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議事録

2013年度(平成25年度)第1回理事会議事録
日本神経化学会
2013年度第1回理事会議事録

日時:2013年3月8日(金) 13:00-17:00
会場:(財)国際医学情報センター第2会議室

出席:井上和秀(理事長),池中一裕(副理事長),木山博資(庶務担当理事),島田昌一(会計担当理事), 仲嶋一範(出版・広報担当理事),石崎泰樹,佐藤真,遠山正彌,柳澤勝彦,米田幸雄,和中明生,加藤忠史,馬場広子,和田圭司(以上 理事),鍋島俊隆,野村靖幸(以上 監事),小泉修一(将来計画委員会委員長),渡部和彦(2013年選挙管理委員会委員長),白尾智明(国際対応委員長・新任理事),岡野栄之(脳研究推進委員会委員長・新任理事),塩坂貞夫(第57回大会長・新任理事),今泉和則,道川誠,橋本均(以上 新任理事)

委任状:髙坂新一(連合大会委員会委員長),熊倉鴻之助(理事)


議 題
 
【報告事項】

1.2012年度第2回理事会議事録承認について
井上和秀理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告された。
  
2. 選挙結果報告
◆理事改選結果について
2013年2月6日に開票された理事選挙結果について,渡部和彦選挙管理委員会委員長より報告された。
◆科研費審査委員候補者選出選挙の件
2013年2月6日に開票された科研費審査委員候補者選出選挙結果について,渡部和彦選挙管理委員会委員長より報告された。

3.役職理事・補充理事・各種委員会委員長の選出
◆理事長・副理事長について
2013-2014年度理事(補充理事除く)11名による投票及び審議の結果,理事長に木山博資理事,副理事長に白尾智明理事が選出された。

◆役職理事について
審議の結果,各担当理事を以下の通り選出した
 
庶務担当:仲嶋一範理事
会計担当:今泉和則理事
出版・広報担当:佐藤真理事

◆補充理事選任について
得票数,専門分野および地域性等を考慮し,審議の結果,下記の通り補充理事候補者を選出した。
(50音順)   
神庭重信氏
小泉修一氏
等 誠司氏

◆各種委員会委員長について
各種委員会委員長の選出については,新理事長に一任した。

4.次期監事候補者の選出
審議の結果,次期監事候補者(任期は2013年度総会終了時~2017年度総会終了時)を以下の通り選出した。
御子柴克彦氏
熊倉 鴻之助

5. 理事長報告
井上和秀理事長より理事長就任中の総括及び謝辞が述べられた。

6.庶務報告
木山博資庶務担当理事より,以下の通り報告された。

◆会員状況について
会員数動向及び異動状況について報告された。また,物故会員2名に対し黙祷が捧げられた。
◆除名について
年会費長期未納者(未納期間:2009年度~)が報告され,2012年12月31日付けで48名に対し,除名処理を行ったことが報告された。
◆評議員の退会について
退会を希望している1名の評議員について,重ねて慰留するも意思が固く,退会処理を止む無く行なった。
◆功労会員について
2名の正会員が功労会員として総会へ推薦された。

7.会計報告
島田昌一会計担当理事より,会計報告がなされた。
◆年会費未納者数について
年会費未納者数について報告された。年会費未納者には引き続き連絡をお願いしたい
特に本年度中に未納が解消されない2010年からの長期未納者については,本年度付で除名処理となる為,該当者へ連絡可能な理事会メンバーは本人へ納入喚起を行うこととした。
また,学生会員を正会員に導く方法について意見され,本件については次期理事会への検討事項とした。
◆2012年度税務申告について
税務申告について法人税70,000円,消費税28,600円を申告済みである旨報告された。
また,2014年度は消費税の納税義務者ではなくなった旨報告された。
なお,2012年度決算の監査による監査については2013年4月12日(金)に行う旨報告された。

8.
出版・広報報告

仲嶋一範出版・広報担当理事より,以下の通り報告された。
◆機関誌『神経化学』について
2012年度は51巻1号~3号の年間3号の発行であった。
また,2013年度の52巻1号は3月20日頃発送を予定している。

