良雄氏   以上(50 音順)

◆各種委員会委員長について
各種委員会委員長の選出については,新理事長に一任となった。

5. 庶務報告
小泉修一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向を確認し,会員数はここ数年減少傾向にあるとした。
なお,ご逝去された物故会員5 名(池中一裕氏,栗山欣弥氏,高橋康夫氏,橋本篤司氏,山川民夫氏)に対し黙祷が捧げられた。

◆除名について
年会費長期未納者(未納期間:2015年度~)が報告され,2018年12月31日付で44名に対し除名処理を行った。

◆評議員の退会について
退会を希望していた8 名の評議員について慰留したところ, 2 名は退会の意思が固く退会処理を行なったが,残り6 名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。

6. 会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆年会費未納者数について
年会費未納者数については資料より心当たりの年会費未納者がいた場合は連絡をお願いしたい。
特に,本年度中に未納が解消されない2016年からの長期未納者については,本年度末付で除名処理となる為,当該者へ連絡可能な理事会メンバーは本人へ納入喚起を行うこととした。

◆2018年度税務申告について
税務申告について法人税70,000円のみ納めた。なお,消費税については,2016年度の収益が1 千万円以下であった為,その2 年後となる2018年度は納税義務が発生しなかった。

◆2018年度監査について
2019年2 月25日午前10時より事務局内にて,2018年度決算について田代朋子監事によって会計監査が行われた。その結果,収支内容及び財政状況について正しく示されている旨認められた。

7. 出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆機関誌『神経化学』について
・2018年12月末発刊第57巻3 号では通常掲載内容とともに,池中一裕先生追悼文と鍋島トラベルアワード感想文を掲載した。
・2019年6 月末発行予定の第58巻1 号はオンラインジャーナルとする。入稿締切りが2019年4 月22日となっているため,原稿依頼は澤本和延出版・広報担当理事より行い,原稿が事務局に届き次第新出版・広報担当理事の竹林浩秀理事へ送付する予定としている。

◆大会抄録のHP掲載について
第61回日本神経化学会大会抄録集は,当会ホームページへ既に掲載済である。

8. 委員会報告
(1) 将来計画委員会
橋本亮太委員長より,以下の通り報告があった。

◆2018年度大会において,若手研究者育成セミナー,若手道場の運営の手伝い,若手研究者育成セミナー出身者企画シンポジウムが無事行われた。また,出版・広報委員会からの依頼対応も行っている。
◆ Neuro2019 においても,若手研究者育成セミナー,若手道場及び若手研究者育成セミナー出身者企画シンポジウムの企画が採択され,順調に準備を進めている。
◆若手を活性化させる仕組みの検討や若手研究者育成セミナー出身者企画シンポジウムの恒常化の検討も委員会内にワーキンググループを作って行っている。

(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より,以下の通り報告があった。

◆ホームページ・Facebookについて
英語ページの更新,若手研究者育成セミナーの写真等及び次回のご案内掲載,ISN/APSNのページの更新,ダイバーシティー推進委員会アンケート結果を公開した。なお,若手研究者育成セミナーについては将来計画委員会と連携して大会中にFacebookへ掲載した。しかし,Facebookへのアクセスが少ないため,大会中に会員へ状況を一斉配信してはどうかとの意見もあった。
◆会員への一斉配信について
理事長便り,訃報, Neuro2019 の公募シンポジウムならびに演題募集等の配信を行った。
なお,理事長便りに関しては,歴代理事長リストをホームページへ掲載し,リンクを貼る予定としている。
◆神経化学トピックスの掲載について
学会ホームページ上の神経化学トピックスページへ,以下の1 件を新規掲載した。
・澤田雅人(名古屋大学大学院医学系研究科), 澤本和延(名古屋大学大学院医学系研究科自然科学研究機構生理学研究所 神経発達・再生機構研究部門)
「Filopodium-like lateral protrusion (FLP):ニューロンの移動停止過程で形成される突起」
・1 件執筆中あり。(池内与志穂先生)
◆バナー広告掲載について
・アズワン(株)バナー広告掲載終了の申し入れがあり,掲載終了とした。
・Edanz Group Japan ㈱は昨年に引き続きバナー広告掲載することとなった。
◆機関誌「神経化学」のペーパーレス化について
・新印刷業者「㈱国際文献社」と業務契約書及び覚書を確認し,契約を取り交わした。
・紙媒体の申込みについて検討した結果, 1 冊: 1,500 円, 年間: 3,000 円とした。なお初回申込み締切りは2019年5 月17日としているが,締切り後の申込みも可能としている。
◆プレスリリースについて
・第8-11報告議題ブランディング委員会にて報告するとした。

