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議事録

2012年度(平成24年度)総会議事録

日本神経化学会

2012年度総会議事録

 

日 時:2012101日(月)12301315

会 場:神戸国際会議場 メインホール

議 長:池中 一裕大会長   副議長:井上 和秀理事長(欠席)

出 席:出席65名,委任状265名(会員総数1392名・定足数140名)

議 事:

1.理事長報告

井上和秀理事長欠席の旨,池中一裕副理事長より報告された。

第55回日本神経化学会大会大会長である池中一裕大会長へ,会場より謝意の拍手がなされた。


2.庶務報告

木山博資庶務担当理事より会員状況について報告された。また,物故会員2名に対し黙祷が捧げられた。


3.会計報告

島田昌一会計担当理事より,以下の通り報告された。


全体の会員数には大きな変動はないが,会員区分の比率は学生会員が増員している。当会財政はかねてより慢性的な赤字であるが,決算時は大会会計と合算となる為,毎年の繰越金は保たれ順調に推移している。


なお,詳細は審議事項8~10にて審議願いたいとのことであった。


4.出版・広報報告

仲嶋一範出版・広報担当理事より,以下について報告された。


 ・『神経化学』の版権を明確にする為に投稿規定を整備した。投稿規定は当会ホームページと『神経化学Vol.51(No.2)2012』に掲載しているのでご覧いただきたい。

 ・本年度は第55回日本神経化学会大会の抄録をJournal of Neurochemistry誌に掲載した為,大会号『神経化学』は2号単独号,年末発行のものは3号となり,年間3冊の発行となる。


 その他については,委員会報告で行う旨説明があった。


5.プログラム編成報告

池中一裕大会長より,第55回大会の参加登録状況について報告された。

10月1日現在の参加登録状況は会員(JSN及びAPSN)329名,招待61名,非会員69名,学生202名,合計661名である。


6.各種委員会報告

 (1)将来計画委員会

小泉修一委員長より,以下について報告された。


  ・若手育成セミナーについて

当会の運営方針である「若手の育成」を強化するためには,若手育成セミナーをより充実させるべきである。

過去4回の若手育成セミナーの解析を行った結果、本セミナーの存続は非常に大事であることがわかった。本年度の第5回目についてもさらに解析し,改善点は善処していきたい。


  ・奨励賞について

奨励賞は若手研究者の研究をエンカレッジしている。過去奨励賞受賞者・理事・評議員の学会への貢献度(大会発表率)を調査した。奨励賞受賞者及び理事は貢献度が高いが,評議員は人数も多いこともあり貢献度が低い方もいた。このような方々にシンポジウムに来ていただくなど,様々な方策で大会に貢献してもらうように考えていかなければならない。


最後に,今後も当会の為に様々な案を考えながら提案させていただきたい,とした。


 (2)国際対応委員会

白尾智明委員長より,以下について報告された。


  ・APSN及びISNの理事選について報告された。APSN理事選については日本から2名選出(味岡逸樹氏、中道範隆氏)された。ISN理事選は日本から1名(久永眞市氏),トレジャラーも日本から1名(池中一裕副理事長)が候補者となっており,これから投票が始まる。ISN理事会に日本人2名を送り出す為に,是非ISNのメンバーになり投票にご協力いただきたい。

  ・2013年4月にISN大会がメキシコ・カンクンで開催される。一般演題の締切日(10月15日)について周知された。

  ・ISN大会のトラベルアワードについて説明された。トラベルアワードの申請を若手の方に呼びかけていただきたい。


 (3)出版・広報委員会

仲嶋一範委員長より,以下について報告された。


  ・当会のホームページをこれまで国立情報学研究所のサーバーに置いていたが,2012年3月末日をもって終了となったため,新しいサーバーとして(株)エデュケーションデザインラボ(EDL)を選定し学会ホームページを移行した。現在は月2回程度定期的に更新をしている。また,新ホームページは季節によって背景色が変化する。

