会則・役員・議事録・投稿

議事録

2004年度(平成16年度)第3回理事会議事録

2004年度第3回理事会 

日時:2004年9月20日(月)12時10分15時

場所:大阪国際会議場7階

出席者:御子柴克彦、熊倉鴻之助、岡野栄之、高坂新一、井上 和秀、佐藤 真、島田昌一、高松 研、辻 省次、遠山 正彌、鍋島 俊隆、野村 靖幸、馬場明道、柳澤勝彦

植村 慶一、宮武 正(監事)

池中 一裕(国際対応委員長)、西澤 正豊(奨励賞選考委員長)、

黒木 俊秀(神庭 重信代理)

欠席者:神庭 重信

 

議題

 議事に先立ち、御子柴理事長より挨拶がなされた。

 

1. 日本学会事務センターの件

御子柴理事長より学会事務センターの状況(破産)についての説明があった。

学会としてとして、8月17日に主に関東を中心とした理事による臨時理事会を開催したこと、さらに学会事務について、庶務担当理事、副理事長を主として検討し、見積金額、公共性、経験を考慮して、国際医学情報センターに依頼することを、もちまわりの理事会で了承を受けた旨の説明があった。国際医学情報センターへの事務以来は案件として、評議委員会、総会に提案される。なお、学会事務センターによる議事録が作成されないため、島田理事、佐藤理事が議事録を作成の担当となった。

 

2. 会則改定の件

岡野庶務担当理事より、国際医学情報センターに事務を新たに依頼するに際し、事務所所在地についての会則変更を行いたい旨の説明があった。理事会にて了承され、総会にて提案されることとなった。

 

3. 庶務報告

岡野庶務担当理事より、庶務報告が行われた。

(1)会員状況報告

・会員数(2004年7月31日現在)

 名誉会員 18名

一般会員 1335名

学生会員 269名

賛助会員 23名

団体会員 13名

・会員異動状況(2003年8月1日以降)

新入会者 103名

退会者  163名

物故会員 2名(西本 征央先生、木村 尚博 先生)

 

(2)理事改選の件

会則第20条、15名のうち9名の理事が2005年2月にて、任期満了となるため、岡野庶務担当理事より、同理事が選挙管理委員会を構成し改選(6名)を行う予定であること、さらに科学研究費の選考委員も同時に選考予定であるとの説明があった。なお、科学研究費の審査委員は学会からの参考資料をもとに日本学術振興会が選定するが、学会が正規の手続きに基づいた委員の選考結果は尊重されるとの説明も併せてなされた。

 

4.国際医学情報センターについて

御子柴理事長より、国際医学情報センターについて、設立の経緯、所在地、基本資産など(67名、基本財産4億)、事務代行の実績などについて説明があった。なお、日本神経化学会については、今まで学会事務センターが行っていた事務を全て引き継ぐ(入退会、会費、学会誌送付、会計業務、庶務業務、編集業務)予定であり、学会費は、学会名義の口座で振り込む形の請求書とし、学会名の口座を管理する予定であることが説明された。その他、国際医学情報センターは図書館を持っており、そこでの雑誌の閲覧は自由であること、会議室(2部屋)も予約すれば使用できることも説明された。今後、一ヶ月以内でデータの移行を行う予定であるとの説明の後、質疑が行われた。

 

5.出版・広報報告

 柳沢出版・広報理事より、機関誌の編集、ホームページの管理について説明があった。

機関誌は4号を維持、その2号は大会と関係ない形で発刊予定であり、若手の紹介、理事の記事を入れる。2005年1号まで企画は進んでいる旨、説明があった。

 併せて、会員への連絡方法について意見交換を行い、経費削減の目的もあり、emailを基本として情報配信をはかることを広報、将来計画委員会(または理事長)より総会に提案することとなった。その際のセキュリティーについて(特にコンピューターウイルスへの対応)質問があったが、国際情報医学センターでは専用の人員・設備を有し、大阪にも分室があり、データは二カ所で、金庫で管理している。安全対策には留意している旨の説明があった。

 なお、12月発刊予定の学会誌において、パスワード登録の意志を確認すること、メールアドレスはその際メールにて返事を受けることで収集すること、さらに配信を望まない人は、パスワードで学会のホームページをみることができるようにしておけばよいとの議論があった。

