理事長だより6
2019年8月26日 09時00分日本神経化学会
会員 各位
連投になってしまいますが、ご容赦ください。
NEURO2019が終了して間もない8月4-8日、国際神経化学会(ISN-ASN2019)がモントリオールで開催されました。猛暑の日本を離れて、涼しく快適な気候の中、世界中の研究者と熱い神経化学を楽しむことができました。今回は日本からの参加者が多く、その数は100名に達する勢いでした。特に若手研究者の参加が多く、日本の神経化学研究者の活躍がとても頼もしく思えました。
今回のモントリオール大会は、本来ならば池中一裕先生がISNプレジデントとして迎える大会でありました。池中先生も本大会を大変楽しみにしていらっしゃいましたので、先生の無念さを思うと言葉になりません。本当に残念です。モントリオール大会では、池中先生のご家族をお迎えして先生を偲ぶ特別セレモニーが開かれました。池中先生の神経化学のご業績、ISN・アジア太平洋神経化学会(APSN)への数多くのご貢献、さらに先生のお人柄、お酒や人生に関するエピソードの数々を、トークや写真で、称え、語り、懐かしみ、偲んだ、大変素晴らしいセレモニーでした(写真)。ここに改めて、池中先生のご功績を称え、感謝の意を表し、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。
さて次回のISN大会は、2021年8月23日−26日に京都で開催されます(ISN-APSN2021京都大会)。日本での開催は、1973年の第4回大会(会長塚田先生)、1995年の第15回大会(会長栗山先生、事務局長植村先生、プログラム委員長宮本先生)に次いで、26年ぶり3回目となります。今回の日本誘致は、2017年のISNパリ大会のコンペで、味岡先生が素晴らしい京都大会誘致プレゼンテーションを行ってくださったことで実現しました。日本神経化学会前理事長和田先生の大きなサポートもありました。また京都大会が決まった後も、日本神経化学会との共催の件等々多くの難題が出てまいりましたが、こちらは現APSNプレジデント、2021年京都大会LOC Chairの和中先生が本当に力強く、また辛抱強く交渉を続けてくださり、多くは解決に向かっています。このように、日本神経化学会メンバーの献身的な活躍により、久しぶりの日本開催、京都大会が実現します。
これから2021年京都大会のプログラム委員会が組織され、魅力的で刺激的なプログラム・イベントが次々に計画される予定です。ISN-APSNの恒例行事である、「アドバンストスクール」「Young Investigators Colloquium」「Young Members Symposium」等、若い研究者を育成する様々な仕組みも組み込まれると思います。日本神経化学会の独自プログラム、例えば「若手研究者育成セミナー」「若手道場」もどこかに入れ込もうと画策しております。日本神経化学会の底力を見せる大会にしたいと思っております。会員の皆様には、どうぞ今から2021年京都大会のスケジュール8月23日−26日を確保していただき、神経化学の熱い国際交流を楽しんでいただければと思います。
またこの機会にISNへの入会もご検討頂ければと思います。APSN会員になりますと、無料でISN会員になれますし年会費も安価となっています。ISN及びAPSNで、もっともっと日本神経化学会メンバーの存在感を示せると思います。
まだまだ暑さが続いております。会員の皆様方におかれましては、どうぞお体に気をつけて、素晴らしい夏をお過ごし下さい。
令和元年8月
理事長
小泉修一