  ・ホームページに「個人情報の取り扱いについて」及び「サイトポリシー」を掲載した。

  ・新会員情報検索システムについては,XOOPSを使用し理化学研究所BSI技術系職員の西部氏に構築いただいている。会員各自に各項目の情報を公開・非公開を選択していただけるオプションを設定する予定としており,本オプションについては専門家のアドバイスをいただきながら進めている。

  ・神経化学トピックスは3件掲載予定している。委員だけでは情報を広く収集することは難しいので,会員の方からも積極的に推薦をいただきたい。


 (4)研究助成金等候補者選考委員会

石崎泰樹委員長より,以下について報告された。


  ・2012年4月~9月迄の学会推薦公募案件は9件あり,応募件数及び推薦結果について報告された。公益財団法人山田科学振興財団2012年度研究援助に対して,4件の応募があり,審議の上2件の推薦を決定した。結果,群馬大学 定方哲史氏が援助決定となった。

  ・現在受付中の学会推薦公募案件3件について周知された。



 (5)シンポジウム企画委員会

和田圭司委員長より,以下について報告された。


  ・2013年度大会の公開シンポジウムのテーマは「統合失調症」で,オーガナイザーは大阪大学の橋本亮太氏に決定した。

  ・公開シンポジウムは一般市民対象ではなく,他学会の医師あるいは研究者の方々に無料で参加していただけるシンポジウムであるので,会員の方からも積極的に周知いただきたい。


 (6)脳研究推進委員会

岡野栄之委員長欠席の為,和田圭司委員より,以下について報告された。


  ・委員会では脳科学の研究費に関する情報・意見交換を行った。包括脳での検討がどのようになっているのか,また,脳プロでの議論はどのようになっているのか等の情報提供があった。

  ・委員会の活動については、会員にいかに早く研究の情報を伝えるかが大きな使命となっているが,なかなか公開前には情報を出せないでいる。今後の委員会の活動について理事会でも議論になっている旨申し添える。


 (7)連合大会委員会

髙坂新一委員長欠席の為,池中一裕副理事長より,以下について報告された。


  ・連合大会委員会では,他の学会との連合について検討し,開拓してきた。最近,脳科学関連学会が連合して脳科学を推進しようという「脳科学関連学会連合」が発足した。今後,本委員会は脳科学関連学会連合を取り扱う委員会にまとめてはどうかと提案された。


 (8)日本神経化学会活性化特別委員会

遠山正彌委員長欠席の為,小泉修一委員より,以下について報告された。


  ・MDの先生方に参加してもらうようにはどうしたらよいのか議論している。そこで,MDの先生方に活性化特別委員会員に就任いただくこと,またMDの先生方が発表・参加しやすいような技術セミナーや,シンポジウムを企画すること等を検討している。

  ・当会で非常に活躍されている会員が未だ評議員になっていないケースがあった為,該当者に評議員就任について働きかけた。


今後も様々なかたちで当会の活性化に繋がることを検討していく。


 (9)ダイバーシティ推進委員会(新設)

馬場広子委員長より,以下について報告された。


  ・本委員会は本年度より新設された。委員会にて,当会独自でどのような活動ができるか議論され,具体案を具体化していこうと考えている。具体化された際は,会員にご協力いただくことが多々あるので是非ご協力いただきたい。

  ・2012年に男女共同参画会学連絡会が大規模アンケートを実施する。アンケートに対しての協力学会として当学会も参加することになった。


7.2012年度奨励賞選考結果報告

馬場広子奨励賞選考委員長より,以下について報告された。


 ・本年度の奨励賞受賞者について報告された。

  【最優秀奨励賞】


  氏 名:熊本奈都子

  所 属:現)名古屋市立大学大学院医学研究科機能組織学(9月1日より)

