会則・役員・議事録
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会則・役員・議事録・投稿
日本神経化学会
2008年度第1回理事会議事録
- 日時:
- 2008年3月7日(金) 13:00-17:00
- 会場:
- (財)国際医学情報センター 第 2 会議室
- 出席者:
髙坂新一(理事長)、池中一裕(副理事長)、米田幸雄(庶務担当)、木山博資(会計担当)、
岡野栄之、塩坂貞夫、今泉和則、神庭重信、武田雅俊、和田圭司、高橋正身(以上 理事)、
和中明生(国際対応委員会委員長)、宮本英七(監事)、田代朋子(第52回大会長)、
橋本亮太(武田雅俊理事代理人)- 委任状:
仲嶋一範(出版・広報担当)、御子柴克彦、武田雅俊、東田陽博、
辻省次(以上 理事)、三木直正(監事)- 議 題
議題に先立ち、髙坂新一理事長より挨拶がなされた。
【報告事項】
- 1. 2007年度第3回理事会議事録承認の件
髙坂新一理事長より、先般持回り審査を行い、承認が得られている旨報告された。
- 2. 理事長報告
特になし。
- 3. 庶務報告
米田幸雄庶務担当理事より、庶務報告がなされた。
- ・会員状況について
- 会員数が減少している現状を踏まえ、入会勧誘方法について議論された。その結果、単なる数合わせではなく、活動的な会員の獲得・増加を目指していくため、小規模ならではの特殊性を打ち出しながら魅力ある学会作りに努め、理事・評議員等の教室員を中心にアピールしていくこととなった。
また、賛助会員の現状についても報告があり、面識のある企業への勧誘等、引き続き理事・評議員に協力を仰ぐこととした。
- 4. 会計報告
木山博資会計担当理事より、会計報告がなされた。
- ・2007年度決算及び税務申告について
- 決算業務及び税務申告は公認会計士と相談の上行われ、納税額が決定された。
- (2007年度決算について)
- 一般会計に関し、2006年度決算と比べ、繰越金を約190万円増やすことができた。主な理由としては、経費節約、年会費収入の増加等が挙げられる。大会運営の補助金として計150万円を大会運営事務局へ支出したものの、大会収益の中から全額返金された。
また、特別事業積立金に関し、積立専用口座を開設し、2008年度分からはその口座で一括管理することとした。 - (税務申告について)
- 2007年度より税務申告を行い、納税額は総額230,500円となった。
- ・年会費未納者数について
- 年会費未納者数について現状報告がなされた。また、3年度分以上年会費を滞納している会員に対し、除名処理を行った旨報告がなされた。今後も引き続き未納者へ適宜督促を行い、場合によっては未納者の所属長へ協力を仰ぐこととなった。
- 海外出張・留学のために支払が滞るケースが指摘され、休会制度新設のため会則変更を検討することとなった。
- 納入方法として、口座からの自動引落やクレジットカード支払等が提案されたが、手数料の観点から現時点では導入しないことと決した。
- ・旅費支給について
- 当会運営にかかる会議等に出席する場合の旅費について、支給方法が確認された。
- 5. 出版・広報報告
今泉和則出版・広報委員より、出版・広報委員会の活動について概要が報告された。
- 6. 委員会報告
- (1) 将来計画委員会
米田幸雄委員長より、2007年9月10日開催の委員会について報告された。
- 日本神経科学学会との合同大会(Neuro大会)について、多くの情報が収集でき大変有意義であるため、従来通り3年に1回の開催が好ましい。
- 日本神経化学会のアイデンティティーとしては、若手研究者育成に力を入れていきたい。今後も議論を重ねて、最終的な結論・提案を出したい。
- (2) 出版・広報委員会
今泉和則委員より、次の通り報告された。
- ・機関誌製作の業務委託先について
- 株式会社六甲出版販売から有限会社シーワークスへの委託先変更について、経緯が説明された。審議の結果、提案通り変更することに決した。トラブル回避のため契約書・覚書を締結し、先1年間の経過を元に次年度の契約更新を再考することとなった。
