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議事録

2020年度(令和2年度)総会議事録
日本神経化学会
2020年度総会議事録

日 時:2020年9月10日(木)12:30~13:20
会 場:Zoomウェビナー
議 長:馬場広子 大会長
副議長:小泉修一 理事長
出 席:出席109名,委任状276名(会員総数1,204名・議決権数886名・定足数89名)


議 事:
1.理事長報告
小泉修一理事長より,第63回日本神経化学会大会大会長である馬場広子大会長へコロナ禍での開催への尽力について謝辞が述べられたのち,以下のとおり報告があった。

・今期は「伝統の継承と改革」をスローガンとして活動してきた。
・改革について、任意団体から一般社団法人化を目指し進めてきた。定款(案)を策定したので、後ほど審議いただく。
・「学会の透明化」として、以前からの「理事長だより」に加え、「委員長だより」を開始した。
・情報の受信の強化として、「目安箱」を設置した。理事長へダイレクトに意見をいただいている。
・伝統の継承としては、「分子物質で病気を明らかにする」「議論を尽くす」「若手を真剣に教育する」というものは維持していく。若手研究者育成セミナーについては、従来のひざ詰めでないと議論が弾まないのではないかと危ぶまれたが、先生方や世話人の皆様のご尽力により、バージョンアップした方法で開催ができた。
・これまで本会を支えていただいた諸先生方から「私と神経化学」というリレーコラムの執筆を開始した。若手の皆様へのメッセージが込められているので、ぜひご一読いただきたい。
・コロナ禍の厳しい時代であるが、OBから若手まで一丸となって学会を前進させていきたい。

2.庶務報告
竹居光太郎庶務担当理事より,会員状況について報告があった。また,物故会員1名に対し黙祷を捧げた。

3.会計報告
議長の馬場広子大会長より,詳細については議題第8及び第10項にて報告のうえ,審議とする旨説明があった。

4.出版・広報報告
竹林浩秀出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。
本会ホームページの更新について、今年は英語版の更新も積極的に行っている。理事長への意見を集約する「目安箱」,新企画コラム「私と神経化学」も開始した。「委員長だより」、「神経化学トピックス」も更新している。機関誌「神経化学」59-1は新型コロナウイルスの影響で遅れたが先日発刊された。オンライン公開しているのでぜひご一読いただきたい。
Instagram、Twitterも若手委員を中心に開始した。Facebook含め大会中も更新しているので見てほしい。ぜひフォローをお願いしたい。

5.プログラム編成報告
馬場広子大会長より,第63回大会開催状況について,以下の通り報告があった。

・当初、八王子いちょうホールで開催予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、本学会の長い歴史上、初のWeb開催となった。
・若手育成セミナーは38名の参加で昨日Zoomにて実施した。
・参加登録者は373名で,演題登録は223演題。
・各種シンポジウムはZoomの2会場にてライブ配信として9月10日から12日まで行う。ポスター発表と若手道場は9月9日から26日までオンデマンド配信を行う。
・COVID19関連緊急企画として9月11日に慶應義塾大学の岡野栄之先生のセミナーを実施する。
・Remoを用いたサロンを9月11日に開催する。
・大会は現地開催が理想であるが、今回は与えられた環境を最大限に活かし、テーマである「議論で深める神経化学」を実践していきたい。

6.各種委員会報告
①将来計画委員会
田中謙二委員長より,以下の通り報告があった。

・「研究」については、「学会に打って出る」としてまず11月の脳循環代謝学会へ出席する。
・「若手育成」については、「準PIを元気にする仕組み」で若手の定着を目指す。
・Post COVIDという現実の中、本学会が最も大事にするものは何かを議論していく。

②出版・広報委員会
竹林浩秀委員長より,以下の通り報告があった。

・HPのバナー広告が現在1件なので増やしたい。ご紹介をお願いしたい。
・Facebookは開設から5年、約200名のフォロワー。
・Twitter、Instagramは準公式として若手を中心に発信。
・HPの移転も検討中。