9.委員会報告
(1) 将来計画委員会
小泉修一委員長より,以下の通り報告された。

◆2012年度若手研究者育成セミナーアンケート結果報告

2012年9月に開催された第6回若手研究者育成セミナーのアンケート結果より,本セミナーの狙いである若手同士の繋がりや異分野との交流が達成されたことが伺えた。
また,第6回より新たに取り入れたチューター制度及びアドバイス委員会がうまく機能しているようであった。チューター(過去セミナー受講者)は受講者と講師の橋渡しを行い,また,大会長により氏名されたアドバイス委員会が過去のノウハウやポイントをおさえ運営に上手く活かすことができたとし,本制度は今後も継続すべきであるとした。
なお,第7回(2013年度)セミナーについては既にアドバイス委員会を発足して活動を行っている。 
また,第6回セミナーに参加のために入会した会員は46名であり,これは2012年全新規入会者102名の約半数を占めているため,本セミナーは会員獲得に繋がっていることがわかった。
◆日本学術会議若手研究者ネットワークについて
日本学術会議若手アカデミー委員会「若手研究者ネットワーク」へ,当学会若手研究者育成セミナーとしても参加を表明した。今後は,当学会の意見発信,さらに若手の意見収集の場として,本ネットワークを活用して行く予定である。
◆トラベルアワードについて(若手海外派遣プロジェクト)
国際対応委員会からの教育的支援によりISN-ESNアテネ大会のトラベルグラントを獲得した若手会員の当学会大会参加状況を調査したところ,積極的に参加・発表していることが明らかとなった。若手が海外の学会で発表する際には,今後とも当学会としての経済的・教育的な積極的支援が重要である。
また,2013年4月に開催されるISN-ESNカンクン大会への経済的支援を行った若手2名について今後も追跡調査をする必要があるとした。

(2) 出版・広報委員会
仲嶋一範委員長より    ,以下の通り報告された。

◆学会HPについて

月2回定期的に更新を行っている。神経化学トピックスは4編掲載した。
◆学会HP「若手研究者育成セミナー頁」新設について
橋本均委員を中心にご尽力いただき,新たに「若手研究者育成セミナー頁」を作成した。本頁にはセミナー参加レポートを掲載しており,本セミナーの楽しさが伝わりやすくなっている。
◆会員検索システムについて
公開・非公開の設定の問題は解決してシステムは一応完成し,現在テスト環境において試験中である。問題がなければ,本番環境へ移行する予定である。
◆『神経化学』について
昨年度に引き続き大会抄録号は作成せず,プログラム号のみを作成することとなった。よって,本年度も1号~3号の年間3号の発行になる。

(3) シンポジウム企画委員会
和田圭司委員長より ,以下の通りご報告された。

前回理事会で報告したように,2013年日本神経化学会公開シンポジウムは橋本亮太氏にオーガナイザーを務めていただき鋭意準備が進んでいる。2014年日本神経化学会公開シンポジウムについては,新体制の委員会開始後,第57回大会長の塩坂貞夫大会長とも相談の上企画する予定である。

(4)
国際対応委員会

白尾智明委員長より,以下の通り報告された。

◆ISN理事選,トレジャラー選について

当会の存在を示すことのできる方を立候補とした。
その結果,久永真市氏が理事に,池中一裕副理事長がトレジャラーに選出された。
◆ISN-ESNカンクン大会トラベルアワード申請支援について
ISN-ESNカンクン大会のトラベルアワード申請支援には,6名の若手会員からの応募があった。そのうち4名がトラベルアワードを獲得した。また,残り2名については,アブストラクトの内容が高かったことから,当学会より参加費と旅費の半額を支援することとなった。
◆トラベルアワードサポートの対象国際大会について
若手のトラベルアワードサポートの対象国際大会はこれまでの経験を踏まえ,当学会と関係の深いISN・APSNをメインターゲットとする。しかし,他の国際大会についてもトラベルグラントへの応募を必須としその内容・規模を考慮し,支援を行うことを提案され,承認された。今後は委員会としてのサポート運用について具体的に検討する。