- ・会員検索システムの変更について
- 会員情報検索システムの変更について経過報告された。国内外より自由にアクセスできるシステムを採用するため、全会員から改めて開示情報の各項目について掲載の同意を取り直すことが確認された。また、会員情報記入シート(案)が提示され、専門分野に関するキーワードも掲載予定とのことであった。委員会より提案されたキーワードについて、精神疾患関連のキーワードをもう少し追加してはどうかとの意見があり、引き続き検討することとなった。さらに、会員の業績に関する情報も閲覧できた方がよいとの意見が出され、引き続き検討することとなった。
- ・学会ホームページの管理・運営
- 英語版のホームページについて説明がなされた。かねてから検討しているが、実現できていないとのことであった。議論の結果、庶務担当理事が英語版の入会申込書を作成し、それを元に準備を進めることとなった。
また、日本語版ホームページでの第51回大会のアナウンスについて、単に大会のホームページにリンクするだけではなく、閲覧者の目を引くよう大会のキーワードを追加掲載してはどうかとの意見がなされ、今後検討することとなった。 - ・広報活動
- ホームページ上にて「神経化学トピックス」と題し、一般向け広報活動の一環として会員の研究成果を紹介している。現在2件の論文(要旨)が掲載されており、引き続き掲載希望者・推薦者を募っているが、応募がないとのことであった。2008年度中には掲載数を4~5件に増やしたいと考えているため、各理事へ同コーナーを周知の上、適任者の推薦が要請された。
- (3) シンポジウム企画委員会
東田陽博委員長欠席のため、代理として橋本亮太氏(大阪大学)より報告された。
理事会企画オープンシンポジウムとして神経経済学を取り上げる予定であるとのことであった。これに対し、複数の理事より神経経済学は学問として発展途上の領域であるため、学会の方向性を示す理事会企画オープンシンポジウムでの採用は時期尚早であるとの意見が出された。以上を踏まえ、委員会にて至急再検討することとなった。- (4) 国際対応委員会
和中明生委員長よりAPSN biennial meeting,ISN Special Neurochemistry Conference,ISN biennial meetingについて報告された。
- 第8回APSN biennial meetingの一般演題締切日が変更となった。(2008年3月末まで)
- 2010年開催予定の第9回APSN biennial meetingについて、日本が有力候補地となる可能性が高く、委員会としては日本開催を視野に入れて活動していきたい。日本開催の場合、日本神経化学会大会と合同で開催するのが理想的であるが、2010年は日本神経科学学会との合同大会(Neuro2010)が予定されているため、APSN biennial meeting との合同開催の可能性について、理事会で議論願いたい。(報告事項7.参照)
- 2011年開催予定のISN biennial meetingは、開催地がギリシャ・アテネとなった。
- APSN理事選挙、ISN理事選挙について、APSNでは米田幸雄氏(金沢大学)の出馬が決定、ISNでは白尾智明氏(群馬大学)を推薦したい。
- 日本神経化学会の国際化について、APSN及びISNのMeeting等へこれまで以上に若手研究者を派遣し、海外経験を蓄積させることが有効ではないか。そのためには評議員レベルでの国際化に対する理解・協力が必要である。
- 広報活動としては、日本神経化学会ホームページへAPSN及びISN関係の情報を掲載している。今後はMeeting参加者による体験記を機関誌へ掲載する等、APSN及びISNへ参加するメリットも広く周知していきたい。
また、理事より、活発に活動しているアジア諸国に対抗できるよう、日本もより積極的に国際学会へ参加すべきだとの意見があった。APSNやISNの演題募集やトラベルアワードへ若手研究者が積極的に応募し、国際経験を積むことが重要であるとの認識の下で、評議員レベルに対し、若手研究者への働きかけ等協力を請うこととなった。
