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議事録

1998年度(平成10年度)第1回理事会議事録

日本神経化学会
1998年度(平成10年度)第1回理事会議事録

日時:
平成10年2月7日(土) 13:00~15:00
会場:
パレスビル A会議室
出席者:

小宮義璋、三木直正、井原康夫、植村慶一、加藤泰治、
熊倉鴻之助、高坂新一、辻 省次、芳賀達也、御子柴克彦
佐武 明、中嶋照夫(監事)
宮本英七(国際対応委員会委員長)
竹田 稔(科研費調査委員会/仮称 委員長)
古市貞一(第41回大会組織委員)

欠席:

栗山欣弥、高松 研、遠山正彌、融 道男、野村靖幸(理事)
池中一裕(シンポジウム企画委員会委員長)

議 題

1. 庶務報告

加藤庶務担当理事より、庶務報告が行われた。

・総会員数(平成9年12月31日現在) 2,052名
名誉会員9名
一般会員1,839 名
学生会員160 名
賛助会員25 名
団体会員19 名
2. 出版広報報告

熊倉出版広報担当理事より、報告が行われた。

(1) 「神経化学」出版の件

例年12月下旬の発行となる(36巻)4号の発行が遅れており、2月末日に発行される見込み。尚、(37巻)1号については例年通り4月の発行となる。

前回理事会で、第41回日本神経化学会の大会案内を37巻1号に掲載することが了承されたが、「神経化学」発行のスケジュールと演題締切日を考慮して、36巻4号に掲載することが提案され了承された。

また、合同大会の論文集となる「神経化学」37巻3号に限り、合同プログラム委員会の協議によりA4サイズでの刊行になる旨が報告され了承された。

(2) 英文抄録の件

例年、大会の英文抄録を掲載していただいている「Neurochemical Research」のDr. Lajthaより、昨年の大会は40回目を記念する大会なので、日本神経化学会の40年の歴史も併せて掲載してはどうかとの提案があった。

第40回大会特別講演では塚田裕三先生が「神経化学と共に50年」というタイトルで講演されており、Dr. Lajthaの提案と重複する内容なので、現在、塚田先生にその時の講演を英文でまとめていただいている。

(3) 学会HP(ホームページ)の件

学会のHPは、なるべく頻繁に更新するよう心がけている。他学会の大会等の会告案内や、大学等の求人案内はすみやかにup road している。

HPを活用し現在の年4回という「神経化学」の発行の隙間をうめるように、会員各位にインフォメーションを流していきたい。

またHPのサーバーを文部省学術情報センターの所謂HP村に移す件も円滑に行われる見込である。

3. 委員会報告の件
(1) 科研費調査委員会(仮称)

竹田委員長より、以下の報告がなされた。

  • 委員会の再開に際し新しいメンバーを選出した(現在、就任諾否を確認中)。委員会の活動内容によっては委員を適宜補充していく予定でいる。
  • 再開する委員会については将来計画委員会が打ち出す方向性を考慮し、科学研究費をいかに本学会の活性化に役立てていくのかを考えていきたい。
  • 他の学会との関連等を検討するとともに、内々に関連省庁の意向を調査して、委員会としてどこに焦点を絞って活動していくかを決めていきたい。
  • 科学研究費に関しては、今後、他の学会と折衝を重ねることも想定されるので、理事長にも委員になっていただくこととした。
(2) 国際対応委員会

宮本委員長より以下の報告がなされた。

  • 第4回APSNの件

    1998年6月24~26日にソウルで開催される予定。JSNの評議員にはFinal Circularを送付している。
    また、APSNのHPが開設されており、そこからも概要を見ることが出来るようになっている。

  • 第17回国際神経化学会の件

    1999年にベルリンでESNとの共催で開催される予定。今回、日本からは池中教授がプログラム委員になられている。尚、プログラム委員会は3月に開催される予定。

  • 第18回国際神経化学会の件

    昨年ボストンで開催されたISNの席上で次々回は20001年8月下旬にブエノスアイレスで開催されることが決定された。
    この時期(7~8月)は日本からの渡航費用が非常に高い時期と重なるため、日本のカウンシル2名の連名(宮本教授・宮武教授)で開催時期をずらせないかを打診したが、結局、会場等の都合で困難とのことだった。しかし、主催者側よりその代わり日本の若手研究者の渡航費用補助や発表における取り扱いを積極的にしたいという返事が届いている。

  • その他

    先方からの要請により「6th Biotechnology Conference and BioExpo 98(1998年6月3~5日、Hong Kong)のサーキュラーを、APSNのサーキュラー発送時に同封して評議員に送付した。

(3) 研究助成金等候補者選考委員会

御子柴委員長より以下の報告がなされた。

(1)平成9年度推薦状況

・ファイザーヘルスリサーチ振興財団

日本人研究者海外派遣(学会内応募1件)
山口 宜秀氏(生理研・神経情報)

・日産学術研究助成

一般研究(学会内応募4件)

岡村  均氏(神戸大・医・解剖学)
和中 明生氏(福島県医大・生体情報伝達研・細胞科学)


奨励研究(学会内応募2件)

谷口 泰造氏(兵庫県立高齢者脳機能研究センター・基礎研究科)
村瀬 真一氏(慶應大・医・解剖学)