(3) シンポジウム企画委員会
佐藤真委員長より,以下の通り報告があった。

第62回日本神経化学会大会における理事会企画シンポジウムについて,委員会にて討議した結果,以下の内容に決まった。
タイトル:「4S05a ベンチからベッドサイドへシームレスに展開する神経疾患の治療法開発研究」
オーガナイザー:永井義隆(大阪大学), 竹本さやか(名古屋大学)
シンポジスト:
1. 萩原正敏(イントロを含む, RNA をターゲットとする創薬)(京都大学解剖学)
2. 佐橋健太郎(核酸)(名古屋大学,神経内科)
3. 戸田達史(核酸) (東京大学 神経内科)
4. 山下俊英(抗体) (大阪大学 解剖学)         (敬称略)

趣旨としては,基礎研究から新たな治療法(例:核酸医療,抗体医療)へ展開を,基礎~臨床をシームレスに結んでいる日本神経化学会の特色の一つと捉え,その先端的事例を示し広く日本神経化学会の活動,水準を社会にアピールしていきたい。なお, Neuro2019 のシンポジウムはすべて英語となっており,一般社会を対象とし,日本語での講演を行ってきた理事会企画シンポジウムの抄録(日本語)登録が,当初できなかったため,急遽英語抄録を作成し対応した。
今後の方針についても引き続き検討することとした。

(4) 国際対応委員会
和中明生委員長より,以下の通り報告があった。

◆2019年ISN モントリオール大会 トラベルアワード応募状況について
本年は5 名から応募したい意向があり,国際対応委員会にて抄録,関係書類の修正,添削を行い締切りまでに応募を依頼した。
◆鍋島トラベルアワードについて
本年は以下の3 名から応募があった。国際対応委員会にて審査を行い, 3 氏がいずれも甲乙つけがたく優れていることから10万円ずつ3 名にアワードを贈呈することした。
山崎礼二(ジョージタウン大学生物学教室)
長井淳(UCLA生物学科)
井上昌俊(スタンフォード大学生物工学科)       (敬称略)
◆ ISN 理事選について
2019年のモントリオール大会で5 名の理事が改選となる。日本からは馬場広子理事が任期満了となることを受けて,永田浩一部長(愛知県心身障害者コロニー)を理事候補者とした。
◆委員会委員の補充について
本委員会へ海外経験豊富な人材を補充したいとの意見があり,以下2 名を次期委員会へ入っていただく予定としている。
池内 与志穂(東京大学 生産技術研究所)
王 丹(京都大学高等研究院物質- 細胞統合システム拠点) (敬称略)

(5) 研究助成金等候補者選考委員会
尾藤晴彦委員長より,以下の通り報告があった。

◆2018年9 月から2019年2 月における学会推薦公募案件について
公募案件は10件あった。そのうち公益財団法人東レ科学振興会科学技術省には1 件の応募があり審議の上,推薦した。また,科学技術研究助成には5 件の応募があり,審議の上, 2 件推薦することとなった。公益財団法人山田科学振興財団については3 件の応募があり,審議の上, 2 件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
◆2018年9 月から2019年2 月までの推薦後の選考結果について
3 件の公募へ推薦をするも,残念ながらいずれも採択には至らなかった。

(6) 脳研究推進委員会
白尾智明委員長に代わり,尾藤晴彦委員より日本脳科学関連学会連合について,以下の通り報告があった。

2018年度第4 期運営委員会へ本会員より和田圭司理事長が就任している。また,本会員である山脇成人広島大特任教授が脳科学関連学会連合代表に就任し,さらに同連合将来構想委員会委員の互選により,尾藤晴彦理事が将来構想委員会委員長に就任した。なお,同委員会では他4名の委員が本会員である。今後は「2020年マスタープランへの対応」, 「ゲノム医学への推進に必要な疾患ゲノム」, 「臨床データデースとAIを用いた解析」, 「20年後,50年後の脳科学ビジョンの策定」等のトピックスについて議論を進めていく予定である。