- (5) 研究助成金等候補者選考委員会
神庭重信委員長より、2007年10月以降の公募数及び応募数について報告された。
(財)ブレインサイエンス振興財団の第21回 海外研究者招聘助成へ日本神経化学会第51回大会事務局より応募があった旨報告された。また、推薦結果についても報告された。
応募者が少ない現状を踏まえ、奨励賞受賞者に応募を募る等、委員会で候補者の掘り起こしを行うこととなった。- (6) 脳研究推進委員会
辻省次委員長欠席により、岡野栄之委員より2007年9月10日開催の委員会について、次の通り報告された。
- 基礎系の若手研究者と臨床系研究者の参加を喚起する魅力的な活動が必要である。両者が求めるものを両立させる方策について議論を継続していく。
- 日本神経化学会はボトムアップ型で活動し、現状の規模だからこそできる活動にこだわっていくべきである。そのためには会員、特に若手からの意見をどのように集約していくかが重要となる。
集約した意見を元にそれに見合ったシンポジウム等を企画すれば効果的であろうとのことであった。
なお、意見の集約については、まず本年大会(第51回大会)で開催される神経化学育成セミナーが絶好の機会と考えており、今後もこのような企画を継続することが望まれる。
上記他、科研費の動向について委員会としてどのような活動が考えられるか等についても報告された。
- (7) 奨励賞選考委員会
米田幸雄委員長より、次の通り報告された。
- 選考基準について検討され、(1)研究業績 (2)発表貢献度 (3)将来性 (4)総合評価 の4項目を客観的に点数化した上で、最終的な順位付けを各委員の判断に委ねることとなった。また、評価の際には、若年応募者が不利にならないよう配慮することも確認された。
- 応募条件が「会員歴3年以上、研究歴3年以上で、本会で積極的に発表した実績を持ち、<中略>満40歳未満」となっているため、応募者に指導的立場の研究者と博士号取得前後の研究者が混在する。後者を対象とする賞の設置が提案され、議論の結果、従来の奨励賞に加え、ポスター賞や口頭発表優秀者の表彰等の新設を委員会で検討していくこととなった。
- (8) 連合大会委員会
池中一裕委員長より、次の通り報告された。
- 日本生物学的精神医学会と日本神経精神薬理学会に対し、ゆるやかな連合を提案しているが、日本神経精神薬理学会は日本臨床精神神経薬理学会との合併問題を抱えているため、そちらを優先したいとの意向である。合併問題が解決したのちに日本神経化学会との連合開催について検討したいとのことであった。一方、日本生物学的精神医学会では、3年に1回程度の連合開催がよいのではないかとの意見が多いとのことであった。
今後もあらゆる可能性について、委員会で検討していくこととなった。
- 日本生物学的精神医学会と日本神経精神薬理学会に対し、ゆるやかな連合を提案しているが、日本神経精神薬理学会は日本臨床精神神経薬理学会との合併問題を抱えているため、そちらを優先したいとの意向である。合併問題が解決したのちに日本神経化学会との連合開催について検討したいとのことであった。一方、日本生物学的精神医学会では、3年に1回程度の連合開催がよいのではないかとの意見が多いとのことであった。
- 7. 第50回(2007年度)大会及び第53回大会(2010年度:Neuro2010)について
髙坂新一理事長より、次の通り報告された。
- ・第50回(2007年度)大会
- 参加者約3,700名の盛会となり、内容も好評であった。日本神経科学学会と連合開催することは意義があるため、日本神経化学会の独自性を発揮できるよう十分調整の上、引き続き定期的な連合を続けて行きたい。
- ・第53回大会(2010年度:Neuro2010)
- 大会長が井上和秀氏(九州大学)と決定した。9月21日~25日にパシフィコ横浜で開催したい旨、日本神経科学学会へ伝えたとのことであった。
また、APSNに関連し、(1)APSN biennial meetingを2012年に誘致、同時に日本神経化学会単独大会を開催 (2)大会長は池中一裕氏(APSN理事長)との事項が提案され、理事の総意を得た。
