理事長だより No.5
2019年8月22日 09時00分日本神経化学会
会員 各位
7月25-28日の4日間、新潟でNEURO2019が開催されました。
若手研究者育成セミナーから参加された方は5日間の長丁場でしたが、本当に盛り上がった素晴らしい大会であった思います。
神経化学側の大会長・那波先生をはじめとする関係者の皆さん、参加された皆さん、また寄付等をいただいた関係各位に改めて御礼申し上げます。色々と記載したいことはあるのですが、今回は二点だけコメントします。
一点目は「若手研究者育成セミナー」と「道場」です。若手を本気で育成すること、議論を尽くすことは、本学会が当初から大切にしてきたミッションの1つです。シニアと若手が本気になって深く・熱く議論することを可能とするこれらの取り組みは、今回も大成功であり、また、成熟して新しい局面に入ってきたような印象を受けました。参加してくださった若手の皆さん、若手のエネルギーをうまく引き出してくださった講師の先生方、議論に参加してくださった先生方、寄付や差し入れを沢山してくださった先生方、さらに企画及び、当日の準備等で多くの時間とエネルギーを割いてくださった照沼先生・飯田先生をはじめとした世話人の先生方に深く感謝申し上げます。
若手セミナーでは、若手のショートトーク、さらに若手セミナーのOB・OGのトークが非常に印象的でした。若手にも発信してもらうことが大事な気がします。是非ともこの形を発展させていただければと思います。また若手道場も非常に多くの若手が参加してくださり、熱い発表と、シニアも交えた活発な質疑応答の応酬は、非常に見ごたえがありました。令和の新しい時代になりましたが、少し往年の昭和の日本神経化学会を彷彿させるところがありました。厳しい議論は特に若者には敬遠される傾向にありますが、本当に教育的で生産的な議論は、むしろ歓迎されるように思いました。聴衆も立ち見が出るほどであり、非常に充実したまさに「神経化学道」であったと思います。
二点目は、理事会、各種委員会等で、様々な熱い意見交換がなされ、令和バージョンの日本神経化学会が動き出したことです。例えば、すでに総会で認めていただきましたが、2020年から学生会員及び若手会員の初年度会費が無料になります。財政の健全化を掲げる本学会としては、多少無謀な試みにも思えますが、「日本神経化学会は参加してみてこそ良さがわかる」という側面が強くあると思います。若い学生さんや研究員の皆さんに、先ず参加してもらうことが大事だと思います。初年度の会費が無料となりますので、若い人材を抱える会員の先生方、どうぞ彼ら彼女らが先ず日本神経化学会に参加できるようなご配慮をお願いします。必ず「はまる」若者が出てくると思います。そんな人達が、深く、長く、熱く、神経化学を盛り上げていってくれるものと思っております。
その他にも色々な仕掛けが始まります。それらは、新しい試みである「委員長だより」や「委員会だより」等で、会員の皆様にわかりやすくお伝えしていく予定です。どうぞお楽しみに。
令和元年8月
理事長
小泉修一