 海外からのアクセスにどのように対応するかについては、今後検討することとした。

 

6.委員会報告

(1)国際対応委員会

池中国際対応委員より、前日に開かれたISN理事会も含め報告がなされた。

ISNの今後の予定について説明があり、日本の対応について議論した。なお、ISNは現在池中理事のみが日本から出席しているが、ISNの会員を増やし、日本選出の理事を増やす必要性が議論された。

 

(2)研究助成金等委員会

馬場理事より説明があり、東レ科学振興財団への応募が二件あったものの、井上科学振興財団、内藤、東レ(科学技術賞)は応募がなかった旨説明があった。

 

(3)脳研究推進委員会

辻理事より脳研究推進委員会にて行った「脳研究の推進」に関するアンケート結果の概略について説明があり、27名から回答を得たこと、回答のなかには、研究費不足、特定の研究者への研究費配分の集中に問題があるとの指摘があり、さらに政府への働きかけの足りなさを訴えたものもあった。そのほか、基盤研究A,Bを増やすことの必要性を訴えたものや、アカデミックパスの設計が不十分(postdoc)との指摘などがあった。この結果を受け、学会として何らかのアクションを起こす方向で検討している旨の説明があった。

 

(4)将来計画委員会

熊倉副理事長より、プログラム編成に対する学会の意見を文章化して、申し送りしてはどうかとの提言あり、島田理事の協力のもと、原案が資料として提出された。原案について、検討を行い、神経化学会のポリシーをどう伝えるかに考慮した文章、他学会とのジョイントを支持する意見も多いなどの議論があり、これらを受け文章の詳細は、改めて熊倉副理事長に一任となった。

 

7.第49回日本神経化学大会について

鍋島大会長より第49回について、日本神経精神薬理学会、日本生物学的精神医学会との合同大会として2006年9月14-16日に開催予定である旨案内があった。オーラルを主体とし、オーラルのものもポスター掲示する方向で検討している。

 併せて、鍋島理事より2004年オープンシンポジウムについての説明があり、また

2005年は現在3課題提案。以前からのものを3題いれ、検討中である旨の説明があった

 

8.会計中間報告

高坂会計担当理事より、日本学会事務センターの破産を受け、今回特別に会計中間報告をするとの説明が為された。

預け金(1017186円)、未収入金(1787000円:先に払ってしまっていた管理費)この二つが返還されない可能性があり、支出の部で雑損としてこの額を計上するとの説明があった(但し、数字は8月17日現在)。更に、高坂理事より、2004年度決算見込みについて説明があり、繰り越し金が1000万程度となる見込みであると説明された。

植村監事より、日本学会事務センターの不正経理についての謝罪があったが、あわせて理事長より、非は日本学会事務センターの一部の理事にあるとの背景説明もなされた。

高坂会計担当理事より、学会の収入計算にあたり、納入率を90%として計算しているとの説明があり、今後納入率をあげるための工夫についての議論があった。

 

9.平成17年度予算

高坂会計担当理事より2005年度予算案について説明があった。

2500万円程度の総額であり、理事の選挙、科研費の担当者の選挙があり、通信費を増額している事、事務委託費は550万円から450万円に変更になっていること(国際医学情報センターの見積もりによる)、見積もりにあわせて、出張費は別立てとなっていることの説明がなされた。

 

10.評議員選任の件

岡野理事より前年度奨励賞受賞者の評議員への推薦があり、了承された。

 

11.名誉会員推薦の件

御子柴理事長より中嶋照夫京都府立医科大名誉教授の推薦があり、了承された。

 

12.第48回日本神経化学会の件

神庭理事の代理として、九州大学黒木助教授より、平成17年9月28日―30日に

シーホークホテル&リゾート(福岡市)にて、Translational Researchに的を絞り、「分子から脳を探る」From Bench to Bedをテーマとし、開催予定である旨挨拶があった。

 

13.その他

第50回日本神経化学会の大会長について議論があり、高坂理事が大会長として推挙され、承認された。日本神経科学会との合同大会の予定であることが説明された。