【審議事項】
- 1.評議員の退会希望について
退会を希望する評議員のうち、3名が功労会員として継続参加し、2名は退会することとなった。
- 2.新評議員の推薦について
審議の結果、候補者1名の推薦が承認された。
- 3.名誉会員の推薦について
審議の結果、候補者1名の推薦が承認された。
- 4.功労会員新設に伴う会則変更について
米田幸雄庶務担当理事より草案が示され、議論された。
有資格者は「評議員経験者でかつ定年により現職を退いた者」、「永年、正会員として本会に貢献をした者」となり、理事会が候補者を決定の上総会へ推薦、総会での承認を得て就任することとなった。- 5.第51回(2008年度)大会について
武田理事欠席のため、武田理事よりメールにて、以下の報告がなされた。
- (1)基礎から臨床へのトランスレーショナル研究の推進 (2)口演重視 (3)若手研究者の育成 を意識した内容であるとのことであり、プログラムの決定事項は次の通り。
- 特別講演
Julio Licinio 氏(University of Miami)
Christian Haass 氏(Ludwing-Maximilians-University) - 教育講演
髙坂 新一 氏(国立精神・神経センター神経研究所) - 神経化学教育セミナー
- 日本生物学的精神医学会 合同シンポジウム
「神経化学と精神医学の融合による精神疾患病態解明・治療法開発」 - 理事会企画オープンシンポジウム
- Annual シンポジウム Translational Research in Neurochemistry
統合失調症の創薬をめざして - 若手奨励賞シンポジウム
- 特別講演
- 上記他、シンポジウム12演題、一般口演(発表15分、討論5分)約200演題、ポスター発表 約100演題を予定している。
- 若手研究者育成のため、新たに神経化学育成セミナーが企画された。学生を対象とし、合宿形式でフリーディスカッションや教育講演を催し、神経化学の魅力を伝えたいとのことであった。同セミナーを本大会の目玉企画と位置付け、積極的に広報し、より多くの参加者が集まるよう努めることとなった。
また、理事より、日本生物学的精神医学会との合同シンポジウムも若手育成を目的としているため、うまく連携させてほしいと意見が出され、合同シンポジウム参加者に対しても育成セミナーへの参加を呼びかけることとなった。 - 2008年3月4日より演題登録が開始された。
- 使用言語については、シンポジウムは英語、一般口演はできるだけ英語、スライド・ポスターは英語とする。
- 複数の理事より、一般口演とシンポジウムを同時に開催すると、参加者がシンポジウムに偏る恐れがあるため、スケジューリングを工夫するよう指摘があった。これを受け、昨年の総会で将来計画委員会から提案された通り、評議員に参加口演を割り振り、活発な議論となるよう協力を仰ぐ予定と説明された。
また、演題募集時に講演内容のキーワードを公開すると、参加者に対して目安になりよいのではないかとの意見も出され、検討することとなった。
- (1)基礎から臨床へのトランスレーショナル研究の推進 (2)口演重視 (3)若手研究者の育成 を意識した内容であるとのことであり、プログラムの決定事項は次の通り。
- 6.第52回(2009年度)大会について
田代朋子第52回大会長より報告された。群馬県伊香保にて合宿形式での開催が提案され、議論の結果、2009年6月22日~24日に伊香保で開催する方向で調整することとなった。
- 7.その他
- ・第51回大会での抄録販売について
- 橋本亮太氏より第51回大会時での抄録について、価格2,000円で販売したい旨提案された。従来は6,000円で販売していることから、活発に議論されたが、木山博資会計担当理事の判断に委ねることとなった。
- ・寄付について
- 国際生物学オリンピックへの寄付について審議された。2口20,000円を寄付することに決した。
以上を以て予定した全ての議事を終了し、本年度第1回理事会を閉じた。