理事長だより No.11
2021年2月9日 15時00分日本神経化学会
会員各位
2021年を迎え、早一ヶ月が経ちました。新型コロナ感染症が日本で大きな問題となって一年が経過しましたが、なかなか先が見えてまいりません。このような、不透明かつ不安定な状況にあっても、会員の皆様はそれぞれの立場で、日々奮闘し、活躍されていると思います。さて今回は、2点お伝えしたいことがあります。
1. 日本神経化学会の法人化について
昨年秋の総会で認めて頂きましたように、これまで任意団体として活動してきました日本神経化学会は、「一般社団法人日本神経化学会」に生まれ変わります。既に2021年1月8日(大安)に法人としての登記を済ませました。今後について簡単にお伝えいたします。
上述のように登記は終わりましたが、新築の家に例えると、まだ建物が完成しただけ、という状態です。現在、会員は法人化に必要な最低限の4名しかおりません(尾藤副理事長、竹居庶務担当理事、遠山監事、と小泉)。今後、細則の設定等細々とした作業を行って、実際に住める状態にした後、皆様に新しい家「一般社団法人日本神経化学会」に引っ越ししていただく、という手順になります。
しばらくは、任意団体及び一般社団法人の日本神経化学会が共存することになりますが、全員の引っ越しが終わり次第、これまでの旧日本神経化学会は解散することになります。引っ越しにあたり、会員の皆様には煩雑な手続き等が発生しないように進めていきますので、どうぞご安心下さい。詳しいスケジュールや様式が決まりましたら、またお知らせいたします。
法人化の目的は、本学会の社会的信用力をこれまで以上に高めること、神経化学を通じた種々の活動をより行いやすくすることです。もちろん、これまでに築いてきた日本神経化学会の素晴らしい歴史と伝統はしっかり引き継ぎますので、これらは定款としてきっちり定めました。また変えるべきところはスピード感をもって改革したいと思いますので、これらは細則の中で柔軟に対応できる体制にしていきたいと考えています。新しい「一般社団法人日本神経化学会」、もうすぐです。どうぞご期待下さい。
2. 国際神経化学会について
現在、国際神経化学会(ISN)の理事選挙が行われております。ISN理事選挙は、2段階構成になっており、既に第1段階選挙をクリアした和中先生がISN理事の最終候補者に残っています。和中先生は、これまで日本神経化学会はもとより、アジア太平洋地域神経化学会(APSN)の活動で多大な貢献をしてこられ、現在APSN理事長を務めています。また、2022年に延期になりましたがISN京都大会の日本側のホストも務められます。和中先生は、まさにISN理事に相応しい方と確信しております。
日本神経化学会は、かつてISN設立に大きく貢献しましたし、またその後も常に協力し合って発展を遂げてきました。今後も、日本神経化学会の活動、特に国際的な活動では、ISNやAPSNとの良好な関係が必要です。和中先生にはISNで十二分にご活躍頂き、日本神経化学会との関係をより強固にしていただきたいと考えております。既に国際対応委員長・味岡先生からお知らせがありましたが、ISNにも入会されてISNと日本神経化学会の両方の会員資格をもつ会員の方々には、是非ともご協力を頂ければと思います。
二月を迎え、厳しい寒さ、しぶとい新型コロナ、入試や学位審査等の年度末行事等々、難しい対応を迫られている毎日かと思います。会員の皆様にはどうぞ、ご自身の健康に充分留意されて、活動いただきますようお願いいたします。粛々と活動していれば、必ずや道は開かれると思います。
令和3年2月9日
理事長
小泉修一
小泉修一