会則・役員・議事録・投稿
日本神経化学会
1996年度(平成8年)第1回理事会議事録
- 日時:
- 平成8年1月30日(火)13:00-17:30
- 会場:
- 八重洲龍名館
- 出席者:
宮本英七、野口鉄也、野村正彦、竹田稔、加藤尚彦、畠中寛、高坂新一、
熊倉鴻之助、芳賀達也、中嶋照夫、加藤兼房、渡邉建彦
柿本泰男、黒川正則(監事)
植村慶一(国際対応委員会委員長)
井上順雄(第39回世話人)- 欠席:
小宮義璋、御子柴克彦、栗山欣弥
議 題
- 1. 庶務報告
芳賀庶務担当理事より、庶務報告が行われた。
・総会員数(平成7年12月31日現在) 2,112名 名誉会員 5名 正会員 2,033 名 学生会員 41 名 賛助会員 13 名 団体会員 20 名 ・会員異動状況(平成7年1月1日~12月31日) 新入会者 86 名 退 会 者 178 名 - 2. 会計報告
高坂会計担当理事より、平成7年度(平成7年1月1日~12月31日)の決算報告がなされた。
引き続き黒川監事より監査報告があり、了承された。- 3. 出版・広報報告
畠中出版広報担当理事兼編集委員長より、平成7年度の「神経化学」の出版状況が報告された。
「神経化学」は平成8年度より年間4号の発行となり、今年より通し頁を付ける予定でいる。依頼原稿のミニレビュー等については、別刷りを執筆者に差し上げているが、
何らかの形で謝礼を出しては如何かという意見が出され、状況を見ながら今後も継続的に審議していくことになった。また、第38回大会(京都)英文抄録は、大会終了後、「Neurochemical Research」の編集主幹のDr.Lajthaに送付している。
- 4. 委員会報告
- (1) 国際対応委員会
植村委員長より下記の報告がなされた。
第16回ISNはASNとのジョイントで1997年7月20~26日にボストンで開催され、
現在、1月末を締切としてシンポジウム、コロキウム等の募集をしている。
第3回APSNは1997年10月8~10日に北京で開催される予定。既に1stサーキュラーが一部の会員のところに届いている模様。
- (2) 研究助成金等候補者選考委員会
事務局より下記の報告がなされた。
1) (財)内藤記念科学振興財団
内藤記念科学振興賞、内藤記念海外招へい助成金については学会内で応募がなかった。2) (財)日産科学振興財団
第22回日産学術研究助成は学会内で一般研究に2件、研究奨励に7件の応募があった。書面による持ち回りの審議により、何れも学会として推薦するに相応しいとして日産財団に推薦した。採択についての連絡は例年2月下旬に届いている。3) (財)ブレインサイエンス振興財団
研究助成に2件、海外研究者招聘助成に1件の応募があった。研究助成は1件しか推薦できないため書面による持ち回で選考し、研究助成1件、招聘助成1件をそれぞれ推薦した。採択についての連絡は例年3月下旬に届いている。- (3) 将来計画委員会
高坂委員長より下記の報告がなされた。
第1回目の委員会を平成7年11月29日に開催し、採決により委員会名を正式に将来計画委員会と定めた。また、委員の取りまとめ役として互選により池中一裕氏、佐野輝氏、白尾智明氏の3名を実行委員に選任した。
委員会では委員一人一人に学会に対する意見を聴取したが、研究発表の場としての学会の質やあり方についての意見や、分野がクロスオーバーする他の学会との関係についての意見が多く出されていた。
また、第39回日本神経化学会(横浜)の時に、委員会主催による会員の意見交換の場を加藤世話人代表に設けていただくことにした。
尚、基礎系、臨床系の委員構成のバランスを考慮し、臨床系の会員を1名追加した。
尚、報告の後、委員会の構成員に臨床系の委員が少ないため、精神科、神経内科、脳神経外科等の会員より委員候補者を推薦してはどうかという意見が出された。
また、委員会の継続性について、一定の期間を定めておかないと意見が出るだけで具体的なことを実行出来ないのではということを危惧する意見や、少なくとも適当な時期に委員の入れ替えをすることも必要なのではという意見が出された。
- (4) 科研費調査委員会
竹田委員長より科学研究費の採択状況について報告がなされた。
区分 7年度 6年度 5年度 総合研究(A) 新 規
継 続0
11
00
1総合研究(B) 新 規
継 続1
00
00
0一般研究(A) 新 規
継 続1
11
11
0一般研究(B) 新 規
継 続8
77
78
0一般研究(C) 新 規
継 続32
1931
1729
4奨励研究(A) 23 20 23 試験研究(B) 新 規
継 続1
31
22
1合計
(前年度比11%増加)98 88 69 新 規
継 続67
3161
2763
6
- 5. 評議員推薦の件
- 山本 敏文(横浜市大・大学院・総合理学研究科)
- 堀江 秀典(横浜市大・医)
- 三須 良実(横浜市大・医)
- 植田 弘師(横浜市大・医)
- 五嶋 良郎(横浜市大・医)
