理事長便り No.5
2017年9月14日 10時30分吹く風、日々の景色に秋の訪れを感じるようになりましたが、皆さまのお住まいの地域ではいかがでしょうか。 多くの方が参加されました第60回大会は大変素晴らしいものとなりました。皆さまの心の中にはその感動と余韻がまだ残っているのではないでしょうか。大会長をお務めくださった福永先生並びに教室員の方々に厚く御礼申し上げます。名誉会員の先生方も多数お見えになり、含蓄のあるお話を伺うことができました。60年の重み、日本神経化学会の伝統と言いますかその果たしてきた役割に触れることができ、あらためまして身が引き締まる思いです。諸先輩の先生方が築いてこられました伝統を大切に、次の60年のサイクルでさらに素晴らしい学会とすることが我々の務めであると心に誓っております。学会の一層の発展をめざして会員の皆さまと一緒に歩んでいくことは喜びですし、これからもご支援ご協力を賜りたいと願っております。 大会時の懇親会の折にも申し上げましたが、日本神経化学会ではこの60年間脈々と流れてきたものがあると思います。その内容についてはいろいろな捉え方があるかと思いますが、私はそれは三つの心であると考えて懇親会の際お話しをいたしました。 一つは言うまでもなく研究への情熱です。二つ目は仲間意識かと思います。ぬるま湯という意味での仲間意識でなく、互いに認め、刺激し合って、より高いところをめざそうとする仲間意識です。老いも若きも関係なく、経験が乏しい人には教育という観点から、経験を積まれた方々には尊敬という観点から、和を築きファミリー感を醸し出してきたものと考えます。三個目は、表現はなかなか難しいですが、「参加して良かった」、「楽しかった」、「勉強になった」、「また来よう」に共通する心ではないでしょうか。一言で言えば、「この学会が好き」と言う心かと思います。 これら三つの心が大会大会毎に感動と余韻を生み、それが継続の力になってきたと思います。
お知らせが一つあります。これまで委員会の活動、つまりどういうことを議論しているのか、そもそもどういう活動をしているのか、など会員の皆さまに十分お伝えできていなかったのではないかと思います。これからは随時委員会便りというような形でメール、HPで皆さまにお伝えしたいと考えております。 委員会活動にご意見、ご要望があります場合はご遠慮なく学会事務局までお知らせください。 季節の変わり目、体調にどうぞお気を付けください。来年また皆さまに神戸の地でお目にかかれることを楽しみにしております。 2017年9月14日 理事長 和田圭司 |