③シンポジウム企画委員会
 仲嶋一範委員長より,以下の通り報告があった。
 
本年度は、神経免疫のクロストークとして、理事会企画シンポジウムを名古屋大学の山中宏二先生、慶應義塾大学の伊藤美菜子先生にオーガナイズいただいた。
来年の京都大会についてはISN/APSNとの合同大会のためJSNとして使える枠が少ないため、APSNとのジョイントシンポジウムという形で行えるよう調整している。

④国際対応委員会
 味岡逸樹委員長より,以下の通り報告があった。

・本年度はTravel Award、鍋島トラベルアワードともに新型コロナウイルスの影響で応募なし。
・APSNの理事選が実施された。会長を2期務めた和中明生先生が退任、香港のY.S.チャンが会長となった。JSNからは味岡委員長とDan Ohtan Wang氏(京都大学)の2人が当選。
・2020年APSN大会(シンガポール)は2020年7月→12月に延期、再度の延期の可能性があるが、近々正式アナウンスされる見込み。
・2021年ISN/APSN大会(京都)については、第64回大会を兼ねているため、和中大会長より報告する。

⑤研究助成金等候補者選考委員会
 佐藤真委員長より,以下の通り報告があった。
 
 4月から8件の推薦案件を案内し現在2件の応募があり選考結果待ちである。
 今後9月の締切りが多いが、7件の推薦案件があるので、奮って応募いただきたい。
 
⑥脳研究推進委員会
  岡野栄之委員長より,以下の通り報告があった。

9月3日に委員会を開催。以下の項目についてディスカッションを行った。
1.脳科学連合、脳科学委員会における本学会の立ち位置の分析
2.文部科学省・脳科学委員会対策、今脳科学委員会で何が問題となっているか?
3.AMED対策 脳科学というkey wordがなくなったことに対する対策
4.コロナ渦で神経化学会のプレゼンスを増す為には?定期的なWeb Conferenceの実施など
ここで議論されたことは報告書にまとめているのでぜひ目を通していただきたい。

⑦連合大会・多分野交流委員会
 木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

・連合大会・多分野交流委員会企画セミナーとして、9月10日15時より森健策先生(名古屋大学大学院情報学研究科)の発表がある。画像を人工知能で診断するという興味深い内容、ぜひ多数の参加をお願いしたい。

⑧利益相反委員会
 工藤喬委員長より以下の通り報告があった。
 
・日本医学会の指針にあわせ当学会の指針も改訂した。その後特に問題は生じていない。

⑨ダイバーシティー推進委員会
 東田千尋委員長より,以下の通り報告があった。
  
・第63回大会では、委員会企画セミナーとして、9月12日10時45分より、武田泉穂先生に講演いただく。奮ってご参加いただきたい。

⑩臨床連携委員会
 望月秀樹委員長より,以下の通り報告があった。

・第61回日本神経学会総会(岡山)にて、9月1日基礎横断のシンポジウムを開催。小泉理事長にご講演いただいた。
・第62回日本神経学会総会(京都)でも同シンポジウムを実施予定。
・2023年、第66回日本神経化学会総会につき、日本神経病理学会との合同開催に向け前向きに検討を進めていく。
・第63回大会では、本委員会の共催シンポジウムを9月11日9時から開催予定。

⑪倫理委員会
 竹居光太郎委員長より,以下の通り報告があった。

 本年度も、該当事例がなく開催はなし。

⑫若手育成委員会
 照沼美穂委員長より,以下の通り報告があった。

・昨年、NEURO2019の若手道場の優秀発表賞受賞者は、神経化学Vol.58-2に喜びの声を掲載。若手研究者育成セミナーの様子も学会HPに掲載。
・本年の若手研究者育成セミナーは9月9日にZOOMで実施。参加者の声は後日、お伝えする。
・若手道場も、e-ポスターとテキスト質疑応答となり、金・土をコアタイムとして行う。
・今年は例年と異なる開催方式となってしまったが、この経験を活かして頂きたい。

