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議事録

2017年度(平成29年度)第1回理事会議事録
日 本 神 経 化 学 会
2017年度第1回理事会議事録
日時:2017年3月31日(金) 13:00-17:30
 会場:(一財)国際医学情報センター第5会議室

出席: 理 事)今泉和則(理事長),白尾智明(副理事長・脳研究推進委員会委員長),島田昌一(庶務担当),馬場広子(会計担当),澤本和延(出版・広報担当),竹林浩秀(シンポジウム企画委員会委員長),久永眞市(国際対応委員会委員長),和田圭司(将来計画委員会委員長),塩坂貞夫,橋本均,南雅文,和中明生,木山博資(連合大会委員会委員長,新理事),仲嶋一範(利益相反委員会委員長,第61回大会長,新理事),小泉修一,佐藤真,工藤喬(以上,新理事)
 監 事)御子柴克彦,熊倉鴻之助
 委員長)佐藤薫(研究助成金等候補者選考委員会)
 オブザーバー)矢吹悌(第60回大会長福永浩司代理:大会事務局長),武井延之(評議員)
 委任状: 理 事)岡野栄之,森則夫,道川誠(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),尾藤晴彦(新理事)
 欠席: 委員長)野田百美(ダイバーシティ推進委員会)
本会開催の前に,第14報告議題に関し福永浩司第60回大会会長の代理として矢吹悌同大会事務局長が,また第9及び第10審議議題に関し武井延行評議員が,オブザーバーとして本会に出席している旨伝えられた。

議 題 
【報告事項】
1.2016年度第2回理事会議事録承認について
今泉和則理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2. 理事改選結果報告
2017年2月2日に開票された理事選挙結果について,橋本均選挙管理委員会委員長より報告があった。

3.役職理事・補充理事・各種委員会委員長の選出
◆理事長・副理事長について
2017~2019年度理事(欠席理事,補充理事除く)10名による投票及び審議の結果,理事長に和田圭司理事,副理事長に島田昌一理事が選出された(任期は2019年第1回理事会開催迄)。

◆役職理事について
審議の結果,各担当理事を以下の通り選出した。
庶務担当:小泉修一理事
会計担当:馬場広子理事
出版・広報担当:澤本和延理事

◆補充理事選任について
得票数,専門分野及び地域性等を考慮し,審議の結果,下記の通り補充理事候補者を選出した。

味岡逸樹氏
新田淳美氏
等誠司氏   以上(50音順)

◆各種委員会委員長について
各種委員会委員長の選出については,新理事長に一任となった。

4. 次期監事候補者の選出
審議の結果,次期監事候補者(任期は2017年度総会終了時~2021年度総会終了時)を以下の通り選出した。(50音順)
田代朋子氏
遠山正彌氏

5. 理事長報告
今泉和則理事長より,和中明生理事に対応いただいているISN-APSN 2021の日本誘致については2017年1月に申請を済ませ,現在は2017年8月開催のISNパリ大会にてプレゼンテーションを予定している。同誘致を成功させるべく,議場へ引き続きの協力を仰いだ。
また本会では,2019年度日本神経化学会大会について,日本神経科学会との合同大会とする際に予想される問題点を検討したいとし、忌憚のない意見を求める旨述べられた。

6. 庶務報告
島田昌一庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向を確認し,会員数はここ数年減少傾向にあるとした。
なお,ご逝去された物故会員1名(岸 宗一郎氏)に対し黙祷が捧げられた。

◆除名について
年会費長期未納者(未納期間:2013年度~)が報告され,2016年12月31日付で50名に対し除名処理を行った。

◆評議員・功労会員の退会について
退会を希望していた6名の評議員及び,2名の功労会員について慰留したところ,7名は退会の意思が固く退会処理を行なったが,残り1名については功労会員としてご継続いただく旨了承を得ている。

◆賛助会員の退会について
退会を希望していた2社の賛助会員について,レノバサイエンス株式会社は破産のため退会処理を行った。
また,Meiji Seika ファルマ株式会社については工藤喬理事より留意の連絡をとっていただくこととなった。

