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議事録

2007年度(平成19年度)第3回理事会議事録

日本神経化学会
2007年度第3回理事会議事録

日時:
2007年9月9日(日)13:00-17:00
会場:
パシフィコ横浜 会議センター414会議室
出席者:

髙坂新一(理事長)、池中一裕(副理事長)、米田幸雄(庶務担当)、木山博資(会計担当)、
仲嶋一範(出版・広報担当)、御子柴克彦、岡野栄之、塩坂貞夫、今泉和則、
神庭重信、辻省次、和田圭司、高橋正身(以上 理事)、三木直正(監事)、
津田正明(奨励賞選考委員長)、田代朋子(第50回大会記念ブース担当)、
橋本亮太(武田雅俊 第51回大会長代理人)

委任状:

武田雅俊、東田陽博(以上 理事)、和中明生(国際対応委員会委員長)、宮本英七(監事)

議 題

議題に先立ち、髙坂新一理事長より挨拶がなされた。


【報告事項】

1. 2007年度第2回理事会議事録承認の件(資料P.1~P.4)

髙坂新一理事長より、先般持回り審査を行い、承認が得られている旨報告がなされた。

2. 理事長報告

特になし。

3. 庶務報告(資料P.5~P.6)

米田幸雄庶務担当理事より、庶務報告が行われた。また、退会を希望している評議員の慰留状況について、報告がなされた。

4. 会計報告(資料P.19)

木山博資会計担当理事より、2007年度中間決算報告がなされた。

5. 出版・広報報告

仲嶋一範出版広報担当理事より、出版・広報委員会の活動について概要が説明された。詳細は、委員会報告にて説明する旨の報告がなされた。

6. 委員会報告
(1) 将来計画委員会

米田幸雄委員長より、9月10日に開催される将来計画委員会について説明がなされた。今期委員は、若い研究者を中心に集め、「日本神経化学会の今後」や「日本神経科学学会との合同大会のあり方」について議論する予定である。また、評議員数や評議員選定方法、シンポジウムのあり方についても議論したいとのことであった。

(2) 出版・広報委員会(資料P.7~P.12)

仲嶋一範委員長より、次の通り報告がなされた。

・機関誌の編集・発行
2007年第4号の掲載内容について報告がなされた。同号からは企業広告の掲載も開始されるが、現在応募がない。学会ホームページにて募集を行っているが、さらなる周知をお願いしたいとのことであった。
・会員検索システムの構築
E-mail配信・会員検索システム掲載の同意数について報告がなされた。
会員検索システム上に研究室ホームページのURLを掲載できるようになったことを、E-mail及び学会ホームページにて会員へ周知する予定である。また、会員検索システム内の会員情報データベースの更新及び新規会員に対して新たにパスワードを発行する業務については、担当委員が年1回程度更新する予定である。この作業を年複数回行う場合や、さらに会員自らが登録情報を変更可能なシステムに変更していく場合は、外部へ委託することを検討する必要がある。
なお、現在は個人情報保護の観点から、会員検索システムはパスワードを持つ会員のみが利用可能となっており、会員以外の閲覧はできないシステムとなっている。これに対し、一部の理事より、学会の発展のためには、将来的にはむしろ海外からを含めて自由にアクセスできる形に変更することを検討した方が良いのではないかとの提案がなされた。
審議の結果、将来的にはパスワードを廃止し、全会員から改めて各項目の掲載について同意を取り直した上で、完全公開のシステムに変更することが可決された。またその際、海外からの利用も可能にするため、検索システム内の会員情報を和文と英文の併記にすること及び従来の情報に加えて、会員の専門分野及び研究室URLの掲載を標準とすることが決定された。
・学会ホームページの管理・運営
英語版のホームページについて報告がなされた。他学会の実績を参考に、英語化すべき項目を選定しているとのことであった。
・広報活動(今泉和則委員)
ホームページ上に「神経化学トピックス」としてコンテンツを掲載する企画について、執筆者の募集・選考方法等運用方法の検討についての進捗状況が報告され、準備が整い次第掲載を開始することになった。
(3) シンポジウム企画委員会

東田陽博委員長欠席のため、次回理事会にて報告されることとなった。

(4) 国際対応委員会(資料P.13)

