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議事録

2006年度(平成18年度)第1回理事会議事録

日本神経化学会
2006 年度第 1 回理事会議事録

日時:
2006 年 3 月 22 日(水) 13:00 ~ 17:00
会場:
(財)国際医学情報センター 3 階 第 4 会議室
出席者:

遠山正彌(理事長)、池中一裕(副理事長、国際対応委員長)、田代朋子(庶務担当)、
井上和秀(会計担当)、柳澤勝彦(出版・広報担当)、佐藤真(研究助成金等候補者選考委員長)、
島田昌一、米田幸雄、木山博資、仲嶋一範、東田陽博(シンポジウム企画委員長)、
西川徹(以上、理事)、三木直正(監事)、辻省次(脳研究推進委員長)、
津田正明(奨励賞選考委員長)、高坂新一(第50回大会長)、新田淳美(鍋島大会長代理)

委任状:

武田雅俊、鍋島俊隆(第49回大会長)、
和中明生(以上、理事)小宮義璋(監事)、御子柴克彦(将来計画委員長)

議 題

議事に先立ち、遠山理事長より挨拶がなされた。
1. 庶務報告

田代庶務担当理事より、庶務報告が行われた。

・総会員数 1,666 名( 2006 年 2 月 28 日現在)
名誉会員19名
正会員1,312名
学生会員305名
賛助会員19名
団体会員11名
・会員異動状況( 2005 年 1 月 1 日~ 12 月 31 日)
新入会者137名
退会者72名

尚、入退会者の会員種別内訳は新入会員 137 名(正会員 60 名、学生会員 76 名、賛助会員 0 名、団体会員 1 名)、退会者 72 名(名誉会員 0 名、正会員 48 名、学生会員 21 名、賛助会員 3 名、団体会員 0 名)だった。

・物故会員

黒川 正則 先生(東京大学名誉教授)

2. 会計報告

井上会計担当理事より、2005年度決算書について報告があった。

・収入の部:一般会員の会費収入が滞ってしまったが、第 46 回大会の余剰金の寄付金収入があったため、予算を上回ることができた。
・支出の部:事務局移転の混乱により 2 年度分( 2005年度、2006年度)の計上となっている。
3. 出版・広報報告

柳澤出版広報担当理事より、学会機関誌の編集・発行、学会ホームページの運営、会員検索システムの構築、広報活動について、詳細は委員会報告にて説明する旨の報告があった。

4. 各種委員会報告
1)将来計画委員会
本件は御子柴委員長が欠席につき、次回理事会にて報告することにした。
2)出版・広報委員会
・学会機関誌の編集・発行(柳澤委員長)

『神経化学』は従来とおり年4号発行。

・学会HPの管理・運営(島田理事)

個人情報保護法に基づいてE-mail配信および会員情報検索システムへの登録の同意・不同意をひきつづきとっており、HP上からでも回答できよう改良した。また、会員情報検索システムへは会員のみが入ることができるようIDとパスワードを郵送にて付与し会員専用ページも作成済みであるが、現在、会員からの回答を集約中である、との報告がなされた。

また、柳澤委員長より、現在までは島田理事の教室で行っていたHPの管理を今後は事務局にて行う旨の連絡がなされた。

・会員検索システムの構築(仲嶋理事)

現在、全会員のうち約6割から回答があり、回答者のうち95%はE-mail配信への同意を得ているため、システム開始への準備を行っている。また、会費払込票にE-mail 配信および検索システムへの同意・不同意の回答を記入できるように改良、入会申込書へも記入欄を設け新入会員へも告知ができるようにしていると報告がなされた。

柳澤委員長より、同意・不同意の連絡は『神経化学』発行の際にも色紙にてチラシを同封し告知強化を図っていること、検索システムは平成18年度中には実施する目標であることの報告があった。

・広報活動(木山理事)

ISNのHPからJSNの組織の英文表記のページにダイレクトに入れるようにしたこと、また学会の活動状況を告知する目的として2005年度の神庭大会長および2006年度の鍋島大会長の挨拶文をISNのHPへ掲載したとの報告がなされた。

3)脳研究推進委員会

辻委員長より今後の委員会活動についての明確化と詳細の決定を審議するよう提案があり、早急に池中副理事長と御子柴将来計画委員長をまじえて協議することとした。

4)国際対応委員会

池中委員長より、2007年8月19日から25日までメキシコのカンクーンで行われるISN/ASN大会の開催について報告がなされた。この大会のプログラム委員会が2006年3月10日および12日にポートランドで行われ、日本から参加した柳澤理事より、大会の規模・シンポジウム数について前回大会とほぼ同じこと、現時点ではプレナリーレクチャー4名のうち1名が本学会員である旨が報告された。池中委員長からは、2年に1度ISNの大会のない年で行われる第3回ISN special conferenceの審査が7月2日にシンガポールでの理事会にて行われるとの報告があった。

また、2006年7月2日から5日にシンガポールで行われるAPSN大会開催に伴い、参加11カ国の代表理事が決定されたが、今後あと5名の理事の選出予定があり、日本神経化学会から柳澤理事を推薦することが決定していること、さらにAPSNのpresidentの選挙、7月1日の理事会ではsecretaryが理事の中から互選で選出される予定であるとの報告がなされた。

5)研究助成金等候補者選考委員会

佐藤委員長より、2005年9月より現在までの応募者状況についてと、会員への告知状況の報告がなされた。今後は学会HPに選考委員が公表されている場合は、その名簿を載せること、応募者数を増加させるため締切間近には会員へメール配信にて告知を強化することとした。

6)シンポジウム企画委員会

東田委員長より、2006年度大会の9月14日に行う理事会主催オープンシンポジウムについて、テーマを「自閉症スペクトラムを理解し分子解明をめざそう」に決定したこと、シンポジウムコーディネーターを東田委員長と仙波りつ子委員が行い2時間半を予定している旨の報告がなされた。