7. 会計報告
馬場広子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆年会費未納者数について
年会費未納者数については,資料より心当たりの年会費未納者がいた場合は連絡をお願いしたい。
特に,本年度中に未納が解消されない2014年からの長期未納者については,本年度末付で除名処理となる為,当該者へ連絡可能な理事会メンバーは本人へ納入喚起を行うこととした。

◆2016年度税務申告について
税務申告について法人税70,000円のみ納めた。なお,消費税については,2014年度の収益が1千万円以下であった為,その2年後となる2016年度は納税義務が発生しなかった。

◆2016年度監査について
2017年度3月8日午後1時より事務局内にて,2016年度決算について御子柴克彦,熊倉鴻之助両監事によって会計監査が行われた。その結果,収支内容及び財政状況について正しく示されている旨認められた。

◆学会公務のける交通費の実費支払いについて
2016年12月15日付の持ち回り審議にて,本学会公務の際に発生した旅費精算につき,今回(2017年度第1回理事会)より実費とすることが承認された。

8.出版・広報報告
澤本和延出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆    機関誌『神経化学』について
2016年12月末発刊第55巻3号では通常掲載内容とともに,「米国の研究制度の中で私の辿った路」として鈴木邦彦先生の寄稿を掲載した。
なお,前回より懸案となっている機関誌のペーパーレス化については,業社より相見積もりを取り,出版・広報委員会内で引き続き検討し,次回理事会で再度その検討内容を報告することとした。
また,投稿規程内の引用文献についての表記につき,現機関誌掲載内容との相違点があった為,現掲載内容に併せ投稿規程内表記の相違箇所を修正した。

◆    大会抄録のHP掲載について
第59回日本神経化学会大会抄録集は,当会ホームページへ既に掲載済である。

上記に関連し議場より,学会運営経費削減の折から前項での機関誌のペーパーレス化に関し,昨今は大会抄録やプログラム号についても電子版となり紙媒体より費用が軽減されていることから,それらの製作費については今後大会経費からの支出とする旨提案がなされたが,大会経費負担増の懸念も否めない為、同案については慎重に検討を行うこととなった。

9. 委員会報告

(1)    将来計画委員会
和田圭司委員長より,以下の通り報告があった。

◆若手の研究・学会活動の継続的支援について
現在若手育成セミナーの運営は当学会の大事な事業に成長したが,同セミナー参加以降も若手研究者同士が学会活動に参加し積極的に交流を図る場,また当学会の将来を担う人材を輩出する目的となる場として,若手の会(仮称)の設立について議論した。その結果,同会設立について賛同を得る反面,様々な意見があった。今後については,引き続き学会や大会内での若手研究者への支援について検討していきたい。

(2) 出版・広報委員会
澤本和延委員長より    ,以下の通り報告があった。

◆神経化学トピックスの掲載について
学会ホームページ上の神経化学トピックスページへ,以下の1件を新規掲載した。
・永井拓,黒田啓介,貝淵弘三(名古屋大学大学院医学系研究科)
「ドーパミンが快感を生み出す仕組み:リン酸化プロテオミクス解析による報酬シグナルの発見」

◆バナー広告掲載について
・1社より問い合わせがあった。なお,掲載の可否については第8審議議題にて行うこととする。
・学会ホームページへのアクセス数解析を実施している為,バナー広告申込み企業より問い合わせがあった際に役立てたいとする。
・バナー並びに機関誌広告募集については,今後は大会及び若手研究者育成セミナーに広告依頼の申請をした企業へ,大会終了後に学会への広告依頼をする提案がなされ,了承された。

◆学会60周年記念の論文出版について
日本神経化学会60周年を記念して、Neurochemistry Internationalより Special Issueが発行されることになり,Journal of Neurochemistry においては今泉和則理事長挨拶並びに会員5名の総説論文が同雑誌のホームページ上Virtual IssueにおいてArticle Seriesとして掲載中である。現時点では,学会ホームページへこれらのバナーを作成し,リンクを貼る予定としている。

http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1111/(ISSN)1471-4159/homepage/60th_anniversary.html