・内藤科学振興財団

学会内応募なし

・ブレインサイエンス振興財団

研究助成(学会内応募1件)

上野 修一氏(愛媛大・医・神経精神医学)


(2)採択状況

・ファイザーヘルスリサーチ振興財団

不採択

・日産学術研究助成、ブレインサイエンス振興財団

何れも1998年3月に採択結果が判明する予定

(4) 将来計画委員会

三木委員長より、前回理事会でご提案された評議員制度の見直しに関係し、「評議員としてご活躍いただきたい会員」の方のリストが提示された。

理事各位にもリストアップをお願いし、三木委員長に連絡することになった。

また、理事長より「科研費調査委員会(仮称)」と密接な連携をとっていただくよう要請があり了承された。

4. 会計報告

高坂会計担当理事より、平成9年度(平成9年1月1日~12月31日)の決算報告がなされた。
引き続き佐武監事より監査報告があり、了承された。

5. 評議員推薦の件

下記の評議員候補者を審査し、了承されたため、次回の評議員会・総会に諮ることとした。

  • 中村 重信(広島大・医・第3内科)
  • 西川  徹(国立精神・神経センター神経研究所・疾病研究第3部)
  • 岡野 栄之(大阪大・医・バイオメディカル教育センター・神経機能解剖)
  • 吉岡 充弘(北海道大・医・薬理学)
6. 名誉会員推薦の件

前回推薦のあった下記の名誉会員候補者について審議し、了承されたため、次回の評議員会・総会に諮ることとした。

・平野 修助氏(推薦者:野口鉄也 植村慶一)

7. 第41回日本神経化学会の件

御子柴会長より、大会の概要が説明され、了承された。
今回は第21回日本神経科学大会との合同大会となるため、幅広く色々な分野をカバーするために一般発表はポスター展示のみとし、シンポジウム・ミニシンポジウムを増やしている。
またどちらかに参加登録をすれば両方の学会に参加できるように便宜を図ったが、抄録の配布方法、英文抄録の扱い等についてはそれぞれの学会の実態に即した対応をとることになった。
尚、演題締切は5月15日とし、代表発表者はいずれかの会員である必要がある。
出席理事より、合同大会とJSNのHPに相互リンクをはる事が提案された。会場となる東京ビッグサイトにも独自のHPがあり、イベント情報を載せているので、そこからも大会HPにアクセスできるようにして、広報活動に努めた方がいいという意見がでた。
日本神経化学会独自の公開シンポジウムついても、HPを活用して一般の方へ周知していくこととした。

8. 第42回日本神経化学会の件

1999年度の日本神経化学会大会については、松山での大会時の第3回理事会で数名の会長候補者の推薦があり、理事長に候補者に内意を伺っていただいた。その結果、中村重信教授(広島大・医・第3内科)にご快諾をいただき、理事各位には既に書面による持ち回りで内々に承諾を受けている。
改めて小宮理事長より上記の報告がなされ、了承された。
尚、中村教授からは日本神経科学学会との共催は行わないものの、日本神経精神薬理学会との共催の可能性について検討されたいという意向が寄せられている。他の色々な学会との共催の可能性については、前回理事会においても、前向きに検討していく事で了承されている。

9. その他

(1)細胞生物学研究連絡委員会の件

日本学術会議第4部細胞生物学研究連絡委員会の委員となられた小宮理事長より、1月7日に開催された第1回委員会についての報告がなされた。
また、今後は、本学会が加盟している同第7部「脳・神経学」研究連絡委員会でも、本学会の意向を反映できるように働きかけていくことで合意を得た。


(2)生物科学・学会連合(仮称)の件

日本生化学会・日本分子生物学会・日本植物学会・日本動物学会の会長連名で、「社会に対するアピールや諸官庁などへの要望書の窓口となる生物科学諸学会の連絡組織」として「生物科学・学会連合(仮称)」を作ってはどうかという申し入れが昨年あり、先方には、理事会に諮り正式な回答をする旨を伝えてある。
本件については、連合して何を目指すのかという設立の趣旨が今一つ不明瞭であり、先方が呼びかけている学会にも偏りが見受けられる等の意見が出された。
結局、先方から新たな連絡がくるまでは態度を保留することとした。
本学会としては、積極的に参画するというわけではないものの、先方から連絡会議・発起人会等の案内が着た場合には、庶務担当理事を窓口にして参加し、当面様子を伺うこととした。


(3)その他

加藤庶務担当理事より以下の報告がなされた。
本学会が後援を承諾している第4回国際神経内分泌学会議の山下 博組織委員長(期日:1998年10月12~16日、於:北九州国際会議場)より、国際会議の広報活動への使用のため本学会会員の電子メールのアドレスの提供依頼があった。
また、先方からは国際会議の広報だけではなく、北米神経科学学会会長の依頼を受け、アメリカで製造中止となるステロイド剤の製造中止を訴える嘆願運動にも電子メールのアドレスを使用したいという申し入れがあった。
本件については、理事長と協議し、後援する国際会議の広報活動での使用は問題はないものの、嘆願運動に関しては、学会としてその運動に係わるのではなく、連絡を受けた会員各位が個人的に判断をされて対処すべき問題であり、運動そのものには日本神経化学会は関係しないという前提で電子メールのアドレスを提供する事とした。