(7) 優秀賞・奨励賞選考委員会
竹林浩秀委員長より,以下の通り報告があった。

2018年度は,会員向けメール配信での告知回数を増やしたことなどから応募者数が増加した。
本年度(2019年度)も同様に応募をうながしていく。なお,本年の総会は合同大会のため7 月開催予定と例年よりも2 ヶ月早いが,募集要項に『本会の会員歴3 年以上(応募締切までに3年満了以上)と記しているため,応募締め切り日は,変更せず例年通り5 月30日とした。

(8) 連合大会・多分野交流委員会
木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

◆神戸大会における連合大会・多分野交流委員会シンポジウムは,以下の内容で開催した。
日時: 9月6 日(木) 10:00 ~ 11:00
タイトル:「A new era of life science research via cooperation and integrationwith data science 」
オーガナイザー:木山博資(名古屋大学), シンポジスト:島村徹平(名古屋大学)
講演内容については,出席者より高い評価を受けたが,大会初日の朝の講演ならびに同時間帯に新学術の紹介企画が進行していたため参加者が少なかった。また,プログラム内容の詳細周知がなかったため,次年度より事前に会員へ一斉配信等で情報を周知していくこととした。
◆ Neuro2019 における第62回日本神経化学会大会における本企画シンポジウムは以下の内容で開催する予定である。
日時: 7月25日(木) 15:40 ~ 16:40
オーガナイザー:木山博資(名古屋大学)
シンポジスト:菅 裕明(東京大学大学院理学研究科)

(9) 利益相反委員会
工藤喬委員長より,以下の通り報告があった。

現在本学会で運用している指針について改定事案は無いとしているが,日本医学会より利益相反の管理ガイドラインが発刊され,多くの他学会では同ガイドラインに沿った改定がなされている為,本学会指針においても必要に応じて改定を検討する。

(10)ダイバーシティー推進委員会
東田千尋委員長に代わり味岡逸樹委員より,以下の通り報告があった。

◆2017年度実施ダイバーシティー委員会アンケート結果は2018年9 月22日付で学会HP上に掲載している。
◆ Neuro2019 について
・参加者の属性調査については,事前参加登録画面にて情報入力されるため,性別,年代,職種等の分析が可能である。
・属性調査結果については,日本神経化学会事務局にて継続的に管理していく。
・託児室の設置については,日本神経化学会と日本神経科学学会との合同託児室が有料で設置される。
・日本神経科学学会・日本神経化学会ダイバーシティー対応委員会ランチョンミーティングを企画した。詳細は以下の通り。
開催日: 2019 年7 月27日(土) 11:50-12:50
会 場: 第4 会場( 301 )
スピーカー:久保 郁(国立遺伝学研究所新分野創造センター)
飯島崇利(東海大学創造科学技術研究機構)
矢野佳芳(新潟大学大学院医歯学総合研究科)
Dan Ohtan Wang(京都大学高等研究院物質- 細胞統合システム拠点)
座長:杉山清佳(新潟大学大学院), 東田千尋(富山大学)
先着: 100 名(場合によっては,会場を広くし100 食以上を用意する可能性もある)

なお,和田圭司理事長より今年度も「子育て支援篤志基金」への資金について報告があり,基金の使用解釈については引き続き本委員会で検討するよう要望があった。また,上記基金については,本会ホームページのTOP へ掲載をすることとした。