和中明生委員長欠席のため、池中一裕委員よりISNの理事選、ISN Meeting、ISN/APSN school・APSN symposium、APSN Meetingについて報告がなされた。また、9月10日(月)開催の委員会では、①ISNの理事選、ISN Meeting、ISN/APSN school・APSN symposium、APSN Meetingへの対応②日本神経化学会会員に対するISN、APSN関係の広報活動のあり方について協議する予定である旨説明がなされた。

(5) 研究助成金等候補者選考委員会(資料P.14)

神庭重信委員長より、2007年4月以降の公募数及び応募数について報告がなされた。第24回井上学術賞、第48回東レ科学技術賞、第48回東レ科学技術研究助成に各1件応募があり、第24回井上学術賞については学会推薦が決定、第48回東レ科学技術賞、第48回東レ科学技術研究助成については審査中である。

(6) 脳研究推進委員会

辻省次委員長より、9月10日(月)開催の委員会では「学会のあり方」、「脳研究・特定領域研究について学会としてどう発信していくか」について議論するとの報告がなされた。

(7) 奨励賞選考委員会(資料P.15)

津田正明委員長より、本年度の選考結果について報告がなされた。9名の応募があり、3名の受賞者が決定し、9月11日(火)に行われる奨励賞シンポジウムにて最優秀奨励賞受賞者が決定されるとのことであった。また、選考基準について活発な議論がなされ、日本神経化学会での活動履歴も重要な要素になるとの意見が出された。

次期委員についても報告され、欠員1名の補充については、和田圭司理事が就任することとなった。

(8) 連合大会委員会

池中一裕委員長より、報告がなされた。日本生物学的精神医学会及び日本神経精神薬理学会に対し、ゆるやかな連携の輪を広げ、脳科学全領域をカバーするような集合体をつくることを提案した。日本生物学的精神医学会及び日本神経精神薬理学会からは様々な意見が出されたが、各学会の連合大会委員間で定期的に意見をかわすことについては、賛同を得られた。定期的な意見交換を実現するため、日本生物学的精神医学会及び日本神経精神薬理学会宛てに髙坂新一理事長名で、正式な依頼を出すこととなった。

7. 第50回(2007年度)大会について

髙坂新一大会長、和田圭司実行委員長、岡野栄之プログラム委員長より報告がなされた。トラベルアワード参加者に対する入会勧誘について問題提起され、英語版入会申込書の作成について、米田幸雄庶務担当理事や出版・広報委員会で検討することとなった。

また、田代朋子50周年記念ブース担当より、展示について報告がなされた。


【審議事項】

1.新評議員の推薦について(資料P.16)

新たに挙げられた候補者1名の推薦を承認し、本年第1回理事会より継続審議となっていた候補者1名の推薦を見送ることとなった。推薦が見送られた候補者・推薦者に対し、米田幸雄庶務担当理事が通知することとなった。

また、功労会員の就任条件について「現職を退いた会員」で「年齢制限は設けない」との確認がなされた。
功労会員の設置については9月11日(火)開催の総会に諮る予定であり、承認が得られ次第、該当する会員へ就任の意向確認を行うこととなった。なお、功労会員の年会費は5,000円と決した。

2.名誉会員の推薦について

本年第2回理事会で推薦が承認された2名について、確認がなされた。2名のうち宮本英七氏は、監事任期満了後の2009年総会にて推薦予定である。

3.評議員・正会員・賛助会員の退会希望について(資料P.17)

米田幸雄庶務担当理事より、退会を希望している会員について報告があり、審議がなされた。原則として慰留に努め、慰留不能の場合は退会を承認することとなった。

4.次期大会事務局への会員名簿の提供について(資料P.18)

2008年度大会(富山大会)事務局より、日本生物学的精神医学会(連合開催予定)との重複会員をチェックするため、会員名簿の提供を求められている件につき、審議がなされた。2008年度大会(富山大会)事務局へ使用目的をより具体的に示した依頼文の提出を要請し、それに基づいて提供の可否を検討することとなった。

5.2007年度中間決算報告及び2008年度予算について(資料P.19~P.25)