また、参加対象者について審議がなされ、内容は高度なままであるが一般市民の当日参加も受け入れることとした。

7)奨励賞選考委員会

津田委員長より、委員長の互選により新委員長に就任した報告があった。田代委員より、互選について現委員の中で任期が長いことなどをふまえて委員長の選出がなされたこと、また、奨励賞候補者の発掘方法を現在検討中であるとの報告がなされた。仲嶋委員より、奨励賞授賞者選考の際の年齢についての問題も委員会で議論されているとの報告がされた。

5. 評議員更新未回答者結果報告

田代理事より、2005年総会で任期更新に伴う評議員からの未回答分について全員確定した旨の連絡があった。辞退者の中から名誉会員へ推薦候補者を選出することとした。

6. 第49回(2006年度)大会の件

鍋島大会長が欠席のため新田委員より報告がなされた。本年度は9月14日から16日まで名古屋国際会議場にて3学会合同大会となっているため14日と16日は合同のプログラム、2日目の15日は各学会のプログラムとなっている。今回ポイントとしては、ノーベル賞受賞者2名の招待講演が行われること、最終日の土曜日に市民公開講座を設けたことが挙げられる。13日の理事会は13:00からサイプレスガーデンホテルにて開催することが決定した。

また、評議員会と総会の開催時間について内容をふまえて審議がなされた。遠山理事長より、評議員会では学会の今後のあり方について、総会では各種報告と承認を主に行うという前回の決定事項の確認がなされた。評議員会と総会の時間配分について審議が行われ、再度調節し後日、鍋島理事より報告することとした。


審 議 事 項

1.2007年度予算案の件

井上理事より、収入の部については賛助会員の減少により会費収入が2006年度より減ってしまうが、支出の部についてはほぼ例年どおりであることが報告された。ホームページの作業費については、国際医学情報センターの作業費見積もりが31万円以内であったので、2006年度の作業は試験的に国際医学情報センターにお願いすることとした。不備がないようであれば2007年度に正式に国際医学情報センターへ委託することを考えているとの報告があった。

また、高坂2007年度大会長より2007年度大会においてアジアを中心に海外から若手研究者の招聘のための予算をとっていただきたいとの申し出があり、神経科学学会の100万円の支出予定と神経化学会の50周年記念事業という点をふまえて、合計50万円を支出することとした。今回は50回という節目にあたる特別支出であり、恒例化するつもりはないので予算案に項目立てはしない。

予算案については承認された。

2.定期購読会員取扱いの件

田代理事より、これまで雑誌のみを購入するという会員が存在していたが、今回より会則に従って団体会員として入会していただくことが提案され承認された。

3.9月理事会開催時間について

2006年9月13日(水)13:00より17:00まで実施することが決定した。

4.新評議員推薦の件

今回申請のあった評議員候補者8名を審査し了承され、総会に諮ることとした。

5.2005年度奨励賞受賞者の評議員推薦の件

2005年度奨励賞受賞者4名のうち現在評議員ではない3名の候補者について審査し了承されたため、総会に諮ることとした。

6.名誉会員推薦の件

今回4名の候補者を審議し了承されたため総会に推薦することとした。

7.第50回(2007年度)大会の件

2007年度は学会創設50周年にあたり、大会期間中に記念事業を行うための活発な意見交換がなされた。学会の過去から現在までの歴史と学会の未来を多くの非会員へ広めるため、次のことが決定した。

  • 2時間程度の枠の中で理事会企画オープンシンポジウムの実施
  • 会場内に50周年記念ブースを設ける
  • 理事会企画オープンシンポジウムの冒頭に50周年記念の簡単な式典を設ける

さらに、多くの一般の方へも新聞広告などの媒体を使用し告知するという意見も挙がり、プログラムも含めて詳細を早急に決定することとした。

また、理事会企画オープンシンポジウムに関しては、西川理事、仲嶋理事、島田理事、米田理事より企画に関するアイディアをいくつか挙げ、その後シンポジウム企画委員会と池中副理事長、高坂2007年度大会長で審議し企画していくこととした。50周年記念ブースに関しては、田代理事を中心に数名の理事を選出し今後企画することとした。式典については、池中副理事長を中心として企画することとした。

さらに、多くの一般の方へも新聞広告などの媒体を使用し告知することも検討され、プログラムも含めて詳細を今後随時決定していくこととした。

8.第51回(2008年度)大会の件

遠山理事長から今後の大会について、連合を組織して開催していくこと、各学会の独自性を尊重しながらかつ協力体制をもって実施していくことの方向性が述べられた。2008年度も2006年度同様3学会連合学会を開催することが提案された。池中副理事長より、今後は毎年合同の大会を開催していくのではなく、日本神経化学会のみでの大会も開催しつつ、他の学会との連合した大会も行い、脳科学の研究者が集まる場として学会を開催していくという意見があがった。柳澤理事より連合担当理事をもうけたらどうか、という提案がなされ、次回への審議事項とした。

2008年度大会の連合学会と開催地については、遠山理事長と日本生物学的精神医学会および日本神経精神薬理学会とで協議することが決定した。また、この他にも連合を希望する学会があれば、事務局まで連絡することとした。

9.科学研究費補助金の件

田代理事より、日本学術振興会より科研費審査委員選出方法が変更になり、2006年度は2005年度までの審査委員がそのまま継続することについて承認された。今後の審査委員候補者の選出については、毎年12月~1月頃に選挙を行って選出することとした。制度が変動しているため、今後の動向を見ながら対応していくこととした。


以上を以て予定した全ての議事を終了し、本年度第1回理事会を閉じた。