(11)ブランディング委員会
今泉和則委員長に代わり澤本和延委員,味岡逸樹委員,ならびに工藤喬委員より,以下の通り報告があった。

◆2018会大会でのプレスリリースについて
・合同大会の場合には,学会間での調整を早期から進め,プレスリリース内容としても,演題情報のみではなく,学会自体の魅力を宣伝することを検討する。
・プレスリリースの意義や学会の位置づけなどを周知するとともに,演題登録時には,一般演題,シンポジウム演題ともにプレスリリース希望有無を著者に確認する。
・1つの演題にたいして複数の委員が査読を行うようにする。また,単独の委員が査読した場合は,その後にプログラム委員長等による推薦の過程を入れ,複数の委員が査読を行うよう方法を検討する。
・著者へのプレスリリース原稿依頼については報道各社向け原稿として完成度を上げるために,あらかじめ原稿の見本を作成し,これを参考に作成してもらう。
・辞退演題が出た際に次の候補演題を選ぶ作業が必要になるためあらかじめ順位を決めておく。
・プレスリリース実施後の連絡について,今回は行わなかったが,実際に用いた原稿をマスコミへリリースを行った日時を著者へ連絡して取材に備えてもらうことを検討する。
・今回プレスリリースについては大会前に災害などが重なったことに加え,以前と違いマスコミの学術的話題への関心が薄くなっていることも報道されなかった原因と考えられる。
・担当者の負担が大きすぎるため,プレスリリースのあり方の議論が必要と思われる。
・リリースする演題数が多いとマスコミとしては取り上げにくいため厳選する必要がある。
・日本神経科学学会のように,報道機関を会場に招くことも検討したい。
・プレスリリースについては実施方法を検討しながら,来年度以降も継続していくことが,学会の情報発信力強化につながると考える。
◆ Neuro2019 におけるプレスリリースについて
・日本神経化学会単独でのプレスリリースは行なわず,合同大会として実施する。
・具体的な方法は, Neuro2019 合同大会実行委員会で検討する。
◆産学連携のプラットフォーム作りについて
今泉和則委員長,将来計画委員会橋本亮太委員長を含めたワーキンググループでの話し合いの結果, Neuro2019 での実施は断念した。本委員会内で更に検討し,2020年度大会では実施の方向で進めたいと考える。
◆基礎―臨床ブリッジングについて
臨床系でリサーチマインドのある若い研究者と基礎系研究者のブリッジングを検討したが,現在各臨床系学会では,専門医制度等の対応で多忙のため,同制度が落ち着いた段階で臨床連携委員会と連携し,改めて検討することとした。

(12)臨床連携委員会
望月秀樹委員長より,以下の通り報告があった。

・2019年5 月24日,日本神経学会学術大会(大阪)において,シンポジウム「学会プレジデントに聞く-今からでも遅くない,そして臨床経験を積んだ今からこそ,基礎研究をやってみよう」を開催予定している。司会は望月秀樹委員長ならびに日本神経学会代表理事戸田達史先生で行い,日本神経化学会からは,和田圭司理事長,日本神経科学学会から伊佐正会長,日本神経学会から戸田達史代表理事の講演を予定している。
・日本脳科学連合将来構想委員会で,基礎と臨床の連携について議論され,精神科の臨床系学会においても,神経学会と同様のシンポジウムが検討された。
・2019年6 月の第115 回日本精神神経学会学術総会にて「あなたにもできる神経化学研究」と題するシンポジウムの開催を予定している。司会は臨床連携委員会の岸本年史委員及び工藤喬委員が当たり,当学会の岡野栄之理事,今泉和則先生,山本卓先生ならびに工藤喬委員の4名で,日本精神神経学会の特に若手会員向けに日本神経化学会のアピールを行う。

なお,今年度の大会日程が臨床系の学会と重なったため,次回よりは大会日程の調整をしてはどうかとの提案があり,大会日程調整の際に検討することとした。

(13)倫理委員会
島田昌一委員長より,以下の通り報告があった。

2018年度より,会員の行う研究に関して倫理的な問題が生じた場合に対応できるよう設置し,状況に応じ利益相反委員会と合同で委員会を開催し対応していく。なお,今年度は当会会員よりの審査依頼等の申請はなかった。

9. 脳科学関連学会連合について
第8-(6) 報告議題と同様とする。

10. 生物科学学会連合について

白尾智明脳研究推進委員長に代わり,竹居光太郎同委員会委員より,以下の通り報告があった。

2020年夏に長崎で開催される国際生物学オリンピックへの協力について,2018年10月に書面理事会にて本会における「生物学オリンピックワーキンググループ」の発足が承認された。それを受け2018年11月に発足の知らせ及び協力意向を生物学オリンピック実行委員に伝達し,現在連絡待ちである。