◆二重投稿についての会員からの質問について
会員より二重投稿について問い合わせがあり,執行部で検討し回答した。

(3)    シンポジウム企画委員会
竹林浩秀委員長より    ,以下の通り報告があった。

第60回日本神経化学会大会における理事会企画シンポジウムについて,委員会にて討議した結果,以下の内容に決まった。

タイトル:「最先端のゲノム編集技術と次世代のモデル動物(仮)」
オーガナイザー:等誠司(滋賀医科大学)
シンポジスト:1. 相田知海(東京医科歯科大学 / MIT)     オーバービュー&ゲノム編集
2. 真下知士(大阪大学)       ゲノム編集の新技術
3. 河崎洋志(金沢大学)       フェレットを用いたゲノム編集実験
4. 依馬正次(滋賀医科大学)     遺伝子改変カニクイザルの現在
5. 岡野栄之(慶応大学)       遺伝子改変マーモセット
(敬称略,タイトルは全て仮のもの)

なお,上記シンポジウムは同大会第3日目となる9月9日(土)午前に開催し,大学生,大学院生,研究者へ無料開放とする為,広く告知すべくポスターを作成する旨補足した。

(4) 国際対応委員会
久永眞市委員長より,以下の通り報告があった。

◆ISN理事選について
次期ISN理事に小泉修一理事が当選した。その他当選された理事はBabette Fuss (USA), Andrew Lawrence (Australia), Alessandro Prinetti (Italy)の3名で,財務担当役員としてFlavia Gomes (Brazil)が選出された。任期開始は2017年8月開催のISNパリ大会よりとなる。

◆ISN 2017へのトラベルアワードについて
ISN 2017へのトラベルアワードサポート人数は5名とする。(上限10万円/1名)

また引き続き,和中明生理事より以下について報告があった。

◆JSN-APSN合同シンポジウムについて
第15報告議題にて報告する。

◆APSN-ISN Neuroscience School開催について
第60回大会時に同大会の協力を得て開催予定としている。

◆APSNについて
APSN 2018年大会開催地はマカオを予定しており,議場へ同大会への参加を促した。


(5)    研究助成金等候補者選考委員会
佐藤薫委員長より,以下の通り報告があった。

・2016年10月から2017年3月における学会推薦公募案件について
公募案件は4件あった。そのうち公益財団法人山田科学振興財団については9件の応募があり,審議の上,2件推薦することとなった。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
・2016年10月から2017年3月までの推薦後の選考結果については,1件の公募へ推薦をするも,残念ながらいずれも採択には至らなかった。

なお,学会推薦の公募を会員メール配信やホームページにて告知するも,応募件数が減少している為,是非学会推薦の機会を活かすよう,理事会メンバーからも周知をすることとした。

(6)    脳研究推進委員会
白尾智明委員長よりメール審議をおこなったが,詳細は第10報告議題にて報告するとした。

(7)    優秀賞・奨励賞選考委員会
道川誠委員長欠席の為,佐藤真委員より,以下の通り報告があった。

前回審査の際に,応募方法「1)研究の概要」について委員会内で見直し,資料の通り修正することとした。なお,既に修正された応募様式が機関誌「神経化学vol.56 no.1」に掲載されており,ホームページからもダ同様式がウンロードできるようになっている。

(8) 連合大会委員会
木山博資委員長より特段の報告事項は無いとした。

(9)    利益相反委員会
仲嶋一範委員長より,以下の通り報告があった。

2014年9月30日制定日本神経化学会利益相反指針は,2015年3月1日から2 年間を試験的施行期間としていたが,その期間を経た為,本会より正式に施行する。
なお,同指針に則り,新理事会メンバーは2017年4月30日までに利益相反状況申告書を事務局へ提出するよう促した。

(10)ダイバーシティー推進委員会
野田百美委員長欠席の為,馬場広子委員より,以下の通り報告があった。

第60回日本神経化学会大会(仙台)で開催予定の若手育成セミナーにおいて,今回もダイバーシティー推進員会企画を計画中である。今回のオーガナイザー味岡 逸樹委員及び大隅典子評議員(東北大学)に依頼している。