木山博資会計担当理事より報告がなされ、2008年度予算が承認された。2008年予算については下記の点が提案され、審議の結果、承認された。

・収入の部

年会費の未納が多々見受けられるため、早急な対策が必要である。理事・評議員による納入の呼びかけ、長期未納者に対し除名を警告・実施する等、会費収入の改善を図りたい。また、賛助会員の増加を目指し、理事・評議員に協力を求めることとなった。

・支出の部
  1. 会計の明瞭化のため、次の2点を実施する。
    • 2007年度会計より会計事務所へ税務申告書類の作成及び年次決算業務について委託する。その委託費は年210,000円となる。
    • 予算書の勘定科目を追加・細分し、より現実的な予算を作成する。
  2. 事務局業務を委託している(財)国際医学情報センターへの委託費を年4,500,000円に変更する。
6.年会費長期未納者に対する取扱いについて(資料P.26~P.31)

木山博資会計担当理事より、年会費長期未納者について報告がなされ、議論がなされた。

審議の結果、次の通りとなった。

  • 理事・評議員に協力を仰ぎ、納入喚起を積極的に行う。
  • 長期未納者については最終期限を設け督促を行い、期限までに納入が確認できない場合は、除名手続きを行う。
  • 学生会員の未納者については、所属研究室の責任者等に対する連絡も検討する。

また、来年度からは大会に際し、会費未納者は演題登録・発表を行えないようにすることとなった。

7.団体会員・賛助会員について(資料P.32~P.36)

木山博資会計担当理事より報告がなされ、下記の通り決した。

  • 賛助会員の増加を目指し、企業・業者等へ積極的な勧誘活動を行う。
  • 本年第2回理事会にて承認された機関誌(第1号,第4号)への広告掲載について、出版・広報委員会にて広告掲載申込書を作成し、さらなる周知を行う。なお、掲載広告は白黒のみ、1号の掲載につき1ページ50,000円の掲載料を申し受ける。
  • 機関誌次号より、賛助会員リストを掲載する。
8.会計事務所への業務委託について(資料P.37)

会計事務所へ税務申告書類の作成及び年次決算業務について委託することが承認された。

9.連合大会の件(資料P.38~P.40)

髙坂新一理事長より「神経伝達機構と疾患研究会」中村重信代表から連合大会開催の申出があった旨報告がなされた。同会世話人である辻省次理事より、同会の詳細について説明がなされ、審議の結果、連合大会開催が承認された。池中一裕連合大会委員長が同会と開催時期を含め詳細を協議することとなった。

10.第51回(2008年度)大会について(資料P.41~P.42)

武田雅俊第51回大会長が欠席のため、代理人 橋本亮太氏(大阪大学)より準備の進捗状況について報告がなされた。日本生物学的精神医学会との連合開催で、9月11(木)-13日(土)に富山市にて開催予定であり、テーマは「Translational research in Neurochemistry神経化学-基礎から臨床へ-」となった。

プログラムについて、シンポジウム10演題、一般口演 約140演題、ポスター発表 約50演題を予定している旨報告がなされ、今後も検討を続けていくこととなった。また、次の点について確認がなされた。

・発表の原語について
特別講演、シンポジウムは英語を使用する。一般口演については、口演・質疑共に日本語・英語いずれも使用可とするが、英語を強く推奨する。スライド、ポスターは英語で作成する。
・ポスター発表の開催場所
日本生物学的精神医学会と同一の会場で行うよう検討する。
また、講演のあり方について活発に議論され、一般口演を重視する方向で企画していくことが確認された。
11.第52回(2009年度)大会について

田代朋子第52回大会長より、連合開催の相手先について報告がなされた。日本生物学的精神医学会及び日本神経精神薬理学会は、日本神経化学会と長期的にゆるやかな連合を組織することに難色を示しているとのことであった。また、日本細胞生物学会及び日本発生生物学会は、開催時期の調整が難しいということであった。
議論の結果、次の意見が出された。

  • ゆるやかな連合を組織するには、各学会の連合大会委員間で、学会に対する考え方について密な意見交換・協議が必須である。
  • 相手先を検討する上で、「専門店としての学会」という主体性は失わないように留意すべきである。
12.その他

特になし。


以上を以て予定した全ての議事を終了し、本年度第3回理事会を閉じた。