理事長便り No.7
2017年11月24日 11時30分日本神経化学会
会員 各位
東京では六義園の紅葉ライトアップも始まり、晩秋を楽しむ季節になって参りました。
朝夕はとても寒くなり、冬の訪れにも備えた日々となっております。皆さまのお住まいの地域ではいかがでしょうか。
さて、既に会員一斉メールでもお知らせしましたが、この度鍋島トラベルアワードへの応募を募集する運びとなりました。このアワードは鍋島俊隆先生のご厚情によるもので、先生のお名前を付けさせていただいております。少し裏話といいますか、何故このようなアワードの実施が急に決まったのかというお話しをいたします。
このアワードの構想は実は今年9月の仙台での神経化学会大会において決まりました。
事の発端は、「海外に居る若い研究者の方々が国内の学会に参加しようと思っても旅費が無く断念することがある。なにか支援する仕組みはないでしょうか」という声が大会中直接私どものところに届いたことです。大会2日目の交流会の際に、「実はこのような要望が若い方々から有るのですが」というお話しをしましたところ、鍋島先生が賛同してくださり、ありがたいお申し出を頂くことになりました。理事会としましては、お申し出を無駄にすることなく、すぐにでも実施できるように規定を整え、今回の募集案内に繋げました。私どものところに声を届けてくださる方が居られたということと、若い方々のためになるのであればと意気に感じてくださった先生が居られたということが、今回の募集に繋がっております。
仙台での大会中では、お名前は伏せますが、他にも「神経化学の若手研究者育成セミナー」の発展のためにということで大変ありがたいお申し出を頂きました。また、別の先生からは学会のために使ってくださいということで篤志も頂きました。神経化学会は熱い思いを持った先生方に支えられていることに改めて感動しているところであります。もちろん、お金のあるなしで情熱が決まるわけではありません。今回はご寄付の例を紹介したまでですが、これまでの理事長便りに書きましたように、神経化学会に脈々と流れる研究と教育への情熱が歴史を作ってきたものと思いますし、これからも作っていくものと思います。
この情熱に対しまして私ども理事会の役割、使命は、スピード感を持って対応していくことであると考えております。良いことはすぐにでも実現する、そういう運営にこれからも心がけるとともに、神経化学会発展のため改めて気持ちを引き締めているところです。
どうぞこれからもご遠慮なく、ご意見、ご要望、ご批判をいただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
2017年11月22日
理事長
和田圭司