10. 脳科学関連学会連合について
白尾智明脳研究推進委員長より,以下の通り報告があった。

2016年10月17日付持ち回り審議にて,脳科学関連学会連合脳科学将来構想委員会委員である以下の委員を,脳研究推進委員会の委員へ推挙したい旨審議され,承認された。

尾藤 晴彦(東京大学大学院医学系研究科  )

上記の他,同連合評議員会へ別学会より出席した仲嶋一範理事より,以下の通り補足があった。

日本学術会議第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2017)の重点大型研究計画28件に,同連合が中心となりまとめた「健康社会の創成に向けた多次元脳・生体イメージングセンターの構築:大規模ネットワーク解析によるヒトの知能の理解、革新的疾患予防・治療法開発・創薬に向けて」が採択され,5月に文部科学省からの予算化に関するヒアリングを予定している。

11. 生物科学学会連合について
白尾智明委員長より特段の報告事項は無いとした。

12. 男女共同参画学協会連絡会について
野田百美ダイバーシティー推進委員長欠席の為,馬場広子同委員会委員より,以下の通り報告があった。

・シンポジウム2017年3月22日開催及び2017度「男女共同参画週間」キャッチフレーズ募集についての連絡があった。
・男女共同参画学協会連絡会第15期第2回運営委員会が2017年3月30日に東京大学で開催され,池島(片岡)宏子委員が出席予定である。
・昨年に続き今年も『同連絡会企画『夏学(なつがく)』(「女子中高生夏の学校」)へ,本委員会から池島(片岡)宏子委員が参加予定である。

13. 第60回日本神経化学会大会(2017年度)について
福永浩司大会長欠席の為大会事務局担当の矢吹悌先生より,第60回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。

< 第60回(2017年度)大会開催 >
 演題登録:2017年4月1日より開始
 参加登録:2017年4月1日より開始
 テーマ:神経・精神と化学の融合を目指して60年
 会   期:2017年9月7日(木)~9日(土)
 場  所:仙台国際センター
 〒980-0856 宮城県仙台市青葉区青葉山 TEL: 022-265-2211
 理事会:2017年9月6日(水)13:00~17:00
 総会・評議員会:2017年9月8日(金)12:00~13:30予定


上記の他,会期前日2017年9月6日(水)にサテライトシンポジウムを,また初日2017年9月7日(木)の18時より日本神経化学会60周年記念パーティの開催を予定している。また,若手研究者育成セミナーについても今回10周年を迎える為,記念イベントを思案している。

前59回日本神経化学会大会からの主な変更点は,若手道場の発表者は会員に限りたく,非会員で登録した場合はポスター発表となる点、そして演題登録の際に発表分類は設けていない点等となる。
また,言語について口頭発表は主にA会場及びD会場において英語とし,ポスター発表についても基本英語とするが日本語も可とする。

14. 第61回日本神経化学会大会(2018年度)について
仲嶋一範大会長より,第61回日本神経化学会大会について以下の通り報告があった。

< 第61回(2018年度)大会開催 >
 会期:2018年9月6日(木)~8日(土)
 場所:神戸国際会議場(及び必要に応じて周囲の施設)
 〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-9-1 TEL:078-302-5200

大会テーマ:脳とその病いを成り立ちから理解する
Plenary Lecture:Paola Arlotta (Harvard) (内諾済),Joshua Gordon (NIH) (内諾済)
使用言語についての方針:抄録は原則として英語とするが,特殊な事情がある場合に限り日本語も可とし,タイトルと名前/所属は日本語と英語を併記する。演題登録時に,口頭発表やポスター発表の言語は「英語」,「日本語」,「どちらも可」という三者からの選択にする。


15. 国際学会について
和中明生理事より,以下の事項につき資料の通り報告があった。

◆2021年国際神経化学会・アジア太平洋神経化学会合同大会について
ISN-APSN 2021の開催地について,今年8月開催のISNパリ大会にて各立候補地がプレゼンテーションを実施し決定となる。