(5)
研究助成金等候補者選考委員会

石崎泰樹委員長より,以下の通り報告された。
◆2012年10月~2013年3月における学会推薦公募案件について
公募案件は5件あった。そのうち女性科学者に明るい未来をの会2013年度猿橋賞については2件の応募があり,審議の上,2件とも推薦することとなった。また,財団法人山田科学振興財団については8件の応募があり,審議の上,2件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
◆2013年4月以降の学会推薦公募案件について
公募案件は1件ある。

(6)
 脳研究推進委員会

岡野栄之委員長より,以下の通り報告された。
科学技術振興機構(JST)のCRDS(戦略的にJSTの研究課題を決定する委員会)に井上和秀理事長と岡野栄之委員長が参加され,当学会としての意見を申し入れた。
次期委員会への引継ぎ事項としては, JSTのCRDS及び文部科学省・脳科学研究戦略推進プログラムより意見を求められた際に,引き続き,当学会の意見を発信していただきたい。

(7)  奨励賞選考委員会
馬場広子委員長より,以下の通り報告された。

2012年度は,応募者8名より最優秀奨励賞受賞者1名,奨励賞受賞者4名を選出した。   
第55回大会期間中に最優秀奨励賞受賞講演が受賞者の熊本奈都子氏により行われ,非常に評判が良かった。また,最優秀奨励賞受賞者の熊本奈都子氏については,第56回大会にて最優秀奨励賞受賞者企画シンポジウム枠を使用し,シンポジウムを行う予定である。
2013年度の奨励賞募集については,6月の大会開催時期を踏まえ,例年より3ヶ月程早いスケジュールとなっている。2013年3月8日(金)に募集を締め切り,4月開催の委員会にて受賞者を決定する。

(8)連合大会委員会
髙坂新一委員長欠席の為,井上和秀理事長より,以下の通り報告された。

委員会からの特段の報告事項はないとの報告を受けているが,当委員会は報告事項議題10項と連携している為,後ほど報告する。

(9) 日本神経化学会活性化特別委員会 
井上和秀理事長より,活性化特別委員会は会員数を2,000名規模にすることを目標とし,井上和秀理事長就任より2年間の期間限定で設置された委員会であるため,本理事会をもって委員会は終了する旨報告された。

また,遠山正彌委員長より,以下の通り意見が述べられた。
将来計画委員会で報告されたように,若手研究者育成セミナーは当学会の会員獲得に繋がっている。同セミナーを通し,当学会の特徴である若手・人材育成に今後も注力した活動を地道に続けていただきたい。

(10) ダイバーシティー推進委員会
馬場広子委員長より,以下の通り報告された。

◆男女共同参画学協会連絡会への参加について
2012年秋に男女共同参画学協会連絡会主催大規模アンケートへ本会も参加し,本学会会員へ周知し協力を依頼した。また,同時に同連絡会へ正式加盟し,これまで2回の運営委員会に出席した。今後は,同会へ参加している他学会の活動を参考にし,活動していきたい。
◆若手研究者育成セミナーについて
若手研究者育成セミナーに本委員会委員が講師として参加し,セミナーを通してダイバーシティーを啓蒙する。第6回若手研究者育成セミナーの講師は,村松里衣子氏と古谷真優美氏である。
◆Neuro2013について
日本神経科学学会は,以前よりダイバーシティーの取り組みを行っているため,Neuro2013ではその活動を是非参考にしたい。
また,Neuro2013では女性の座長を積極的に登用するとのことで,プログラム委員会に参加した。
この様な活動をとおし,学会の中で女性会員が積極的に活躍できる機会が増えると考える。

井上和秀理事長より,日本解剖学会や日本薬理学会等近隣の学会とも連絡をとりあって委員会活動を進めていただきたい旨意見された。
米田幸雄理事より,留学生等の国籍の問題も視野にいれていただきたい旨意見された。

10. 脳科学関連学会連合について
井上和秀理事長より,以下の通り報告された。

2012年7月に設立された脳科学関連学会連合は,関連学会19学会が参加し,延べ会員数5万人以上である。
代表に宮下保司氏(日本神経科学学会),副代表に井上和秀氏(日本神経化学会)と水澤英洋氏(日本神経学会)が選出された。
また,脳科学研究の将来構想について検討する脳科学将来構想委員会が設置され,当学会より小泉修一氏が選出された。

