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議事録

2006年度(平成18年度)評議員会議事録

日本神経化学会
2006 年度評議員会議事録

日時:
2006 年 9 月 16 日(土) 11 : 10 ~ 12 : 10
会場:
名古屋国際会議場「G会場」 431+432会議室
出席:
出席 70 名、委任状 100 名(評議員総数 225 名、定足数 45 名)
議長:
遠山 正彌 理事長
議題:
合同大会から脳科学連合へ
議事に先立ち遠山理事長、鍋島大会長より挨拶がなされ、以下、活発な議論が交わされた。
  1. 三学会の合同大会の在り方(今回は2年連続であることについて)
  2. ニューロサイエンスの問題
  3. その他の合同の問題
(意見1)

無理に数だけ拡大していくなどの方向をあまり強烈にやっても私の希望とする学会には育っていかないと考える。出来るだけ研究者の利便性をはかるために、今回の大会のようにパスカード一つで色々な興味のある所に行ける、似た様な学会が同時に開催するということで多忙な先生方にもより多くのチャンスが比較的簡単に得られる。それを考え、やはり緩やかな連合体というのが非常に望ましい。

(意見2)

日本神経化学会はNeurochemistryという面から独自性を持ちながら、じっくりと若い人達を育てるというような学会であってほしいと思う。今大会でも非常に熱心に発表されたが質問が少なかったことは残念であった。ぜひこの学会としては特徴を持った、じっくり発表ができる学会にしてほしい。

(意見3)

今回の緩やかな連合は良い。ただ会が大きくなると過去のような神経化学会の密なコミュニケーションが薄らいでいるが、時代は色々な分野と連携していく必要もある。

(意見4)

完全に合体するのか、緩やかな連合で行くのか、という問題なのだが、やはりそれぞれの特徴を活かした形でやるという意見が多い。今回の大会のかたちが理想的である。

(意見5)

緩やかな連合は非常に良い。出来れば何年かに1回くらいは神経内科的な神経難病の学会とも一緒に行える合同学会も作っていただきたい。

(意見6)

現在の神経化学会は基礎の先生の勢力が強く我々臨床にとって敷居が高いと思っている。そういう意味で精神化学会系の所と緩やかに合同すれば、臨床系も気軽に参加でき賛成。

(意見7)

他学会との合同はポスターを見ても勉強になった。独自性を保ちながら合同の会を開催するのは大変良い。

(意見8)

元々神経化学懇話会は臨床の精神病、神経内科などの病気等を物質レベルで解明しようということで基礎の研究者、生理学、生化学、薬品学の研究者が集まって始めたのが神経化学工学会で、そこから神経化学会になり世界で一番古い学会ということで我々は意識を持って世界をリードしようと考えている。やはり特徴をだしながら且つ色々な学会と緩やかな連合が一番良いのではないかというのが委員会でもまとまった意見である。

(意見9)

何のために緩やかな連合をするのかというときに、例えば学会内の会員、その中の交流をより幅広くしようということと、学会から外に発信するという場所でもあっても良いかと思う。そういった時に色々な緩やかな連合の中でその中で我々学会がどういうポジションをとっているのかということを明確に出したほうが良く、ただ単に集まって情報交換の場であるだけでは少し物足りないのではないかと感じている。

(意見10)

何年かに1回は神経化学会単独開催があるのが良いと思う。相手方の学会との意向も充分汲みつつ実現したら嬉しいと思っている。

(意見11)

連合も良いが単独というのも何年かに1回は必ずやって我々のディスカッションをきちんと行う学会というのを大事にしていけたらと思う。

(意見12)

緩やかな連合に賛成。フレキシブルにやっているうちに収まっていくと良いと思う。

本質的な単独開催は重要であるので、緩い連合の仕方で解決できるのではないか。自分達は自分達の閉じた学会をするけれども、たまたま同じ会場で同じ場所で他の学会をやっている。無関係の同時開催というだけにしても、我々のプログラムだけをやっていながら来たついでに興味のあるシンポジウムがあったら聞けるという程度であれば可能だと思う。この様な形でやっていくということに関してはどうか。
(意見1)

賛成であるが、専門家の間で熱い議論をしたいから来ているのに、それが出来なくなるのは良くない。そのため単独大会をベースにして同時に同じ会場でやっていて、せっかく一緒にやるのなら合同のシンポジウム等を企画しつつ行うべきである。この意見を基本コンセプトとして守っていかないと、この学会の伝統である非常に熱いディスカッションというのは活きてこないのかと思う。

また、遠山議長より以下の提案事項が挙がった。 評議員の定数が現在225名であるが、今回新に推薦が承認されればほぼ満席になる。年齢を見ると、これまで学会に功績があり活躍されている先生も評議員の中にいるが、ある一定の年齢に達した場合、例えば功労会員(仮称)というかたちに認証し評議員会にも出席・発言も可能であり、学会の運営にアドバイスができる。もう一つは9,000円に会費を下げるという形で、70歳を基点として評議員から功労会員(仮称)への移行が今理事会で提案されたことについて説明があり、功労会員(仮称)の設置と、70歳を基準とすること、功労会員は評議員会に出席し発言できる、という原則は承認された。2007年度に会則変更を行う予定である旨の報告がなされた。


以上を以って、本年度の評議員会を閉じた。