11. 男女共同参画学協会連絡会について
東田千尋ダイバーシティー推進委員長に代わり,味岡逸樹同委員会委員より,以下の通り報告があった。

2018年12月10日の男女共同参画学協会連絡会第17期第1 回運営委員会にて,日本神経化学会が正式加盟からオブザーバー加盟へ変更することが承認された。

12. 第 61 回日本神経化学会大会(2018 年度) について
仲嶋一範大会長より,第61回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。

今回は,大型台風21号及び北海道胆振東部地震と自然災害に見舞われ資材の水没,関西国際空港の閉鎖など交通機関のトラブル等,想定外の費用支出があったが,無事黒字で大会を終え,本会へ200 万円余りの余剰金を寄付することができた。

13. 第 62 回日本神経化学会大会(2019 年度/ Neuro2019) について
那波宏之大会長より,第62回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

< Neuro2019 (第42回日本神経科学大会:第62回日本神経化学会大会) >
テーマ:飛翔する脳科学:命と心の接点
会 期:2019年7 月25日(木)~28日(日)※ 4 日間
場 所:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
〒950-0078 新潟市中央区万代島6 番1 号
大会HP: http://www. neuro2019. jnss. org
公募シンポジウム募集期間:2018年8 月1 日(水)~10月9 日(火)正午

なお,本議題時,同大会の運営事務局であるエー・イー企画より担当者が同席し,同大会プログラム詳細及びシニア会員の参加条件について補足した。シニア会員は日本神経科学学会の対応に併せ参加費,懇親会費ともに無料とした。また,Travel Awardについては,海外Travel Awardは日本神経科学学会が主導で進行しているが,国内Travel Awardは本会の五十嵐 道弘先生を中心に進行している。

続いて,若手研究者育成セミナーの運営方針について,若手道場世話人の橋本亮太将来計画委員長より以下の通り,報告があり,議場で討議され,審議の結果承認された。
・若手道場口演には,元々日本神経化学会会員のみの応募が想定され,36名の枠としていたが日本神経化学会会員22名,日本神経科学学会会員30名の53名の応募があったため,計画の変更をNeuro2019 プログラム委員会へ要請することとした。
・若手道場の会場について,万代島ビル6 階第10会場(30席× 3 部屋)にて25日午前に2 時間枠,26日午前と午後に2 時間枠で計6 時間, 1 人30分枠(15分発表15分質疑)を予定していたが,応募者が増加したため, 1 人20分枠(10分発表10分質疑)で行うこととした。
・若手道場の座長・審査員について,日本神経科学学会会員の発表者については日本神経化学会では対応できないものがあることが想定されるため,可能な範囲内で日本神経科学学会にも対応いただくこととした。また, 1 セッション( 1 時間で3 名の演者)にて,座長1 名と審査委員3 名が必要(座長も審査する)であるため,日本神経化学会の理事(新旧両方),委員会委員長,ISN/APSN理事,優秀賞/ 奨励賞受賞者など学会を現在支える要職に就いている先生方全員に協力依頼をすることとした。

14. 第 63 回日本神経化学会大会(2020 年度/ 単独大会) について
馬場広子大会長より,第63回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

< 第63回(2020 年度) 大会 >(単独大会)
会期:2020年9 月10日(木)~12日(土)
会期:2020年9 月9 日(水)午後 理事会
場所:いちょうホール(八王子市芸術文化会館)
   〒192-0066 東京都八王子市本町24番1 号

テーマ: 議論で深める神経化学
予測参加人数: 500 ~ 600 名
実行委員(五十音順):味岡逸樹(東京医科歯科大学), 大野伸彦(自治医科大学), 小野賢二郎
(昭和大学), 田中謙二(慶應義塾大学), 村松里衣子(国立精神・神経医療研究センター), 山
口宜秀(実行委員長/ 東京薬科大学)
若手研究者育成セミナー現地担当:石橋智子(東京薬科大学)
事務局:(株)学会サービス 近藤貴子
〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町 7-3-101
TEL: 03-3496-6950 , FAX: 03-3496-2150