7.2020年度優秀賞・奨励賞選考結果報告
等誠司委員長より,本年度受賞者について以下の通り報告があった。
 
【優秀賞】 該当なし

【奨励賞】 2名
氏 名:竹村 晶子
所 属:奈良県立医科大学
テーマ:「脳の窓」脳室周囲器官の動的な血管構築から読み解く脳と全身の情報交換機構

氏 名:長井 淳
所 属:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部生理学科
テーマ:背側線条体におけるアストロサイト-ニューロン連関の機能解析

(50音順/敬称略)

8.2019年度決算の件
村松里衣子会計担当理事より,2019度決算について報告があり,異議なく承認された。

9.同監査報告
村松里衣子会計担当理事より、2019年度収支内容及び財産状況について,田代朋子監事,遠山正彌監事,両監事より、適正である旨確認されたことが報告された。 
本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。

10.2021年度予算の件
村松里衣子会計担当理事より予算案が提案され,本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。

11.評議員選任の件
竹居光太郎庶務担当理事より,新評議員として以下の29名が理事会より推薦された旨報告があった。※任期:2021年総会終了まで (50音順・敬称略)
 上田 奈津実 名古屋大学大学院
 安藤 香奈絵 首都大学東京
 池上 浩司 広島大学大学院
 大木 伸司 国立精神・神経医療研究センター
 香月 博志 熊本大学
 諫田 泰成 国立医薬品食品衛生研究所
 北村 貴司 University of Texas Southwestern Medical Center
 木下 専 名古屋大学大学院
 小島 正巳 国際研究開発法人産業技術総合研究所
 品川 理佳 小野薬品工業株式会社
 柴崎 貢志 長崎県立大学大学院
 鈴木 マリ 東京都医学総合研究所
 竹林 実 熊本大学大学院
 田中 潤也 愛媛大学
 千原 崇裕 広島大学
 中澤 敬信 東京農業大学
 林(高木) 朗子 理化学研究所、脳神経科学研究センター
 福地 守 高崎健康福祉大学
 降幡 知巳 東京薬科大学
 古屋敷 智之 神戸大学大学院
 堀 啓 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
 松尾 由理 北陸大学
 丸山 博文 広島大学大学院
 宮坂 知宏 同志社大学
 森岡 徳光 広島大学大学院
 山内 淳司 東京薬科大学
 山田 麻紀 徳島文理大学
 和氣 弘明 神戸大学医学部
 森岡 徳光 広島大学大学院
本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。

12.名誉会員推薦の件
竹居光太郎庶務担当理事より,名誉会員として以下の1名が理事会より推薦された旨報告があった。 (敬称略)
 辻 省次 東京大学大学院医学系研究科分子神経学
本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。

13.功労会員推薦の件
竹居光太郎務担当理事より,功労会員として以下の3名が理事会より推薦された旨報告があった。
 (50音順/敬称略)
 荻田 喜代一 摂南大学 学長
 吉良 潤一 九州大学大学院医学研究院 神経内科学
 桐野 豊 徳島文理大学 学長
本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。


14.法人化
小泉修一理事長より,定款(案)につき説明があった。法人化後の「社員」は評議員、功労会員、シニア会員にて構成する。この内容にて、議場に諮ったところ,異議なく承認された。


15.次期大会および開催地の件

和中明生第64回大会長より第64回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

< 第64回(2021年度)大会 >(ISN・APSN合同大会)
会 期:2021年8月15日(日)~19日(木)5日間
場 所:京都国際会議場
現在、新型コロナウイルスの影響により開催不透明、延期を含め継続協議中。決定次第、告知するとともに、第64回大会についてどうするか理事会にて対応協議する。

竹居光太郎第65回大会長より第65回日本神経化学会大会について,以下の通り報告があった。

< 第65回(2022年度)大会 >(Neuro2022合同大会)
会 期:2022年6月30日(木)~7月3日(日)4日間
場 所:沖縄コンベンションセンター
日本神経科学学会、日本神経回路学会との合同大会となる。現在までに執行部委員が決定した。これから、テーマ、プレナリーレクチャーの演者を決めていく。

17.その他
なし


以上を以て,予定した全ての議事を終了し,2020年度総会を閉じた。
続けて2020度優秀賞・奨励賞受与式を行った。