  旧)大阪大学大学院医学系研究科神経機能形態学講座

  テーマ:成体脳海馬神経新生における一次繊毛の役割


  【奨励賞:4名】


  氏 名:吾郷由希夫

  所 属:大阪大学大学院薬学研究科薬物治療学分野

  テーマ:統合失調症認知機能障害改善のアセチルコリン神経基盤に関する神経化学的研究


  氏 名:岩倉百合子

  所 属:新潟大学脳研究所分子神経生物学分野

  テーマ:線条体-黒質経路におけるドーパミンと上皮成長因子(EGF)とのクロストーク 


  氏 名:竹本-木村さやか

  所 属:東京大学大学院医学系研究科神経生化学教室

  テーマ:CaMKK-CaMKI経路による神経突起伸展の制御と大脳皮質構築


  氏 名:板東良雄

  所 属:旭川医科大学解剖学講座機能形態学分野

  テーマ:中枢性脱髄疾患モデルにおけるオリゴデンドロサイトの動態とその機能

  (50音順・敬称略)


8.2011年度決算の件

島田昌一会計担当理事より,以下について報告された。


 ・第54回大会会計では,当会からの大会運営補助費及び若手育成セミナー補助費の支出なくとも大会内で収支を合わせることができ良好であった。

 ・機関誌印刷業者の見直しにより,例年より節約が可能となった。

 ・2011年度の特徴として震災での災害者学生参加費補助金の支出があった。

 ・会員より第54回大会会計の雑費について,細目があった方が良いとの指摘があった。


9.2011年度監査報告

鍋島俊隆監事より,以下について報告された。


2011年度収支内容及び財産状況について適性である旨確認したとのことであった。 本件について議場に諮ったところ,承認された。


10.2013年度予算案の件

島田昌一会計担当理事より,予算案が提案され,以下について報告された。

本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。


 ・資料上の修正が間に合わなかったが,収入の部の一般会費において2012年度分以前の回収見込額約120万円が追加計上される。

 ・2013年度は理事選挙がある為,旅費交通費・会議費・通信連絡費・印刷費等が前年度と比べ増額となった。

 ・委託費に会計事務所のコンサルタント料が加わった。


11.評議員選任の件


木山博資庶務担当理事より,新評議員として以下の52名が理事会より推薦された旨報告された。52名の就任について議場に諮ったところ,異議なく承認された。


赤木 宏行   広島国際大学 薬学部薬学科

荒木 敏之   国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第五部

伊藤 芳久   日本大学 薬学部 薬理学研究室

井上 敦子   福山大学 薬学部薬学科

井ノ口 馨   富山大学大学院 医学薬学研究部 医学部生化学講座

岩崎 克典   福岡大学 薬学部臨床疾患薬理学教室

岩坪 威    東京大学大学院 医学系研究科 神経病理学分野

植木 孝俊   浜松医科大学 医学部解剖学講座 神経機能学分野

大隅 典子   東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野

太田 利男   鳥取大学 農学部獣医薬理学教室

大野 欽司   名古屋大学大学院 医学系研究科神経遺伝情報学

岡野 JAMES 洋尚   東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

小澤 光一郎   広島大学大学院 医歯薬学総合研究科治療薬効学

貝淵 弘三   名古屋大学 医学系研究科 神経情報薬理学講座

金井 好克   大阪大学大学院 医学系研究科 生体システム薬理学

川上 秀史   広島大学 原爆放射線医科学研究所 分子疫学研究分野

川嵜 弘詔   九州大学大学院医学研究院 精神病態医学

喜田 聡   東京農業大学 応用生物科学部 バイオサイエンス学科

吉良 潤一  九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設 神経内科

久保 健一郎   慶應義塾大学 医学部解剖学教室

小林 和人   福島県立医科大学 医学部附属生体情報伝達研究所 生体機能研究部門