- 6. 名誉会員推薦の件
下記の名誉会員候補者を審議し、了承されたため、次回の評議員会・総会に諮ることとした。
・吉田 博氏
第20回日本神経化学会世話人代表
大阪大学名誉教授
大阪国際女子大学教授(推薦者) 宮本 英七 三木 直正
名誉会員の推薦については、細則第8条に該当する有資格者の方をリスト化し、名誉会員として推挙した方がいいという意見と、リスト化しシステマティックに名誉会員を増やすより業績もあり学会と密接なつながりを持った人をじっくり審査すべきだという意見が出た。
どの方を名誉会員として推薦すべきかについては、推薦があって初めて検討すべきことであり名誉会員有資格者のリスト作成は失礼だという意見もあったが、事務局の内部資料としてリストを作成し、それを参考に推薦すべき方を事前に協議することとした。
今後、名誉会員の推薦にあたっては、原則として第2回定例理事会(大会前日)で有資格者リストを理事会で検討し、名誉会員としてご推薦申し上げるべき方がいらした場合には、次年度の第1回理事会の審議に間に合うように関係各位よりご推薦いただき、理事会の議を経て、その年の総会に諮ることとした。
また、名誉会員になられた方に対し、推薦状(賞状)を差し上げてはという提案があり了承された。
- 7. 名簿刊行の件
平成8年度に刊行予定の会員名簿について下記の報告・提案がなされ了承された。
尚、名簿発行は4年に1度とし、理事選挙の被選挙人名簿は例年通り別途事務局報に掲載することが確認された。
- ・学会誌のサプルメントとして会員名簿を発行
個人データの掲載内容について 1) 氏名、ローマ字での読み仮名、ABC順 2) 勤務先
住所・電話・FAX・E-Mailアドレス3) 最終学歴・卒業年(西暦で記載) 4) 自宅連絡先(但し、掲載を希望しない人は掲載しないように配慮する)
住所・電話・FAX・E-Mailアドレス- ・全会員に往復ハガキでデータを確認
データ確認ハガキについて
生年月日、文部省科研費申請研究者番号の有無については、名簿に記載しないが、学会の基本データとして必要なため確認する。- ・名簿刊行スケジュール
1)4月中~下旬 調査ハガキ発送 2)5月31日 アンケートハガキ締切 3)6~7月 校 正 4)8月初旬 版下出力→印刷 5)8月末~9月初め 完成/学会誌2号に同封し発送
- 8. 第39回日本神経化学会の件
加藤世話人代表より下記の提案があり、何れも了承された。
- 参加費を7,000円、懇親会費を6,000円とする。
- 会期中のシンポジウム及び一般口演のスケジュールの組み方について(世話人代表に一任する)
- 第39回日本神経化学会のロゴマークを作り、「神経化学」の大会案内号、プログラム号の発送時(発送用のラベル台紙)に使用する。
- インターネット上に今回の大会のホームページを開設する。
- 「神経化学」プログラム号に、学会本部とは別に大会校として広告を集める。
尚、加藤世話人代表より「世話人代表」という名称は外部の人間にとっては非常に判りずらい名称なので変更してはという提案がなされた。本学会では第12回日本神経化学会(1969年)までは大会長の名称を「会長」と称していたが、当時の学園紛争等の世相を反映し、第13回より「世話人代表」と称するようになった経緯がある。
また、現在の大会での「10分発表・10分討論」を「10分発表・5分討論」にしてはどうかという提案もなされた。
以上の件は、将来計画委員会に諮り、理事会に意見書の提出を求めることにした。
- 9. 第40回日本神経化学会の件
片岡世話人代表より、理事長宛に大会の昼食時にメーカーをスポンサーとしたランチョンセミナーを開催したいという申し出があった。この件については片岡世話人代表に詳細を聞き、書面で理事会メンバーに諮ることとした。
- 10. その他
(1)日本学術会議の件
今まで、日本学術会議からは「学術会議月報」(平成8年4月からは「月刊学術の動向」)を無料でご恵贈いただいていたが、平成8年4月以降は、外郭団体の(財)日本学術協力財団の賛助会員(学術団体会員 会費1口5万円)となるか、別途、独自に購読の申込をするかの、択一を打診されている。協議の結果、年間購読の契約を結ぶこととした。
また、本年は3年に1度の日本学術会議への団体登録の年にあたる。前回は第7部『診療科学』の「脳・神経学」に登録し会員を推薦している。本学会は多様な分野の研究者の集まりであり、日本学術会議の説明でも最大4つの研究連絡委員会に登録申請が可能なため、他の研連に登録することについて検討することにした。
(2)「神経化学」広告掲載の件
前回の理事会で了承された「神経化学」への広告掲載について、具体的な料金設定案や趣意書案が提示された。
また、継続審議となっていた、大会校で集めたプログラム号の広告はそのまま大会校の広告収入とし、論文集への広告は見送ることとした。
理事会での意見を取り入れ、最終的な料金設定、趣意書は会計担当理事に一任することにした。