なお,議場より,日本へ誘致する際のプレゼンテーション資料に盛り込む予算書へ,本学会特別会計からの支出とし,寄付金を増額する旨の提案がなされたが,同提案については必要に応じ理事会で審議する次第にて了承された。

◆アジア太平洋神経化学会入会手続きについて
APSNの入会手続きが,ホームページより入会申込書をダウンロードし,記入したのち申込み書面上に記載のあるAPSN財務担当へ送る手続きとなった。また,学生会員は会費無料である為,奮って当学会の学生会員にも入会してほしいとした。

16. Neurochemistry International誌60周年記念号の現状報告
和田圭司理事より,Neurochemistry International誌60周年記念号について,資料の通り報告があった。
なお,米田幸雄評議員,澤本和延出版・広報担当理事,そして和田圭司理事を客員編集者とし,また現在の掲載数は総説18本,原著18本を予定しているとした。

17. その他
特になし。

    【審議事項】
1.名誉会員の推薦候補者について
島田昌一庶務担当理事より,候補者について年齢,経歴や当会への貢献度等を踏まえ,候補者として御子柴克彦監事,熊倉鴻之助監事が推薦され,審議の結果,総会への推薦が承認された。なお,この度の推薦に必要となる推薦文の提出については,それぞれ今泉和則理事長,白尾智明副理事長よりご対応いただくこととした。

2.功労会員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より,1名の評議員について功労会員候補者として総会への推薦する旨提議がなされ,承認された。

3.新評議員の推薦について
島田昌一庶務担当理事より報告があり,審議の結果,3名について総会への推薦が承認された。
 
4.2016年度決算について
馬場広子会計担当理事より,2016年度決算等について以下の通り報告があり,承認された。

◆2016年度一般会計決算について
一般会計については,収入の部では入会者数の減少や賛助会員の退会により昨年に続き会費が減収となったが,第59回大会会計が大きく黒字となったことによる余剰金の繰り入れ等があった為,予算時より金額を上回る結果となった。また支出の部においても諸々経費削減を実施した為,その結果決算額としては約55万円の赤字となるも,昨年度決算時の赤字額より大きく抑えることができた。

◆第59回大会会計決算について
第59回大会会計については,収支報告が黒字となった為,和田圭司大会長に謝意が述べられた。

◆第58回大会会計決算について
第58回大会会計については,2015年度決算時に精算案件が残っていた為に2016年度へ繰り越しとなったが,すべて同年度内に精算を終え,会計を締めた。

上記2016年度決算結果に鑑み,今後の学会運営について今泉和則理事長より,支出を抑える方針に変わりはないとするも収入を増やす努力を続けていくことが望ましいと意見が述べられた。

5. 理事選挙について
橋本均理事より,今年初めてオンラインによる理事選挙を実施し,実際の選挙運営に即すよう現行の選挙に関する細則第2章「役員,評議員,名誉会員」より以下の3条項について改定案が提出され,審議の結果,承認された。

第4条1項
<現行>
理事選挙は立候補制とする。立候補資格は評議員及び正会員とする。評議員の資格がない正会員は,会員歴5年以上かつ,会員歴5年以上の正会員1名以上の推薦がある場合のみ立候補できる。
<改定案>
理事選挙は立候補制とする。立候補資格は会費の滞納がない評議員及び正会員とする。評議員の資格がない正会員は,会員歴5年以上かつ,評議員または会員歴5年以上の正会員1名以上の推薦がある場合のみ立候補できる。

第4条5項
<現行>
4項の立候補届出書の必要事項は,氏名,年齢,所属,職名と抱負を記載するものとする。
<改定案>
4項の立候補届出書の必要事項は,氏名,年齢,所属,職名,略歴と抱負を記載するものとする。

第4条20項
<現行>
開票は選挙管理委員会が会員の中から委嘱した立会人のもとに行う。ただし会員は誰でも開票に立会うことが出来る。
   <改定案>
開票は選挙管理委員よりの開票承認を得たのち学会事務局にて開票する。ただし会員は誰でも開票に立会うことが出来る。

