委員長便り

【日本神経化学会】委員長だより(臨床連携委員会)

臨床連携委員会は、
前理事長の和田圭司先生によって2017年に発足し、その際私を委員長にご推薦頂きました。この委員会は、連合大会・多分野交流委員会とも連携しながら、若手臨床医に基礎研究に興味を持ってもらうような活動や、基礎研究者と臨床医との交流を目指しております。

しかし、臨床での基礎研究に対する取り組みについての現状は、大変厳しい状況です。ご存知のように、臨床医を目指す場合に、それぞれの専門医を取得することが大きな実績になり、学位を取るメリットが少なくなっていると考える学生が多数を占めています。そのため、最近では臨床研修医が、大学院に入って研究することが少なくなっているのも事実です。どのように基礎研究の面白さを伝えれば良いのか、どうすれば基礎研究者が臨床医と連携できるのかを、今後しっかり模索していかなければなりません。
また、臨床や他の基礎の学会で、神経化学会の魅力をプレゼンすることもこの委員会の重要なミッションです。具体的には、日本神経学会総会で、日本神経化学会理事長を含め基礎学会の理事長に、基礎研究の面白さをプレゼンしてもらうシンポジウム企画を毎年継続しています。さらに、工藤委員の企画で、第117回日本精神神経学会学術総会において、神経化学への誘いー精神科で神経化学研究を行う意義―というシンポジウムも予定し、臨床系の学会でも委員会活動をしております。

また、臨床の面白さや疾患に関する最新情報を、基礎の先生方にご紹介することも有用ではないかと思っています。最近の臨床連携委員会活動としては、動物実験の病理結果と臨床の剖検脳との比較が重要と考え、日本神経病理学会との連携シンポジウムを開催して参りました。神経病理とのクロストークも面白いと、ご評価も頂いております。今後は、これまで全く合同開催の経験が無かった学会、例えば日本神経病理学会や他の臨床医学系学会等との合同大会の可能性等を積極的に探っていきたいと考えております。

会員の皆様にはご支援、ご協力のほどどうぞ宜しくお願いいたします。


臨床連携委員会委員長
望月秀樹

(2021年2月19日)