なお,井上和秀理事長が当学会理事長を退任された後も,同学会連合の副代表の責務は継続していただくことで承認された。

11. 生物科学学会連合について
木山博資理事より,以下の通り報告された。

第5回定例会議にて同学会連合の代表の選考が行われ,代表に浅島誠氏が選出された。
また,第6回定例会議では,副代表に長濱嘉孝氏及び福田裕穂氏が選出された。

第6回定例会議では,同会議の議題のひとつである「日本学術会議について」より『国立自然史博物館の設立について』という案件について,同学会連合のコンセンサスを得て日本学術会議に提案したいと検討されている。

12. 男女共同参画学協会連絡会について
当議事録,第9報告議題-(10) ダイバーシティー推進委員会にて報告済みとする。

13. 第55回大会(2012年度)について
池中一裕大会長より,以下の通り報告された。

参加者数は事前参加登録426名,当日参加登録87名,APSN参加者67名の合計580名であった。
大会の会計については次回報告とするが,大会準備期間途中,それまでコンベンション会社に委託していた大会運営を最小限度にカットしたことにより,黒字で会計を閉める運びとなった。

14. 第56回大会(2013年度)について
木山博資大会長より,以下の通り報告された。

◆1月24日時点で演題数は1,928演題集まっており,その後も増えている。
◆大会期間中の当学会に関連する主なスケジュールは下記の通りである。
  
    6月21日(金)9:00~11:00 ISN/JSNジョイントシンポジウム
      〃   14:00~16:00 評議員会,総会,最優秀奨励賞受賞講演
      〃   17:00~19:00 2012年度最優秀奨励賞受賞者企画シンポジウム
    6月22日(土)9:00~11:00 神経化学/日本生物学的精神医学会の共催シンポジウム
      〃   14:00~16:00 若手育成オーラルセッション
      〃   17:00~19:00       〃
  
◆2013年度第2回理事会は,6月19日(水)13:00~17:00を予定している。
◆持ち回りメール審議されたとおり,日
本神経科学会が紙ベースの抄録号作成をとりやめたことにより,経費の関係上,当学会も
学会誌抄録号の作成をとりやめ,昨年同様,学会誌の大会プログラム号として作成し,大会前に全会員へ送付予定である。
なお,大会の抄録については大会ホームページより閲覧可能とする。 
  
15. 第57回大会(2014年度)について
塩坂貞夫大会長より,前回議事録の訂正について報告され,了承された。

16. 大学評価・学位授与機構における機関別認証評価委員候補者の推薦について
井上和秀理事長より,独立行政法人大学評価・学位授与機構より,機関別認証評価委員会専門委員候補
者の推薦依頼があり,当学会より候補者として白尾智明氏,馬場広子氏を推薦された旨報告された。

17. その他
特になし。

【審議事項】

1.   新評議員の推薦について
木山博資庶務担当理事より報告され,審議の結果,計10名の候補者について総会への推薦が承認された。
なお,評議員を推薦する際の書式が特に無い,という指摘により,事務局にて評議員推薦状の書式を作成することが了承された。

2.   名誉会員の推薦候補者について
井上和秀理事長より,ご年齢,ご経歴や当会への貢献度等を踏まえ,候補者として野村靖幸氏,鍋島俊隆氏が推薦され,審議の結果,総会への推薦が承認された。

3.   細則改訂・追記案(名誉会員)について
木山博資庶務担当理事より以下の通り草案が示され,審議の結果,承認された。

第8条  名誉会員は,次の1項に掲げるもののいずれかの資格を有する場合,2項の手続きを経て総会の議決をもって承認される。

1. 資格

(1)永年,会員として本会に多大な貢献をした者で,原則として満65歳以上であること。 
(2)神経化学領域で学術的に特に顕著な業績をあげた者(外国人を含む)。

2. 手続き

(1)理事または監事を経験した者2名以上による推薦書(本学会への貢献度を示すもの)と履歴書,
業績目録(10篇以内)を添えて,理事長に提出する。
(2)理事長はこれを理事会で審議し,候補者を総会に推薦し,総会にて了承を得る。
(3)名誉会員として総会で了承を得られた者に対し推戴式を行い,推戴状を授与し,
その功労を讃えるものとする。

