若手道場

日本神経化学会では研究者の育成を目的として、学部学生や修士課程・博士課程の学生、学位取得後5年までの若手研究者の皆様に研究発表の機会を提供し、当該研究内容、技術やそのプレゼンテーションに対し様々な視点から、複数のアドバイザーが助言を与えています。

優れた発表を行った方には、賞状(優秀発表賞)が大会から贈られます。

第63回若手道場優秀発表賞受賞者の声

2020年9月16日 16時03分

大野 瑛明 (九州大学大学院医学研究院整形外科)
演題:「脊柱管狭窄に伴う慢性疼痛発症における脊髄後角アストロサイトの役割」

この度は素晴らしい賞を頂戴し大変光栄に存じます。九州大学大学院薬学研究院ライフイノベーション分野 津田誠教授、高露先生並びに研究室の皆様に感謝申し上げます。私は日々の臨床で出会う機会の多い『脊柱管狭窄症』に伴う慢性痛発症における脊髄後角アストロサイトの役割を発表させて頂きました。発表の場で頂戴した多くのご助言を元に、今後も研究に謹んでいきますので、今後もご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。



須山 真聡 (富山大学 和漢医薬学総合研究所 神経機能学領域)
演題:「新規マイオカインのPKM2は慢性期脊髄損傷の運動機能を回復する」

今回はこのような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っています。私は現在、生薬成分による慢性期脊髄損傷での運動機能改善とそのメカニズム解明に対する研究を行っています。今回の、日本神経化学会で学んだ様々な観点からの考えを、これからの研究に生かしていきたいです。また、より多くの方が生薬の可能性を知ってもらえるように今後も精力的に研究に励んでいきたいと思っています。 宜しくお願い致します。



長瀬 綸沙 (富山大学 和漢医薬学総合研究所 神経機能学領域)
演題:「認知症発症を加速する骨格筋分泌性因子」

この度、若手道場におきまして、優秀発表賞を拝受いたしました。このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。また、大会がWeb開催となり、イレギュラーな状況下で柔軟に対応していただきました大会関係者の皆様に深く御礼申し上げます。現在、富山大学和漢医薬学総合研究所 神経機能学領域にて、認知症発症を加速させる骨格筋分泌性因子の研究を行っております。将来は、認知症を発症させない戦略の確立を目指し、より一層研究に精進していきたいと思います。日本神経化学会の皆様、今後とも宜しくお願いいたします。



西田 遼平 (横浜市立大学大学院生命医科学研究科)
演題:「記憶機能における神経回路形成因子LOTUSの機能解析」

この度は大変栄えある賞を頂きましてありがとうございます。私自身、2017年の仙台大会に参加して以来、若手道場の場で発表することを目標として日々研究して参りました。この度はその舞台で発表をさせていただき大変恐縮ながら賞を拝受致しましたことを心から感謝申し上げます。今後とも精進してまいりますのでご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。




萩田 彩香 (同志社大学生命医科学部医生命システム学科)
演題:「マウス脳においてリン酸化がもたらすタウの微小管結合能への影響」

この度は、コロナ禍にも関わらずこのような発表の場をご用意頂き、さらに優秀発表賞を拝受できましたことを大変うれしく思います。たくさんの質疑応答コメントを通して、より深く自身の研究について考える良い機会となりました。昨年のNEURO2019にて若手道場の発表を初めて聞いた際、若手研究者と先生との熱い議論がとても印象的だったのを覚えています。その時から、来年は若手道場で発表するぞ!と決意し、若手道場で通用するレベルの成果や知識、発表能力を身につけようと日々研究に邁進して参りました。今後は、微小管非結合型タウに着目したアルツハイマー病発症機構の解明を目指します。これからも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。



楊 熙蒙 (富山大学 和漢医薬学総合研究所 神経機能学領域)
演題:「Diosgeninがアルツハイマー病モデルマウスの脳内において軸索を再伸長させる分子メカニズムの解明」

この度は若手道場優秀発表賞をいただき、大会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。今年は異例のオンライン開催になりましたが、若手道場では例年以上に数多くのご質問とご助言を頂き、これからの研究生活にとって貴重な道標となりました。私の夢は、“認知症を根本的に治すこと”です。まだスタートラインに立ったばかりですが、真に社会に貢献する研究を遂行できるよう、これからも日々精進して参りたいと思っております。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。