斎藤 繁   群馬大学大学院 医学系研究科麻酔神経科学分野

斎藤 尚亮   神戸大学 バイオシグナル研究センター 分子薬理分野

下濱 俊   札幌医科大学医学部 神経内科学講座

高橋 琢哉   横浜市立大学大学院 医学研究科生理学

竹島 多賀夫   医療法人寿会 富永病院 

田中 謙二   慶應義塾大学医学部  精神・神経科学教室 精神薬理研究室

田中 光一   東京医科歯科大学大学院疾患生命科学研究部 分子神経科学

谷池 雅子   大阪大学・金沢大学・浜松医科大学連合 小児発達学研究科

砥出 勝雄   株式会社浜松ファーマリサーチ本社 中央研究所

永井 拓   名古屋大学大学院医学系研究科  医学薬学・医学部附属病院薬剤部

中川 敏幸   岐阜大学大学院 医学系研究科 神経生物分野

中村 岳史   東京理科大学生命科学研究所 生命情報科学研究部門

鍋倉 淳一   自然科学研究機構 生理学研究所 発達生理学研究系 生体恒常機能発達機構研究部門

那波 宏之   新潟大学 脳研究所

西崎 知之   兵庫医科大学 生理学講座生体情報部門

野口 光一   兵庫医科大学 解剖学講座神経科学部門

橋本 浩一   広島大学医歯薬学総合研究科 神経生理学

林 要喜知   旭川医科大学 生命科学教室

秀 和泉   広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 神経薬理学研究室

平田 洋子   岐阜大学 工学部 生命工学科

平松 正行   名城大学大学院総合学術研究科 薬品作用学研究室

古屋 茂樹   九州大学農学研究院 生命機能科学部門 システム生物学講座

松川 則之   名古屋市立大学大学院 医学研究科 神経内科学

丸山 敬   埼玉医科大学 医学部薬理学教室

三浦 正幸   東京大学大学院 薬学系研究科 遺伝学教室

宮川 剛   藤田保健衛生大学 総合医科学研究所 システム医科学研究部門

村松 里衣子   大阪大学大学院医学系研究科 分子神経科学

村本 和世   明海大学歯学部 形態機能成育学講座生理学分野

望月 秀樹   大阪大学大学院医学系研究科・医学部 神経内科学

門司 晃   佐賀大学 医学部精神医学講座

渡邊 泰男   昭和薬科大学 薬理学研究室

※任期:2013年総会終了まで
(50音順/敬称略)


12.名誉会員推薦の件

木山博資庶務担当理事より,名誉会員として以下の1名が理事会より推薦された旨,

報告された。

本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。


三木 直正   岡波総合病院健康管理センター(大阪大学 名誉教授)

(敬称略)



13.功労会員推薦の件

木山博資庶務担当理事より,功労会員として以下の6名が理事会より推薦された旨,

報告された。

本件について議場に諮ったところ,異議なく承認された。


麻川 武雄   岡波総合病院(佐賀大学 名誉教授)

奥山 典生   株式会社プロテインテクノスインスティテュート

笠井 久隆   首都大学東京 名誉教授

直井  信   愛知学院大学 客員研究員

中谷 一泰   昭和大学 名誉教授

山内 卓   徳島大学 名誉教授

(50音順/敬称略)


14.次期大会の件

木山博資大会長より,以下について報告された。(敬称略)


第56日本神経化学会大会 (Neuro 2013)

会 長:木山博資(名古屋大学大学院医学系研究科 機能組織学(解剖学第二))

期 日:2013年6月20日(木)~ 6月23日(日)

会 場:国立京都国際会館(京都市左京区宝ヶ池)


第36回日本神経科学大会(日本神経科学学会)及び第23回日本神経回路学大会(日本神経回路学会)と合同,第11回世界生物学的精神医学会(6月23日(日)~6月27日(木))と連携で行う。


15.その他


 ・米田幸雄理事より,第12回アジア太平洋神経化学会(APSN)大会が台湾(高雄)にて,2014年9月17日~19日に開催される旨周知された。

 ・関野祐子氏より,第10回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムが東京慈恵会医科大学にて,2012年10月7日に開催される旨周知された。



以上を以て,予定した全ての議事を終了し,2012年度総会を閉じた。