4.  奨励賞選考委員会要望書について
馬場広子奨励賞選考委員会委員長より,「日本神経化学会奨励賞候補者対象の見直しと現最優秀奨励賞に相当する別賞の設置」と題した提案がなされた。その骨子は以下の通りである。

現在の「奨励賞」の枠組みでは「30歳代前半で優秀な研究を行っている」若手と,「30歳代後半ですでにある程度独立して優秀な研究を行っている」若手を同じ賞名で表彰することになっているが,「若い候補者は奨励賞の対象で,ある程度研究者としての地位が確立した若手で特に優秀な人は最優秀奨励賞の対象」と委員会で区別しても,応募者にとってこれらの違いは理解しにくく,若い人たちの応募を妨げていると考えられる。
また,選考委員にとっても2つの異なる基準に則って選考する難しさがある。
そこで,平成24年度第2回奨励賞選考委員会で審議した結果,「奨励賞を35歳未満で将来の発展を期待される若手神経化学研究者に与える賞として継続し,神経化学の進歩に寄与する顕著な研究を発表した45歳未満の研究者には新たに優秀賞を設ける」ことを提案する。
なお,日本神経化学会奨励賞選考委員会を「日本神経化学会優秀賞・奨励賞選考委員会」と名称変更し,これまでの奨励賞規定を「日本神経化学会優秀賞・奨励賞規定」と変更することにより,新たな委員会の編成も年齢変更による移行期の特別措置も不要となるとする。

上記提案について審議の結果,2014年度より同提案内容が施行される旨,承認された。

また, 上記に伴い,委員会名は日本神経化学会優秀賞・奨励賞選考委員会へ,内規及び規定についても,日本神経化学会優秀賞・奨励賞選考委員会内規及び規定へ改定される旨,承認された。

なお,上記に関し,以下を申し送り事項とすることが了承された。

1) 上記提案内容施行の際,原則として,優秀賞受賞者は毎年1名とする。
2) 上記提案内容が施行となる2014年度以降,優秀賞受賞者が,それまでの最優秀奨励賞受賞者が受賞年度翌年の日本神経
化学会大会においてシンポジウムを企画する権利を,また,それまで原則として奨励賞及び最優秀奨励賞受賞者が,その翌年に評議員へ学会推薦される特典を,併せて引き継ぐ。
なお,最優秀奨励賞受賞者が受賞年度翌年の日本神経化学会大会においてシンポジウムを企画する権利及び奨励賞受賞者が翌年評議員へ学会推薦される特典については2013年度までとし,2014年度以降は継続されない。
3) 上記提案内容が施行となる2014年度以降,それまで当会最優秀奨励賞及び奨励賞を受賞した経歴のある会員であっても,
優秀賞へ応募することができる。
4) 上記提案内容が施行となる2014年度以降も,学位に関係なく,各賞へ応募できる。

5. 利益相反委員会立ち上げと委員候補について
木山博資庶務担当理事より,2012年度第2回理事会にて利益相反委員会設置が承認されたため,その立ち上げ時に同委員会の委員として仲嶋一範次期庶務担当理事を加えることが推薦された。
また,本委員会をリードする委員長には臨床系分野の先生に就任していただき,仲嶋一範次期庶務担当理事がサポートとして加わる委員会構成とするよう提案され,審議の結果,承認された。