15. 第 64 回大会( 2021 年度/ 国際神経化学会・アジア太平洋神経化学会合同大会)について

和中明生理事より,以下の通り報告があった。

< 第64回(2021 年度) 大会> ( ISN ・APSN合同大会)
会期:2021年8 月23日(月)~26日(木) 4 日間(22日は前夜祭的なものを開催予定)
場所:みやこめっせ(京都市勧業館)
〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9 番地の1

・上記会期前にISN のアドバンスドスクール( 4 日間程度)を開校予定である。
・ISN 大会の特殊性のためJSN との合同大会という形ではなく, JSN 独自のプログラムを上記会期中には行えないため,27日(金)にJSN 独自のプログラム(総会・評議員会,優秀賞・奨励賞受賞者講演,若手道場等)を開催する必要がある。
・ISN 大会運営事務局は国際運営事務のケネスインターナショナルの下部組織,ケネスエヌプラスが仕切っているため,ケネスエヌプラスと日本のローカルの大会運営事務局が合同で行うかどうかについても検討が必要である。
・プログラムについても8 月のモントリオール大会でプログラム委員会の調整・検討をする予定である。

16. その他

特になし。

【審議事項】
1. 細則の改定について

小泉修一庶務担当理事より名誉会員の資格につき,より明確にするため,細則第2 章「役員,評議員,名誉会員」第8 条1. 資格( 1 )について改定案が提出され,審議の結果,承認された。

細則第2 章「役員,評議員,名誉会員」第8 条1. 資格
<現行>
( 1 )永年,会員として本会に多大な貢献をした者で,原則として満65歳以上であること。
<改定案>
( 1 )永年,会員として本会に多大な貢献をした者で,原則として満65歳以上であること。但し,
追贈の場合は年齢を問わない。

2. 名誉会員の推薦候補者について

小泉修一庶務担当理事より, 7 名の会員について名誉会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。但し,現監事の田代朋子監事ならびに遠山正彌監事に関しては監事終了後の2021年に推戴状を贈ることが了承された。

3. 功労会員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より, 6 名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。

4. 新評議員の推薦について
小泉修一庶務担当理事より報告があり,審議の結果,21名について総会への推薦が承認された。

5. 2018 年度決算について
馬場広子会計担当理事より,2018年度決算等について以下の通り報告があり,承認された。

◆2018年度一般会計決算について
一般会計については,収入の部では入会者数の減少により昨年に続き会費が減収となったが,第61回大会会計が大きく黒字となったことによる余剰金の繰り入れ等があった為,予算時より金額を上回る結果となった。また支出の部においても諸々経費削減を実施した為,その結果決算額としても約1 万円の黒字となった。

◆第61回大会会計決算について
第61回大会会計については,収支報告が黒字となった為,仲嶋一範大会長に謝意が述べられた。

上記2018年度決算結果に鑑み,今後の学会運営について和田圭司理事長より,支出を抑える方針に変わりはないとするも収入を増やす努力を続けていくことが望ましいと意見が述べられた。

6. 第 64 回大会( 2021 年度)大会長について
和田圭司理事長より, ISN ・APSN合同大会を熟知しているという点から和中明生理事(奈良県立医科大学)を候補者として推薦するとし,議場に諮られ,その旨承認された。

7. 脳科学オリンピックへの寄附金について
和田圭司理事長より資料に沿って説明があり,討議の結果,日本脳科学関連学会連合事務局へ寄付された学会のリストの請求ならびに実際の大会活動の情報を得たのちに改めて検討することが承認された。

8. その他
和田圭司理事長より以下の通り, 提案がなされた。

◆法人化について
現状,本会はみなし法人となっているため,ご寄付をいただいても特定寄付控除ができない状態である。本会の規模的には税理業務に問題がなければ,ただちに法人化するメリットは少ないが,将来的に寄付金での収入増加を図るのではあれば,今後の検討課題とする必要がある。

◆委員会活動の継続性について
委員会業務に関し,新委員長にこれまでの方向性をしっかりと引継ぎ,継続していただきたい。

また,和田圭司理事長から若手研究者をはじめとする会員の意見を収集し,検討する仕組み作りをさらに推進するよう新理事会に要望が出された。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1 回理事会を閉じた。