6.理事会参加役員構成ついて
島田昌一庶務担当理事より,今後の理事会参加役員の構成について,以下の通り提議がなされ,討議した。

1)大会時に開催する場合
・理事,監事 ,大会長(今期,次期),各委員会委員長が出席する。
2) 単独開催の場合
・理事,監事 ,大会長(今期,次期)が出席する。
・委員会委員長が理事会で直接説明する必要があると判断した案件に関しては,委員長自身が理事会に出席し説明する。
・委員会委員長自身が説明する必要はないと判断した案件に関しては,その委員会に所属する理事が代理で報告をする。このために,各委員会には少なくとも1名の理事を配置する。

その結果,上記に加え,理事以外の役員(委員長等)が理事会へ参加した際の守秘義務の取り扱いについて,理事長に一任とする旨明文化するよう提案がなされ,次回理事会時に次期庶務担当理事よりその文案を内規として提議することが了承された。

7. 文献データベース収録について
澤本和延出版・広報担当理事より,国立研究開発法人化学技術振興機構から同振興文献データベースにおける「日本神経化学会大会(web)」並びに「神経化学(機関誌)」のコンテンツの利用許諾依頼があった旨報告があり,その許諾について審議をした。
その結果,文献検索システムに活用される際の諸注意を検証し,次回理事会で再度審議することが了承された。

8. バナー広告申請について
澤本和延出版・広報担当理事より,1社の企業よりバナー広告の申し込みがあった為,募集要項掲載の入稿手順に則り,まず出版・広報委員会で掲載の可否を審議し掲載可とみなした旨報告があった。
掲載の諾否について審議の結果,バナー広告の収入源はある程度確保すべきであるという観点から,今回の申込企業のバナー広告は承認された。また,同バナー広告の掲載内容等を考慮し,今回の申込企業が次年度も広告の掲載を継続する場合は,その掲載料金について更なる交渉を行うこととした。

また,澤本和延出版・広報担当理事より,バナー広告の入稿手順について,現行は出版・広報委員会で掲載の可否を審議し理事会で決定する流れとなっているが,申し込みから掲載までの時間を短縮する為に,出版・広報委員会にて掲載の可否を審議し決定する旨提案がなされた。
しかしながら,審議の結果,時間短縮の為に理事会メール審議等を利用するとし,当面は現行のままとすることが承認された。

9. 今後の合同大会予定について
10.第62回大会(2019年度)について
今泉和則理事長より,第9及び第10審議議題は関連案件となる為,同時に進める旨説明があり,続いて木山博資連合大会委員長より過去における合同大会の歴史と,現時点での合同大会における状況について報告があった。更にその報告より,2019年度第62回大会を日本神経科学学会との合同大会とする提案がなされた。

同提案を討議する前に,武井延之評議員より,同提案に関し合同大会開催とした際の具体的な会期並びに会場,そして合同開催に向け顕在化している具体的課題について説明があった。

会期:2019年7月24日(水)~28日(日)
場所:朱鷺メッセ
〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島6−1 TEL:025-246-8400
問題点:
1)日本神経科学学会は3日+1日(公開講座等)を予定する為,当学会オリジナルプログラムは4日目
とする。
2)演題・参会登録システムは日本神経科学学会のオリジナルシステムを利用する。
3)プログラム編成に関してはプログラム委員に一任とする。
4)発表言語は基本的に英語とする。
5)抄録は日本神経科学学会のオリジナルシステム/フォーマットを利用する(タイトルのみ日/英併記
抄録本文は英語)。
6)収支金額割合の算出方法について等

討議ののち,今泉和則理事長より,2019年度第62回日本神経化学会大会は日本神経科学学会と合同開催とする旨議場に諮られ,承認された。また併せて,合同大会の本学会大会長は那波宏之評議員(新潟大学)とする次第についても承認された。

なお, 上記問題点については引続き次回理事会にて審議することとした。

11.その他
特になし。

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第1回理事会を閉じた。