6. 2012年度決算について  
島田昌一会計担当理事より,2012年度決算等について以下の通り報告され,承認された。

◆2012年度決算より,それまでの,一般会計予算,一般実績,大会実績,を並列した1枚の決算書では,「毎年一般会計の予算
しかた立てていないのにそこへ大会会計実績を並べ比較するのは理解しづらい」との会計士からの指摘により,①一般会計予算と一般会計実績,②全体の実績のみ(大会会計と一般会計の実績及びこれら合計),以上の2枚により作成されることとった。
◆第55回大会会計の収支決算が黒字となり,池中一裕大会長に謝意が述べられた。
なお,池中一裕第55回大会長より,大会運営時,企画・立案・運営等は対応できるが会計実務処理について
これに対し,井上和秀理事長より,今後大会長となる先生方のご意向に沿ったやり方を選んでいただくとし,
但し,その際にはいろいろな運営の仕方を検討していただくことが良い,と意見された。

7.  国際協力について
遠山正彌理事より,日本ベトナム経済フォーラム主催による,ベトナム政府が掲げている「高等教育の量的拡大から質的向上へ」に基づいた,ベトナムに「国際水準の大学を創設するプロジェクト」について,報告された。

基本的に支援するのは,大学院創設(理工系,医学・医療・看護,経済・経営,農水,法律・日本文化系)となり,同大学院卒業後は日本へ留学できる人材,ベトナムと日本で活躍できる人材,日本の技術を活かしベトナムの発展へ寄与できる人材の育成を目指すとしている。その支援について,民間団体の中からのみでなく医学会からもイニシアチブをとるべく,今後はサマースクール等を企画し,講師を派遣する等要請のあった際は当会からも協力することを提案され,国際交流には積極的に貢献する当学会の方針により,今後要請のあった際は同支援へ協力していくことが了承された。

8.  第56回大会(2013年度)について
木山博資大会長より,先の報告事項にて第56回大会については全部報告されたため,特に審議事項無しとした。

9.  第57回大会(2014年度)について
塩坂貞夫大会長より,第57回大会について,2014年度日本生物学的精神医学会の大会を主催される
西川徹先生から当会と合同もしくは連携して奈良にて開催したい旨の申し入れがあった旨報告され,審議の結果,大会を日本生物学的精神医学会と一緒に開催することが承認された。
また,開催の形式を合同とするかまたは連携とするかについては,塩坂貞夫大会長へ一任される旨も,併せて承認された。

10. 第58回大会(2015年度)について
白尾智明大会長より,日程及び場所について以下の提案がなされ,審議の結果,承認された。

< 第58 回(2015 年度)大会開催 >
会期:2015 年9 月11 日(金)~13 日(日)
場所:大宮ソニックシティ
     財団法人 埼玉県産業文化センター
      〒330-8669  埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5
                ソニックシティビル5F
                              Tel No. 048-647-4111
 
また,大会開催形式については,上記第9項目同様に単独・合同・連携いずれも大会長である白尾智明大会長へ一任される旨,併せて承認された。
 
11. 第59回大会(2016年度)について 
和田圭司大会長より,第59回となる2016年度の大会が,3年ごとの神経科学学会及び日本神経回路学会との合同大会となるかは未定である旨報告された。 

 
今後,本年6月開催のNeuro2013大会時に理事長同士で話し合い,その内容を次の理事会で報告することが了承された。
 
12. 各種委員会整理について
井上和秀理事長より,2013年度新執行部において,学会がより良くなるよう現在の各種委員会を見直し,整理・統合等工夫することを提案され,その旨了承された。
 
13. 電子書籍サービスについて
仲嶋一範出版・広報担当理事より,機関誌「神経化学」製作・出版会社である㈱杏林舎が紹介された。
引き続き,㈱杏林舎より,電子書籍サービスについてプレゼンテーションが行われた。

㈱杏林舎より,機関誌を製作・出版する間は,印刷物とは別形態となる電子書籍を無料で利用できる旨提案され,審議の結果,導入することが承認された。 

14. その他
◆米田幸雄理事より,2013年度APSNスクールが,6月24日よりシンガポールにて1週間開催される旨告知があり,
理事会出席者より若手もしくは学生の参加者をエンカレッジすることが提案され,その旨了承された。
◆遠山正彌理事より,子どもの発達科学研究所等に属する非会員である新人研究者や心理士等が,
科学的な解析の仕方を学ぶために,日本神経化学会大会へ参加する機会となるテーマ等を今後の大会で企画することを提案され,その旨了承された。
 
以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1回理事会を閉じた。