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議事録

2007年度(平成19年度)評議員会議事録

日本神経化学会
2007年度評議員会議事録

日時:
2007年9月11日(火)11:30~12:00
会場:
パシフィコ横浜 会議センター5階 A会場「小ホール」
出席:
出席80名、委任状58名(評議員総数242名、定足数49名)
議長:
髙坂 新一 理事長
進行:
池中 一裕 副理事長
議題:
今後の神経化学会大会のあり方について
議事に先立ち、髙坂新一理事長より挨拶がなされ、将来計画委員会 米田幸雄委員長及び連合大会委員会 池中一裕委員長より議題に関連し、次の通り報告・提案がなされた。
・将来計画委員会(米田幸雄委員長)

今期は若手の研究者を多数委員として迎え、Neuro2010について議論を行った。合同大会は大変有意義であり、特に日本神経科学学会との開催はメリットが大きいため、継続することが望ましい。なお、合同大会では独自性や自由度が失われやすいため、日本神経化学会の特色を消すことのないよう努めるべきである。

・連合大会委員会(池中一裕委員長)
  1. Neuro2010について、以下の選択肢が考えられる。議論を願いたい。
    1. 合同大会を行わない。
    2. 完全なる合同大会を行う。相手先と同一のプログラムで開催する。(Neuro2007形式)
    3. ゆるやかな合同大会を行う(連合大会)。独自性を尊重した別プログラムで開催する等、相手先とは「連合的」な連携を組む。
  2. Neuro大会以外の大会について、以下の選択肢が考えられる。議論を願いたい。
    1. 現状通り、相手先を固定することなく、その時々で様々な学会と同時開催を行う。
    2. 連合体のような形式を取る。あらかじめ開催時期・場所を設定し、そこに各学会が集う。

以下、活発な議論が交わされた。


*①について

(意見1)

合同・連合形式が望ましい。臨床系参加者にとって、広く神経化学を一望できる機会となっている。

(意見2)

完全なる合同大会が望ましい。一度に様々な観点から情報が得られるため、とても有意義である。ただし、日本神経化学会より規模が大きい学会と合同する場合には、日本神経化学会の独自性が失われる恐れがある。よって、Neuro大会を3年に1回という頻度で開催することについては、適当であると考える。

(意見3)

(意見2)に賛成。合同大会は内容が豊富であるため、ぜひ開催すべきである。3年に1回の開催も適度である。また、Neuro大会でない年は、日本神経化学会の独自性が出せる大会となるよう趣向を凝らすことが望まれる。特に近年は、臨床系の参加者が減少しているように感じられるため、そのことも考慮するべきであろう。シンポジウム等で若い層にもアピールできる企画があるとよいのではないか。

(意見4)

Neuro2010に関しては、日本神経化学会独自のシンポジウムがもう少し増えてもよいのではないか。また、大会運営上、演題やシンポジウムを別々に組むことが効率的であるなら、そのやり方も選択肢に入れてはどうか。

(意見5)

(意見2)に賛成。合同大会では、日本神経化学会独自のプログラムが増えると、より特色をアピールできるが、日本神経科学学会のプログラムと連絡が取れていない組み方をすると、参加者は選択に迷う可能性があるため、その点は留意した方がよい。Neuro大会でない年は、オーラルセッションやディスカッションを中心として、日本神経化学会の独自性が際立つ大会になることを望む。

高坂新一理事長により、以下の総括がなされ、承認された。
  • 日本神経科学学会との、3年に1回の合同大会は継続していくこととする。今後はオーラルセッションやディスカッションの更なる充実を図り、より日本神経化学会の独自性が出せる場を作るよう努めていく。
*②について
(意見1)

合同・連合大会は、Neuro大会のみで充分と考える。Neuro大会でない年は単独開催とし、日本神経化学会のアイデンティティーを確立する場とすべきであろう。

(意見2)

次の理由から、Neuro大会以外も合同・連合して行うことが望ましいと考える。

  • 難解な脳研究において、遺伝子・分子を基盤にして考えるという日本神経化学会の発想は、臨床関係者からも支持されている。よって、合同・連合大会を通じて、日本神経化学会の哲学を他学会へ大いに発信すべきであるし、相手先の理念に触れ、影響を受けることも結構だと思う。
  • 参加者にとっては、複数の学会が同一の会期・場所で行われる方が好都合である。
  • 日本の脳研究のレベル向上や若い層へのアピールという観点からも、合同・連合大会は有効な手段である。
高坂新一理事長により以下の総括がなされ、承認された。
  • 引き続き「ゆるやかな連合」を模索することとする。すなわち、会期・開催場所は同一とするが、プログラムは独自のものを組むスタイルを確立したいと考える。相手先とは無理なく同時開催できるよう調整を図り、実現が難しい年は単独開催とする。よって、様々な学会と協議を行い、「ゆるやかな連合」への理解を広げていきたい。
また、木山博資会計担当理事より以下の提案がなされた。
  • 年会費の未納が多々見受けられる。年会費は学会の重要な収入源であるため、積極的に督促を行う必要がある。周囲の会員へ喚起を行う等、評議員に協力を仰ぎたい。

以上を以って、本年度の評議員会を閉じた。